私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

セルヴィア・アジェネンコフ中将、7章9話

 ウーーーー
サイレン音が基地内に鳴り響く。
空襲警報でもなければ、敵の攻撃でもない。

「戦車兵乗車開始!歩兵戦車軍団の後に続け!では、出発!!」

中将アジェネンコフは白い海軍服で各部隊に指示を出していた。
そして今、侵攻世界側の門付近に要塞線を建設すべく、全国家の軍隊(レッドヴェーレルリン連合王国は除く)が門をくぐろうとしていた。
ス連陸軍第2018戦車軍団を先頭に、ツァールバリカー合衆公国軍、ポルトブルクトフ皇国軍、国連軍、ヴィルヘルム大公国軍、極東大連合軍、ヴェルト州連合王国軍、聖帝国ルべラント帝国軍、カルファベルト新宮連邦軍、フォルワスワートル人民共和国軍、ペイルスルス王国軍、ナシルダ王国軍、カール大帝国軍、ベーレル共和王国軍、グウォット公国軍、ローラン騎士団、スウォット連邦国防軍、ポーラン公国騎士団、クォーツ帝国国防軍の順に門をくぐっていった。
そして最後、彼を含めた将校数人がハンディに乗り門をくぐろうとしていた。

「暗いな…」

独り言のようにつぶやく。実際独り言だったが…
門の中は真っ暗でぽつぽつと青色の電灯が輝いている。

「うっ…」

暗闇が終わり出口に出るとそこには…

「な…!」

出口として出た場所は標高300メートルほどの小高い山だった。
山とは、防衛線にとっては最適な場所である。
そして、山頂…つまり彼らがいる場所にはひどい数の戦車や兵士がいた。

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