私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

伍長閣下目線、5章4話

  カーンカーン
  ドドドド
現在工事真っ盛りである。
重機の音や、ドリルの音など様々な騒音が聞こえてくる。

「うむ?ヨシフはどこに…」
「ヨシフさんなら、首相官邸の建設予定地に行かれましたよ」

そう答えたのは私たちと共にやってきた、皇宮財閥の現場監督責任者の男だった。
歳は40代だろう。

「あの、伍長さん。伍長さんに会いたいという男性二人組が来ているのですが…」
「?私にですか」
「はい。お会いになられますか?」
「分かりました、いいでしょう」
「ではこちらに」

そういわれ、連れていかれた先は臨時で建てられたプレハブ小屋だった。
そこの2階部分…会議室兼事務室となっている部屋の中に通された、そして心底驚くことになった。

「久しぶりだな、伍長君」
「な、何故貴様らが!……まぁいい、久しぶりだな、元大統領、元首相」

そこには、かつての宿敵米国大統領(元)と英国首相(元)の姿だった。
ルーズヴェールは白髪を交えた黒色の髪に黒色のスーツ、チャーチムの場合はスーツにスーツ帽という英国紳士らしい服装だった。

「なぁに、私らもこの世界に来ていてな。」
「そうか………」
「そこで、だ。頼みがあるのだが、そちらの国籍を取得したいのだが…」

私は腕を組み考え、

「……考えておこう。明日結論を出す」

そう言い部屋を出ていった。

結論から言うと国籍取得はあっさりOKされました。
考える意味なかった…

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