チート仮面と世界を救え、元英雄の異世界サバイバル救国記
第五十八話 いざ新大陸へ
斥候隊から地図上の果ての消失部分と新たな大地が作られた部位を記入して、つまりは国境部分を割り出していく。
そして、その国境部分に関を作れる量の物資を搬送する。
まずは最も発展している子の国から。
斥候が認めた赤目達の部隊はメリウス達によって掃討されていく。
村人たちの中にも戦える人間が多く出てきている、その中でも特に光るものを持つものたちはフーの指揮下で戦闘に参加していく。
きちんと国内の敵を掃討しながら国境線に防衛ラインを作っていく。
国境部に取り付いたら後方で待機していた建築部隊が一気に関を形成していく。
急ごしらえと言っても頑強な防壁、周囲を監視する物見櫓、空からの敵に対応する固定式の大型弓を備えた詰め所などが急速に作られていく。
「遠距離の連絡は狼煙を使いますが、詰め所同士の連絡には光の魔石による光信号を用いています。
まだ簡単な連絡だけですが、いずれは皆の訓練でそれなりの通信が可能になると思います」
「門に作られたメインの砦には御神像もあるよー。
これでメリウス達は村に戻って他の国にいち早く駆けつけられるよー」
「よーし、みんなよく頑張ってくれた!
まだ丑の国、寅の国もあるが、今回の建築で出た改善点を踏まえて作業すれば大丈夫だ!
俺らの国を守るためにもうひと踏ん張り頑張ろう!!」
嬉しい誤算は戦闘に参加してわかったが、メリウスの想像以上に戦える人間が多かった。
そのお陰でフーは村で戦闘訓練、メリウス達はふた手に分かれて敵の掃討に当たることが出来た。
丑の国に侵入してきた赤目達は数こそ多かったが、国に広く分布していた分、戦闘は散発的に行うことが出来たため苦戦を強いられることはなかった。
「せっかく空からの目があるのに、全く活かしてませんね……」
「陸上部隊と空の奴らがバラバラだよな、まぁ連携を取られたらこっちが困るが……」
「メリウスもおにーちゃんも変な事言うと本当になっちゃうよ……」
プリテの予想は丑の国の砦を築いて寅の国での赤目掃討戦時に現実となってしまう。
「メリウス! 空のやつが仲間を呼びに行っちゃった。ごめん撃ち落とせなかった……」
「とうとう敵もちゃんと連携を取るようになったか……」
作戦行動を迅速に動かしていなかったら、他の国でも更なる苦戦を強いられただろう。
それでも寅の国は実質最初のガイラー村以外の広い範囲、しかも森が大半をしめている国内に多くの赤目を引き入れる時間がかかってしまったのは止む終えなかったにしても、敵の掃討には時間がかかってっしまうことが容易に想像された。
「大丈夫じゃメリウス、自分たちの仲間を信じるのじゃ」
フーも合流しての今後の作戦会議、フーの見立てによって赤目との戦闘に十分耐えうる戦士たちが想像以上の速さで成長してくれていることを知る。
各国の防衛に人数を割いてなお、寅の国を取り戻す戦士たちの数も戦意も高かった。
「寅の国は彼らに任せよう。すでに新たな国ができて時間が経過している。
新たな国の先住民たちも必死に抵抗しているだろう。早いところ彼らと合流しないといけない」
メリウスは一つ覚悟を決めた。
電光石火で行われた国境防備作戦に続いて、新大陸逆侵攻作戦を同時に実行に移すことになる。
「君たちに寅の国を任せた。忘れないでくれ、全員が必ず生きて帰ることを!
危なくなったら村まで引けばいい、絶対に犠牲者は出すな、命令だ!」
メリウスは目の前に居並ぶ戦士たちに激を飛ばす。
必ず生きて帰ることを厳命して。
皆フーが認めた一人前の戦士たち、メリウスの気持ちをきちんと理解している。
作戦としては、まず森を伸びる街道の拡張作業、これは資材の調達も含んでいる。
次に以前作った中継地点に改めて防衛拠点を築き、少しづつ新しい国の方向へと安全域を広げていく。
最終的には国境線に関を築き、防衛ラインを完成させる。
「さて、メリウス。儂らもそろそろ行こうかの」
そして、メリウス、カイン、プリテ、シャロン、フーで子の国から新大陸へと侵入する。
国境の砦には散発的に赤目による来襲を受けているが、新兵器バリスタの活躍もあって問題なく防衛できている。
「皆様のご武運をお祈りしております!」
砦の門が開けられ、衛兵たちに送られ新大陸へと乗り込むメリウス達一行。
子の国と丑の国に接する新大陸は、見晴らしの良い草原。
お互いにあまり身を潜める場所のない地形が広がっている。
「こっちも敵を発見しやすいが、同じことが敵にも言えるな」
「さらにこちらは牛車で移動していますからね……」
「プリテは上から周囲の警戒、あとは予定通り果てに沿って進んでいこう、シャロンは地図をよろしく」
今までの経験上、新大陸の先住民たちは果ての側に村を構えていることが多い。
子の国から入って丑の国方向とは反対側の果てに沿って周囲を探索して進んでいく計画になっている。
「あんまりゆっくりはしてられない、もう一つの大陸も残っているからね」
メリウス達が探索をしている間も寅の国では仲間たちが一生懸命、国土から赤目を駆除して、砦を作るためにがんばっている。
各国の国境部分でも皆、国のために戦っている。
メリウス達は焦ること無く、それでも最速で新大陸の住人を見つけなければならなかった。
そして、その国境部分に関を作れる量の物資を搬送する。
まずは最も発展している子の国から。
斥候が認めた赤目達の部隊はメリウス達によって掃討されていく。
村人たちの中にも戦える人間が多く出てきている、その中でも特に光るものを持つものたちはフーの指揮下で戦闘に参加していく。
きちんと国内の敵を掃討しながら国境線に防衛ラインを作っていく。
国境部に取り付いたら後方で待機していた建築部隊が一気に関を形成していく。
急ごしらえと言っても頑強な防壁、周囲を監視する物見櫓、空からの敵に対応する固定式の大型弓を備えた詰め所などが急速に作られていく。
「遠距離の連絡は狼煙を使いますが、詰め所同士の連絡には光の魔石による光信号を用いています。
まだ簡単な連絡だけですが、いずれは皆の訓練でそれなりの通信が可能になると思います」
「門に作られたメインの砦には御神像もあるよー。
これでメリウス達は村に戻って他の国にいち早く駆けつけられるよー」
「よーし、みんなよく頑張ってくれた!
まだ丑の国、寅の国もあるが、今回の建築で出た改善点を踏まえて作業すれば大丈夫だ!
俺らの国を守るためにもうひと踏ん張り頑張ろう!!」
嬉しい誤算は戦闘に参加してわかったが、メリウスの想像以上に戦える人間が多かった。
そのお陰でフーは村で戦闘訓練、メリウス達はふた手に分かれて敵の掃討に当たることが出来た。
丑の国に侵入してきた赤目達は数こそ多かったが、国に広く分布していた分、戦闘は散発的に行うことが出来たため苦戦を強いられることはなかった。
「せっかく空からの目があるのに、全く活かしてませんね……」
「陸上部隊と空の奴らがバラバラだよな、まぁ連携を取られたらこっちが困るが……」
「メリウスもおにーちゃんも変な事言うと本当になっちゃうよ……」
プリテの予想は丑の国の砦を築いて寅の国での赤目掃討戦時に現実となってしまう。
「メリウス! 空のやつが仲間を呼びに行っちゃった。ごめん撃ち落とせなかった……」
「とうとう敵もちゃんと連携を取るようになったか……」
作戦行動を迅速に動かしていなかったら、他の国でも更なる苦戦を強いられただろう。
それでも寅の国は実質最初のガイラー村以外の広い範囲、しかも森が大半をしめている国内に多くの赤目を引き入れる時間がかかってしまったのは止む終えなかったにしても、敵の掃討には時間がかかってっしまうことが容易に想像された。
「大丈夫じゃメリウス、自分たちの仲間を信じるのじゃ」
フーも合流しての今後の作戦会議、フーの見立てによって赤目との戦闘に十分耐えうる戦士たちが想像以上の速さで成長してくれていることを知る。
各国の防衛に人数を割いてなお、寅の国を取り戻す戦士たちの数も戦意も高かった。
「寅の国は彼らに任せよう。すでに新たな国ができて時間が経過している。
新たな国の先住民たちも必死に抵抗しているだろう。早いところ彼らと合流しないといけない」
メリウスは一つ覚悟を決めた。
電光石火で行われた国境防備作戦に続いて、新大陸逆侵攻作戦を同時に実行に移すことになる。
「君たちに寅の国を任せた。忘れないでくれ、全員が必ず生きて帰ることを!
危なくなったら村まで引けばいい、絶対に犠牲者は出すな、命令だ!」
メリウスは目の前に居並ぶ戦士たちに激を飛ばす。
必ず生きて帰ることを厳命して。
皆フーが認めた一人前の戦士たち、メリウスの気持ちをきちんと理解している。
作戦としては、まず森を伸びる街道の拡張作業、これは資材の調達も含んでいる。
次に以前作った中継地点に改めて防衛拠点を築き、少しづつ新しい国の方向へと安全域を広げていく。
最終的には国境線に関を築き、防衛ラインを完成させる。
「さて、メリウス。儂らもそろそろ行こうかの」
そして、メリウス、カイン、プリテ、シャロン、フーで子の国から新大陸へと侵入する。
国境の砦には散発的に赤目による来襲を受けているが、新兵器バリスタの活躍もあって問題なく防衛できている。
「皆様のご武運をお祈りしております!」
砦の門が開けられ、衛兵たちに送られ新大陸へと乗り込むメリウス達一行。
子の国と丑の国に接する新大陸は、見晴らしの良い草原。
お互いにあまり身を潜める場所のない地形が広がっている。
「こっちも敵を発見しやすいが、同じことが敵にも言えるな」
「さらにこちらは牛車で移動していますからね……」
「プリテは上から周囲の警戒、あとは予定通り果てに沿って進んでいこう、シャロンは地図をよろしく」
今までの経験上、新大陸の先住民たちは果ての側に村を構えていることが多い。
子の国から入って丑の国方向とは反対側の果てに沿って周囲を探索して進んでいく計画になっている。
「あんまりゆっくりはしてられない、もう一つの大陸も残っているからね」
メリウス達が探索をしている間も寅の国では仲間たちが一生懸命、国土から赤目を駆除して、砦を作るためにがんばっている。
各国の国境部分でも皆、国のために戦っている。
メリウス達は焦ること無く、それでも最速で新大陸の住人を見つけなければならなかった。
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