チート仮面と世界を救え、元英雄の異世界サバイバル救国記
第六十四話 準備
魔剣、そう名付けられているが、魔石によって属性を与えられなおかつ実戦等で耐えうる性能を持った武器。
強力な戦闘のサポートになる反面、使用者には結構な量の魔力供給を要求してくる。
闘気ではなく魔力を要求するので苦手な種族もいる。
サポートに無属性魔石に魔力を込めて稼働も出来る。
武器はその電池代わりの魔石をたくさんつけにくいのでやはり得意な種族有利となる。
防具に関しては電池を用意しやすいため、魔力に乏しい職業でも活用しやすい。
充電的な魔力補充が必要になってしまうが、それも大気中の魔力を回収して充電に当てる魔道具なども開発している。
「戦い方が、一つ新時代が訪れた感じだな。
空中の敵にも有効そうな攻撃方法が増えたのはありがたい!」
「風の魔石と火の魔石を共鳴させ、周囲の風を乱れさせて飛行を阻害する。
なんて言われても儂らにはさっぱりじゃ……」
「熱による気流変化を風の魔石で増幅させているのですかね」
「おお! そこなイケメンは頭もいいんだな!
いいなそれ、イケメンとショタのいけない恋……ハァハァ……」
「あはははは……」
リューの性格も皆理解してきた。
メリウスも確信していた。この人巫女なんだろうなぁ……と。
ぐっ! と親指を立てるプリテとがっくりと肩を落とすメリウス。
しかし、リューの能力は本物だ。
魔道具を利用した鍛冶設備は以前では不可能だった加工も可能にする。
武器防具も一新され、戦闘部隊の戦闘力もぐんぐんと上がっていく。
メリウス一行は一旦腰を据えて、各国の整備、村や町の発展、防衛設備の構築、現状のこの世界の状態の把握にしばらくの時間を過ごす事になる。
いろいろな国の村の人々が協力しあい、各地を発展させていく。
寅の国も赤目を排除し、砦を構築することに成功していた。
「寅の国の部隊も組織としての運用の重要性を十二分に理解してくれたようじゃ、これからは軍備は専門家を作ったほうが効率がいいじゃろ」
「適材適所で人材を振り分ける必要がありますね。一度全体の代表者会議を行ったほうがいいと思いますメリウス様」
「今のところ子、丑、寅、卯、辰の五カ国。
これからも増えていくだろうしね……よし、それぞれの村に視察がてら話に行こう」
まだラビテとドラグには御神像システムは開通していないので両国に跨る丑の国、ノタの街が会合の場所と定められた。
と、言っても。卯の国はアンとドワに、辰の国はリューに任せるということになりそうだったのだが……
「村長も代表として参加してください」
メリウスがお願いして、最低限村長は参加してもらうことになった。
そうでもしないと、このままメリウスたちだけでいろいろなことを決めていく形になってしまうと、本来の役目である国々の解放という仕事に支障をきたしていく。
内政自治に関してはそれぞれの国の代表者が話し合ってやってほしいというのがメリウスの望みだった。
子の国の加護のお陰で各地の人口は飛躍的に伸びている。
それを支える食料生産もきちんと稼働に乗っている。
各国はあくまでも一つの区切りとして考え、すべての国が手を取り合って生きていかないと、この小さな国々が反映していくことはない。その共通認識だけはしっかりと全員で共有したい。
話し合いの前にメリウスはそのことを強く願っていた。
実際に会合が始まるとメリウスの心配は杞憂とわかる。
それぞれの国の人々はお互いに交流し、お互いのことをよく知っており、自ら様々な協力体制をきちんと築いていてくれたのだ。
お陰で話し合いは簡単な確認で済むことになる。
丑人とアン、ドワや卯人、それにリューを始めとした辰人は魔石を利用した武具や魔道具の研究。
子人、寅人で建築や農場の開拓を受け持っている。
それとは別に赤目の警戒と卯の国と辰の国に封じ込める部隊が存在する。
フーが中心となって戦闘訓練を積んでいる。
カインもよく手伝っている。
プリテとシャロンは農業や狩りの指導に当たっている。
メリウスは全体を統括している。
王政はメリウスは固辞したが、今ではメリウス達を中心に国が回っている。
「既に卯の国、辰の国の敵本拠地も把握しており、いつでも攻略は可能です」
「人口も多くなったよー、村同士の交通網も整備できたし、食料に関しても潤沢に準備できてるよー」
「戦闘員もそれなりに形になった、もうあの時のような事にはならんぞ」
「魔導具も充実してきてます!」「武器防具も充実してます!」
「魔石に関する知識もだいぶ広まってます」
「うんうん、みんなよく頑張ってくれた。それでは、卯の国、辰の国の御神像を取り戻す戦いにかかるぞ!」
じっくりと腰を据えた攻略予定も問題なく終えることが出来た。
各方面からの報告も全て予定通り、もしくは予定以上に順調だった。
メリウス達にも不安はない、装備は現状で手に入れられる最高の装備を用意してある。
各種魔道具による戦闘補助も以前と比べればレベルが違うと言っていい。
満を持して、神の解放の戦いへとメリウス達は挑むことになる。
卯の国北西に存在する谷の中腹にある洞窟。
辰の国北東にそびえる山岳の火口から侵入する洞窟。
次の戦いの場所はその二つに絞られるのであった。
強力な戦闘のサポートになる反面、使用者には結構な量の魔力供給を要求してくる。
闘気ではなく魔力を要求するので苦手な種族もいる。
サポートに無属性魔石に魔力を込めて稼働も出来る。
武器はその電池代わりの魔石をたくさんつけにくいのでやはり得意な種族有利となる。
防具に関しては電池を用意しやすいため、魔力に乏しい職業でも活用しやすい。
充電的な魔力補充が必要になってしまうが、それも大気中の魔力を回収して充電に当てる魔道具なども開発している。
「戦い方が、一つ新時代が訪れた感じだな。
空中の敵にも有効そうな攻撃方法が増えたのはありがたい!」
「風の魔石と火の魔石を共鳴させ、周囲の風を乱れさせて飛行を阻害する。
なんて言われても儂らにはさっぱりじゃ……」
「熱による気流変化を風の魔石で増幅させているのですかね」
「おお! そこなイケメンは頭もいいんだな!
いいなそれ、イケメンとショタのいけない恋……ハァハァ……」
「あはははは……」
リューの性格も皆理解してきた。
メリウスも確信していた。この人巫女なんだろうなぁ……と。
ぐっ! と親指を立てるプリテとがっくりと肩を落とすメリウス。
しかし、リューの能力は本物だ。
魔道具を利用した鍛冶設備は以前では不可能だった加工も可能にする。
武器防具も一新され、戦闘部隊の戦闘力もぐんぐんと上がっていく。
メリウス一行は一旦腰を据えて、各国の整備、村や町の発展、防衛設備の構築、現状のこの世界の状態の把握にしばらくの時間を過ごす事になる。
いろいろな国の村の人々が協力しあい、各地を発展させていく。
寅の国も赤目を排除し、砦を構築することに成功していた。
「寅の国の部隊も組織としての運用の重要性を十二分に理解してくれたようじゃ、これからは軍備は専門家を作ったほうが効率がいいじゃろ」
「適材適所で人材を振り分ける必要がありますね。一度全体の代表者会議を行ったほうがいいと思いますメリウス様」
「今のところ子、丑、寅、卯、辰の五カ国。
これからも増えていくだろうしね……よし、それぞれの村に視察がてら話に行こう」
まだラビテとドラグには御神像システムは開通していないので両国に跨る丑の国、ノタの街が会合の場所と定められた。
と、言っても。卯の国はアンとドワに、辰の国はリューに任せるということになりそうだったのだが……
「村長も代表として参加してください」
メリウスがお願いして、最低限村長は参加してもらうことになった。
そうでもしないと、このままメリウスたちだけでいろいろなことを決めていく形になってしまうと、本来の役目である国々の解放という仕事に支障をきたしていく。
内政自治に関してはそれぞれの国の代表者が話し合ってやってほしいというのがメリウスの望みだった。
子の国の加護のお陰で各地の人口は飛躍的に伸びている。
それを支える食料生産もきちんと稼働に乗っている。
各国はあくまでも一つの区切りとして考え、すべての国が手を取り合って生きていかないと、この小さな国々が反映していくことはない。その共通認識だけはしっかりと全員で共有したい。
話し合いの前にメリウスはそのことを強く願っていた。
実際に会合が始まるとメリウスの心配は杞憂とわかる。
それぞれの国の人々はお互いに交流し、お互いのことをよく知っており、自ら様々な協力体制をきちんと築いていてくれたのだ。
お陰で話し合いは簡単な確認で済むことになる。
丑人とアン、ドワや卯人、それにリューを始めとした辰人は魔石を利用した武具や魔道具の研究。
子人、寅人で建築や農場の開拓を受け持っている。
それとは別に赤目の警戒と卯の国と辰の国に封じ込める部隊が存在する。
フーが中心となって戦闘訓練を積んでいる。
カインもよく手伝っている。
プリテとシャロンは農業や狩りの指導に当たっている。
メリウスは全体を統括している。
王政はメリウスは固辞したが、今ではメリウス達を中心に国が回っている。
「既に卯の国、辰の国の敵本拠地も把握しており、いつでも攻略は可能です」
「人口も多くなったよー、村同士の交通網も整備できたし、食料に関しても潤沢に準備できてるよー」
「戦闘員もそれなりに形になった、もうあの時のような事にはならんぞ」
「魔導具も充実してきてます!」「武器防具も充実してます!」
「魔石に関する知識もだいぶ広まってます」
「うんうん、みんなよく頑張ってくれた。それでは、卯の国、辰の国の御神像を取り戻す戦いにかかるぞ!」
じっくりと腰を据えた攻略予定も問題なく終えることが出来た。
各方面からの報告も全て予定通り、もしくは予定以上に順調だった。
メリウス達にも不安はない、装備は現状で手に入れられる最高の装備を用意してある。
各種魔道具による戦闘補助も以前と比べればレベルが違うと言っていい。
満を持して、神の解放の戦いへとメリウス達は挑むことになる。
卯の国北西に存在する谷の中腹にある洞窟。
辰の国北東にそびえる山岳の火口から侵入する洞窟。
次の戦いの場所はその二つに絞られるのであった。
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント