冒険者は最強職ですよ?
そこは楽園という名のオカマ大国でした 8
「ここはどこだ……?」
ジンは目を覚ますと真っ暗な空間の中にいた。
「あぁ、そうだ、俺死んだんだった」
ジンはとりあえず前へと進み始めた。
そこには何も無くただ暗いだけ。何も聞こえず、何も見えない。
「にしても暗いなぁ、それに歩いてるのに前に進んでる気がしない」
暫く歩くとそこには一つの椅子がぽつんと置いてあった。
「この椅子に座れと……?」
ジンは椅子に座る。だが何も起きない。
「なんなんだ?この椅子は。でも座ってると落ち着くな……」
次の瞬間ジンの目の前に光が現れた。
「眩しっ! なんだ!?」
その光は段々と落ちてきてジンの目の前で止まる。そして形を変える。
「あなたは……? だれだ?」
そこに現れたのは白い衣に身を包んだ一人の女性が立っていた。
「初めまして。ジン」
「なぜ俺の名を……」
「それはここに導いたのは私だからです」
「導いたってそれはどう言う……」
「それはジン、あなたにこの世界を救って頂きたいからです」
「この世界に? なぜ……」
「あなたは魔王の存在を知っていますか?」
「はい。その幹部に殺されて……」
「そうです。今魔王軍は物凄い勢いで勢力を増しています。それはとてもいけないことなのです」
「魔王軍が……? でもなんで今なんだ……」
「だからあなたを呼んだのです。ジン、あなたは"まだ"弱い。現時点では倒せてレベル20程度のモンスターだけです」
「それは……」
「あなたは弱い。でもそれは"いま"です。あなたの特殊能力、ユニークスキルと呼ばれるものの中に"限界を知らぬ者"というのがあるのは知っていると思います」
「あぁ、よくわからないユニークスキルですね……これが何ですか?」
「その能力は限界など無く永遠に成長し続けるというものです。レベル、熟練度、ステータスは永遠に成長し続けるのです」
その事を聞きジンは驚きそして少しの希望を抱く。
「でもそれには格上の相手と闘い、経験を積まなければなりません。あなた熟練度かステータスが伸びなくて悩んでませんでしたか?」
「それは……確かに伸びなくて悩んでました」
「それはもうそのレベルには達しているという事なのです。同レベルのモンスターを倒したところでそれ以上ステータスは上がらない。だからあなたは常に強いモンスターと闘わなければならない」
「でも……もう俺は死にました。これ以上何をしろと?」
「ユニークスキルがあるでしょ? "限界を知らぬ者"が。それの意味を良く知るべきです。あなたはもっと多くの事を知るべきなのです。そして経験も積まないとならないのです」
「何を言ってるのかわからない! なんなんだ!? これ以上なにを俺に望む!? 何もできなかったんだぞ!? こんな俺が居たところで足でまといだ! 相手のいい的になってお終いだ! もう、俺は、闘いたくない……」
「これは一度目の挫折です。これから先あなたは何度も挫けて嫌になっていつか闘いたくないと思うでしょう。ですがあなたはそれでいいんですか? あなたの事を思っている人は居ませんでしたか?あなたは誰かと一緒に居て楽しいと思いませんでしたか?」
「それは……」
その言葉にジンは、ラン、ネイル、ダイコ、セン、ギルドのみんなを思い浮かべる。
「みんなと……また一緒にご飯を食べたい。ランと一緒に出かけたい、みんなでいっぱい思い出作りたい!」
ジンは泣きながらも顔をあげ女性を見る。目に闘志を燃やしながら。
「そうです。その顔です。あなたにはやらなければならない事がある。あなたしか出来ないことがある」
「俺じゃなきゃ出来ないこと……」
「そうです。魔王を倒すのです。そのためには多くのモンスターを倒し、多くの挫折をするのです。そして強くなる」
それを聞きジンは一度悩む。そして答えを出す。
「わかりました……。俺が、俺達が魔王を倒します。そしてこの世界を救う」
「そうです。魔王はものすごく力をつけているのです。今の勇者では足元にも及ばない。もっといってしまえば幹部にすら勝てないのです」
「勇者はそんなに弱いのですか?」
「いえ、間違いなくこの世界で一番強いです。この世界には九つの国がある事は知ってますね?」
「はい、俺が今いる国がオーキという国で他にもあるのは知ってます」
「その中でいちばん強いのは、オーキの国の勇者です。でもその勇者でさえ幹部にやられてしまうでしょう。勇者立ちが全員であつまって倒しに行ったとしても無理でしょう」
「それはなぜ……?」
「先程も申し上げた通り魔王軍は勢力を増しているのです。幹部一人一人が力を物凄くつけているのです。それと同時に数も増しています。」
「あの俺を殺したレネードも力をつけていたってことですね?」
「そう。だからあなたのスキル"限界を知らぬ者"が必要なのです。もうわかりましたね? あなたは戻って仲間を、世界を救わなければならない」
「わかりました」
そしてジンは目を瞑り心に誓う。
世界を救うと。
すると急に周りが光だし感覚を失う。
「頑張ってジン。あなたなら必ず……」
女性はジンに向けそんな事を言った。それはジンにとっては暖かくて、どこか懐かしい声だった。
そしてジンの意識は世界へと戻る。
ジンは目を覚ますと真っ暗な空間の中にいた。
「あぁ、そうだ、俺死んだんだった」
ジンはとりあえず前へと進み始めた。
そこには何も無くただ暗いだけ。何も聞こえず、何も見えない。
「にしても暗いなぁ、それに歩いてるのに前に進んでる気がしない」
暫く歩くとそこには一つの椅子がぽつんと置いてあった。
「この椅子に座れと……?」
ジンは椅子に座る。だが何も起きない。
「なんなんだ?この椅子は。でも座ってると落ち着くな……」
次の瞬間ジンの目の前に光が現れた。
「眩しっ! なんだ!?」
その光は段々と落ちてきてジンの目の前で止まる。そして形を変える。
「あなたは……? だれだ?」
そこに現れたのは白い衣に身を包んだ一人の女性が立っていた。
「初めまして。ジン」
「なぜ俺の名を……」
「それはここに導いたのは私だからです」
「導いたってそれはどう言う……」
「それはジン、あなたにこの世界を救って頂きたいからです」
「この世界に? なぜ……」
「あなたは魔王の存在を知っていますか?」
「はい。その幹部に殺されて……」
「そうです。今魔王軍は物凄い勢いで勢力を増しています。それはとてもいけないことなのです」
「魔王軍が……? でもなんで今なんだ……」
「だからあなたを呼んだのです。ジン、あなたは"まだ"弱い。現時点では倒せてレベル20程度のモンスターだけです」
「それは……」
「あなたは弱い。でもそれは"いま"です。あなたの特殊能力、ユニークスキルと呼ばれるものの中に"限界を知らぬ者"というのがあるのは知っていると思います」
「あぁ、よくわからないユニークスキルですね……これが何ですか?」
「その能力は限界など無く永遠に成長し続けるというものです。レベル、熟練度、ステータスは永遠に成長し続けるのです」
その事を聞きジンは驚きそして少しの希望を抱く。
「でもそれには格上の相手と闘い、経験を積まなければなりません。あなた熟練度かステータスが伸びなくて悩んでませんでしたか?」
「それは……確かに伸びなくて悩んでました」
「それはもうそのレベルには達しているという事なのです。同レベルのモンスターを倒したところでそれ以上ステータスは上がらない。だからあなたは常に強いモンスターと闘わなければならない」
「でも……もう俺は死にました。これ以上何をしろと?」
「ユニークスキルがあるでしょ? "限界を知らぬ者"が。それの意味を良く知るべきです。あなたはもっと多くの事を知るべきなのです。そして経験も積まないとならないのです」
「何を言ってるのかわからない! なんなんだ!? これ以上なにを俺に望む!? 何もできなかったんだぞ!? こんな俺が居たところで足でまといだ! 相手のいい的になってお終いだ! もう、俺は、闘いたくない……」
「これは一度目の挫折です。これから先あなたは何度も挫けて嫌になっていつか闘いたくないと思うでしょう。ですがあなたはそれでいいんですか? あなたの事を思っている人は居ませんでしたか?あなたは誰かと一緒に居て楽しいと思いませんでしたか?」
「それは……」
その言葉にジンは、ラン、ネイル、ダイコ、セン、ギルドのみんなを思い浮かべる。
「みんなと……また一緒にご飯を食べたい。ランと一緒に出かけたい、みんなでいっぱい思い出作りたい!」
ジンは泣きながらも顔をあげ女性を見る。目に闘志を燃やしながら。
「そうです。その顔です。あなたにはやらなければならない事がある。あなたしか出来ないことがある」
「俺じゃなきゃ出来ないこと……」
「そうです。魔王を倒すのです。そのためには多くのモンスターを倒し、多くの挫折をするのです。そして強くなる」
それを聞きジンは一度悩む。そして答えを出す。
「わかりました……。俺が、俺達が魔王を倒します。そしてこの世界を救う」
「そうです。魔王はものすごく力をつけているのです。今の勇者では足元にも及ばない。もっといってしまえば幹部にすら勝てないのです」
「勇者はそんなに弱いのですか?」
「いえ、間違いなくこの世界で一番強いです。この世界には九つの国がある事は知ってますね?」
「はい、俺が今いる国がオーキという国で他にもあるのは知ってます」
「その中でいちばん強いのは、オーキの国の勇者です。でもその勇者でさえ幹部にやられてしまうでしょう。勇者立ちが全員であつまって倒しに行ったとしても無理でしょう」
「それはなぜ……?」
「先程も申し上げた通り魔王軍は勢力を増しているのです。幹部一人一人が力を物凄くつけているのです。それと同時に数も増しています。」
「あの俺を殺したレネードも力をつけていたってことですね?」
「そう。だからあなたのスキル"限界を知らぬ者"が必要なのです。もうわかりましたね? あなたは戻って仲間を、世界を救わなければならない」
「わかりました」
そしてジンは目を瞑り心に誓う。
世界を救うと。
すると急に周りが光だし感覚を失う。
「頑張ってジン。あなたなら必ず……」
女性はジンに向けそんな事を言った。それはジンにとっては暖かくて、どこか懐かしい声だった。
そしてジンの意識は世界へと戻る。
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