冒険者は最強職ですよ?
どうしてこうなった? 12
「時間です。そろそろ僕は町へ戻らないといけないので」
『わかったわ! ちゃんと毎日話しかけなさいよね!?』
「わかりましたよ……」
そう言い、ジンは"女神の加護"の発動を停止する。それと同時に、ジンの身体からはオーラが溶けるように消える。
「さてと、町で戻りますか」
木の上から飛び降り、スタスタと歩いて町へ戻る。
『やったぁ! ジンと毎日話せるわ! これで毎日楽しくなるわね!』
女神は、一人その場でガッツポーズをし、スキップをしながら、ひたすら暗闇の中を駆け回った。
宿へ戻り、部屋な扉を開けると、目の前でだらし無く寝ていた四人がいた。
「皆寝てる!? まさかずっと寝てたんじゃあ……」
浴衣姿で寝ていたため、みんなの胸元はダダ開きだ。
ひょえ!? 胸元が少しはだけてる……頑張れ僕の理性! この温泉で得た理性を保つ力! 今こそ働く時だ!
なんとか耐えるジンは、一度深呼吸をした後、寝ている四人を叩いて起こす。
「ほら皆起きてくださーい! 温泉行くんでしょー?」
「「「「……」」」」
「起きない……じゃあもういいですよ。僕一人で行くんで、皆はここで寝ていて……」
「「「「そうはさせないわ!」」」」
「うお!? なんで同んなじタイミングで起きて、同んなじ事を言えるんですか……意思疎通でもしてるんですか?」
その後は、素早く支度し、前回行った温泉とは別の温泉へ行くことにした。
温泉へ行く道でも、温泉に入ってからも、へレーナの人気が凄いせいで、周りからは色々な言葉が聞こえてくる。
「おい、へレーナ=ワズだぞ! あの人の裸が見れるなんて貴重な体験はできねぇからなぁ!?」
「誰だ今私の裸見れるとか言った奴!! 魔法ぶち込まれたくなかったら土下座しに来やがれ!!」
「お、落ち着いてくださいへレーナさん!」
「うっ……ジンが言うなら仕方ないわね」
「おい何だあのガキ……偉そうに……なんであいつの周りには美人しかいねぇんだよ……童貞が……」
「誰だ今童貞って言ったやつ!! 出てこい! じゃねぇと口の中に手ぇ突っ込んで小腸大引きずり出すぞぉごらぁ!?」
「「「あ、あの温厚なジンがブチギレた!?」」」
「え? ジンがこんなに怒ることって無いの?」
「「「無いですよ!」」」
「そ、そうなの……童貞は禁句ね……」
「それを言うなぁ!!!!」
「「「「ジン落ち着いて!」」」」
ジンを落ち着かせ、周りを見渡して見ると、誰一人として人が居なくなっていた。
「これはこれで好都合ね。じゃあ行きましょうか!」
「今度あの男を見つけたら速攻ぶっ殺す」
「「「「ま、まだキレてる……」」」」
前回よりは少しだけ小さい温泉へ来た五人は、早速着替えてお風呂場で集合する。ここも混浴で、見る限り男女のカップルや友人どうしで来ているものが多く見受けられる。
「ここも人が多いわね……って言うか、なんでバスタオル一枚?」
「ホントだわ……まさか水着が無いとわね……」
「僕なんか小さいタオルで隠さなきゃいけないんですけども?」
そこでは、水着は原則で禁止になっており、バスタオルしか使用が出来なかった。
こういう所は少し日本に似てるよなぁ……本当ならタオルをお湯に浸けるのもダメな所はあるんだけど、ここではそれが無くて本当に良かった……
が、ジンは知らなかった。レベッカ、マーシュ、エレン、へレーナも知らなかった。
その真っ白なバスタオルが、とても透けやすいという事を……
「さぁお湯へ浸かりましょ? うだうだ言っていても仕方が無いですし」
「ですね。じゃあ僕はあっちへ……」
「「「「じゃあ私も!」」」」
「え、いやいや、別に一緒に来なくても……」
「「「「うるさい。いいから行くわよ」」」」
「もうどうにでもなれ」
そして、人の少ない場所を見つけ、五人で揃ってお湯に浸かる。
「「「「「はぁ〜。いい湯だなぁ〜」」」」」
ジンは正座をしながら、念の為に絶対に見えて欲しくはない部分を両手で隠す。
女性陣は、女性座りをして、両手を太ももの上で重ねる。
そこで事件は発生する。
はぁ……いい湯だなぁ……皆も気持ちよさそうに……!? まてまてまてまて!? 何か見えてはいけないものが見えてる気がする!?
女性陣は、目を瞑りながら入っているため、全く気づいてはいない。だが、ジンだけはその状況に気づいてしまい、思わず後ろを振り向いてしまう。
まてまてまてまて。落ち着け僕。僕は何も見ていない。多分あれはタオルのシミだ。きっとそうに違いない。
ジンはもう一度ゆっくりも振り吹き、レベッカ達を見る。が、先程よりもくっきりと見えてしまい、素早く後ろを振り向く。
「さっきから騒がしいわねジン。何かあったの?」
「い、いいい、いや!? べべ、べつに何もないですよぉ!?」
「何か怪しいわね……こっちを向きなさい?」
「あ、あぁそうだ! 体を洗ってないや! 先に出ますね……」
「湯から一歩でも出たら殺すわよ?」
「……」
やばい……これはもう振り向くしか……
そして、仕方なくジンは下を見ながら振り向く。
「こっちを見なさい?」
「いやぁ……それはちょっと……」
「どうしてかしら?」
そのへレーナの問いかけに、正直に指を指して答える。
へレーナは、指を指された所を見る。そして、他の三人も続いて見てみる。
「ジン? もしかして……見た?」
「……いいえ?」
「「「「ぶっ殺す!」」」」
「うぎゃぁあ!?」
その後、ジンは四人に集団リンチされ、四人は走って帰っていき、ジンは一人悲しく風呂場で倒れているのであった……
『わかったわ! ちゃんと毎日話しかけなさいよね!?』
「わかりましたよ……」
そう言い、ジンは"女神の加護"の発動を停止する。それと同時に、ジンの身体からはオーラが溶けるように消える。
「さてと、町で戻りますか」
木の上から飛び降り、スタスタと歩いて町へ戻る。
『やったぁ! ジンと毎日話せるわ! これで毎日楽しくなるわね!』
女神は、一人その場でガッツポーズをし、スキップをしながら、ひたすら暗闇の中を駆け回った。
宿へ戻り、部屋な扉を開けると、目の前でだらし無く寝ていた四人がいた。
「皆寝てる!? まさかずっと寝てたんじゃあ……」
浴衣姿で寝ていたため、みんなの胸元はダダ開きだ。
ひょえ!? 胸元が少しはだけてる……頑張れ僕の理性! この温泉で得た理性を保つ力! 今こそ働く時だ!
なんとか耐えるジンは、一度深呼吸をした後、寝ている四人を叩いて起こす。
「ほら皆起きてくださーい! 温泉行くんでしょー?」
「「「「……」」」」
「起きない……じゃあもういいですよ。僕一人で行くんで、皆はここで寝ていて……」
「「「「そうはさせないわ!」」」」
「うお!? なんで同んなじタイミングで起きて、同んなじ事を言えるんですか……意思疎通でもしてるんですか?」
その後は、素早く支度し、前回行った温泉とは別の温泉へ行くことにした。
温泉へ行く道でも、温泉に入ってからも、へレーナの人気が凄いせいで、周りからは色々な言葉が聞こえてくる。
「おい、へレーナ=ワズだぞ! あの人の裸が見れるなんて貴重な体験はできねぇからなぁ!?」
「誰だ今私の裸見れるとか言った奴!! 魔法ぶち込まれたくなかったら土下座しに来やがれ!!」
「お、落ち着いてくださいへレーナさん!」
「うっ……ジンが言うなら仕方ないわね」
「おい何だあのガキ……偉そうに……なんであいつの周りには美人しかいねぇんだよ……童貞が……」
「誰だ今童貞って言ったやつ!! 出てこい! じゃねぇと口の中に手ぇ突っ込んで小腸大引きずり出すぞぉごらぁ!?」
「「「あ、あの温厚なジンがブチギレた!?」」」
「え? ジンがこんなに怒ることって無いの?」
「「「無いですよ!」」」
「そ、そうなの……童貞は禁句ね……」
「それを言うなぁ!!!!」
「「「「ジン落ち着いて!」」」」
ジンを落ち着かせ、周りを見渡して見ると、誰一人として人が居なくなっていた。
「これはこれで好都合ね。じゃあ行きましょうか!」
「今度あの男を見つけたら速攻ぶっ殺す」
「「「「ま、まだキレてる……」」」」
前回よりは少しだけ小さい温泉へ来た五人は、早速着替えてお風呂場で集合する。ここも混浴で、見る限り男女のカップルや友人どうしで来ているものが多く見受けられる。
「ここも人が多いわね……って言うか、なんでバスタオル一枚?」
「ホントだわ……まさか水着が無いとわね……」
「僕なんか小さいタオルで隠さなきゃいけないんですけども?」
そこでは、水着は原則で禁止になっており、バスタオルしか使用が出来なかった。
こういう所は少し日本に似てるよなぁ……本当ならタオルをお湯に浸けるのもダメな所はあるんだけど、ここではそれが無くて本当に良かった……
が、ジンは知らなかった。レベッカ、マーシュ、エレン、へレーナも知らなかった。
その真っ白なバスタオルが、とても透けやすいという事を……
「さぁお湯へ浸かりましょ? うだうだ言っていても仕方が無いですし」
「ですね。じゃあ僕はあっちへ……」
「「「「じゃあ私も!」」」」
「え、いやいや、別に一緒に来なくても……」
「「「「うるさい。いいから行くわよ」」」」
「もうどうにでもなれ」
そして、人の少ない場所を見つけ、五人で揃ってお湯に浸かる。
「「「「「はぁ〜。いい湯だなぁ〜」」」」」
ジンは正座をしながら、念の為に絶対に見えて欲しくはない部分を両手で隠す。
女性陣は、女性座りをして、両手を太ももの上で重ねる。
そこで事件は発生する。
はぁ……いい湯だなぁ……皆も気持ちよさそうに……!? まてまてまてまて!? 何か見えてはいけないものが見えてる気がする!?
女性陣は、目を瞑りながら入っているため、全く気づいてはいない。だが、ジンだけはその状況に気づいてしまい、思わず後ろを振り向いてしまう。
まてまてまてまて。落ち着け僕。僕は何も見ていない。多分あれはタオルのシミだ。きっとそうに違いない。
ジンはもう一度ゆっくりも振り吹き、レベッカ達を見る。が、先程よりもくっきりと見えてしまい、素早く後ろを振り向く。
「さっきから騒がしいわねジン。何かあったの?」
「い、いいい、いや!? べべ、べつに何もないですよぉ!?」
「何か怪しいわね……こっちを向きなさい?」
「あ、あぁそうだ! 体を洗ってないや! 先に出ますね……」
「湯から一歩でも出たら殺すわよ?」
「……」
やばい……これはもう振り向くしか……
そして、仕方なくジンは下を見ながら振り向く。
「こっちを見なさい?」
「いやぁ……それはちょっと……」
「どうしてかしら?」
そのへレーナの問いかけに、正直に指を指して答える。
へレーナは、指を指された所を見る。そして、他の三人も続いて見てみる。
「ジン? もしかして……見た?」
「……いいえ?」
「「「「ぶっ殺す!」」」」
「うぎゃぁあ!?」
その後、ジンは四人に集団リンチされ、四人は走って帰っていき、ジンは一人悲しく風呂場で倒れているのであった……
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