冒険者は最強職ですよ?
僕が守らなきゃだめなんだ 10
『我が地上へ降りた理由は少し複雑でな。頼まれたのだよ、女神に。しかも土下座までしおってな』
「えっ……女神様がどうして……」
『それも一週間くらい前の事だ。ある日突然、女神に天界で会えないかと誘われたのだ。そして我は天界へ行ったのだ』
「天界? そんな場所へどうやって……」
『まぁ我らは少し特殊でな。とある力を使えば行けるのだ。まぁそれはいいとして、それで天界へ行ったのだ。そこで女神が深刻そうな顔をして座っておったのだ。かなり申告な顔でな』
「なぜ……」
『簡単だ。さっきの魔王軍が攻めてくることでかなり悩んでいたんだ。お主にこの事を報告するかしないかをな』
「なぜそんな相談を……それに女神様と貴方はどういう……」
『まぁ昔からの仲でな。……それで相談に乗り、話し合った結果お主に伝えて町を守ってもらう事にしたのだ。だが、その選択は誤ったものだった』
「…………」
『まだ続きはある。それで、もしも町を守れず、女神の気が感じ取れなくなったら助けに来て欲しい、と土下座して頼まれたのだ』
「なんでそんなことを……」
『お主が大切だったのだろう。それと、先程どうして絶対中立者なのに助けるのかと訊いたなぁ? あれは嘘だ。我は魔王軍が嫌いだ、だから嘘をついてあの場を引かせたのだ。信じてくれて助かったがな』
「嘘なんですか!?」
『ああ。我はお主の味方だ。安心しろ』
「安心しろ、ですか……」
『まぁそうだな。女神を失ったのは確かにデカい。だがまだ終わった訳ではない。それにまだ女神がこの世界から完全に消えた訳では無い』
「本当ですか!? あの黒玉を吸い込んでも無事で居られるのですか!?」
『あぁ、女神は、魔王軍が黒玉を人間に使っているのを観察したらしくてな? 教えて貰っていたのでその存在は知っていた。女神は外に出てお主を守るために黒玉を吸い込んだ。だがあれは試験的に導入されたもの。まだ完璧ではない。あのハーフエルフの意識が少しあったのがいい例だ』
「そうなんですか……でもダイコさんは……」
『その者は運が悪かったのだろう。失敗作を使われたんだな……』
「後で、ネインとダイコさんの葬儀を執り行いたいんですが……」
『この話が終わった後にしよう』
「はい」
『それでだ。女神はまだ消えた訳では無いというのは、女神は今多分、あの黒玉に呑み込まれないよう耐えている。闘っていると言ってもいいだろう。勝てればお主の元へ戻ってくるはずだ。負ければ女神は相手になる。ハーフエルフの女はまだ治す方法がない。が、我が何とかして見せる。任せなさい』
「ありがとうございます、赤い龍さん」
『おぉ、そうだ、自己紹介がまだだったな。我はドレッド=レッドだ。我より強いのは魔王ぐらいだろう』
「僕はジンです。……魔王はそれほどまでに強いんですね……」
『強い。だが女神が連れてきたお主がおる。だから大丈夫だろ?』
「そんな期待されても……僕は今はただの冒険者ですよ。僕は女神様の力に頼るしか脳の無い冒険者ですから……」
『それは違うぞジン。天界であった時実はもう一つ頼まれてな。もしあの魔王軍の化け物に負けた時、ジンを育ててくれとな』
「え……? 僕をですか?」
『あぁ。女神はジンを助けるために外へ抜け出してでも守る覚悟でもあったのだろう。それを見越して頼んで来おった』
「そんな事まで……全く、女神様は本当はバカ女神様ですよ……本当に……」
ジンは、女神が行ってきた事に、感謝し、涙する。嬉しくて悲しくて切ない。女神の大切さが、離れてからジンは思い知る。
そして、ジンは涙を荒く拭い、心を決める
「わかりました。やります。僕は強くなる。もうこれ以上、犠牲者を増やさなために。僕がみんなを守らなきゃだめなんだ!!」
『うむ。心も決まったな。ついでにお主と一緒に付いてきておる者も一緒に鍛えてやる。それに暫くは攻めてこないだろう。我がいるからな』
「お世話になります、レッドさん」
『あぁよろしく頼む。それと、ここでは流石に鍛えることは出来ない。だから我の住む城へと案内する。そこでなら存分に暴れられるからな』
「レッドさんのお城!? レッドさんって旦那さんとかいます?」
『おらぬ。だから焦っておるのだ。どうだジン? 我と子孫繁栄のために子作りでも……』
「冗談はやめてください……?」
『まぁそれはいい。話も終わりだ。失くした者を弔ってやれ』
「そうですね……」
その後、ジンはダイコとネインの葬儀を執り行った。そして誓った。
ダイコさん、ネイン。仇は必ず取ります。だから、天で見守っていてください。必ず強くなってみせます。
暗い空の中、星が綺麗に輝き、星が笑っているように見えた。
「えっ……女神様がどうして……」
『それも一週間くらい前の事だ。ある日突然、女神に天界で会えないかと誘われたのだ。そして我は天界へ行ったのだ』
「天界? そんな場所へどうやって……」
『まぁ我らは少し特殊でな。とある力を使えば行けるのだ。まぁそれはいいとして、それで天界へ行ったのだ。そこで女神が深刻そうな顔をして座っておったのだ。かなり申告な顔でな』
「なぜ……」
『簡単だ。さっきの魔王軍が攻めてくることでかなり悩んでいたんだ。お主にこの事を報告するかしないかをな』
「なぜそんな相談を……それに女神様と貴方はどういう……」
『まぁ昔からの仲でな。……それで相談に乗り、話し合った結果お主に伝えて町を守ってもらう事にしたのだ。だが、その選択は誤ったものだった』
「…………」
『まだ続きはある。それで、もしも町を守れず、女神の気が感じ取れなくなったら助けに来て欲しい、と土下座して頼まれたのだ』
「なんでそんなことを……」
『お主が大切だったのだろう。それと、先程どうして絶対中立者なのに助けるのかと訊いたなぁ? あれは嘘だ。我は魔王軍が嫌いだ、だから嘘をついてあの場を引かせたのだ。信じてくれて助かったがな』
「嘘なんですか!?」
『ああ。我はお主の味方だ。安心しろ』
「安心しろ、ですか……」
『まぁそうだな。女神を失ったのは確かにデカい。だがまだ終わった訳ではない。それにまだ女神がこの世界から完全に消えた訳では無い』
「本当ですか!? あの黒玉を吸い込んでも無事で居られるのですか!?」
『あぁ、女神は、魔王軍が黒玉を人間に使っているのを観察したらしくてな? 教えて貰っていたのでその存在は知っていた。女神は外に出てお主を守るために黒玉を吸い込んだ。だがあれは試験的に導入されたもの。まだ完璧ではない。あのハーフエルフの意識が少しあったのがいい例だ』
「そうなんですか……でもダイコさんは……」
『その者は運が悪かったのだろう。失敗作を使われたんだな……』
「後で、ネインとダイコさんの葬儀を執り行いたいんですが……」
『この話が終わった後にしよう』
「はい」
『それでだ。女神はまだ消えた訳では無いというのは、女神は今多分、あの黒玉に呑み込まれないよう耐えている。闘っていると言ってもいいだろう。勝てればお主の元へ戻ってくるはずだ。負ければ女神は相手になる。ハーフエルフの女はまだ治す方法がない。が、我が何とかして見せる。任せなさい』
「ありがとうございます、赤い龍さん」
『おぉ、そうだ、自己紹介がまだだったな。我はドレッド=レッドだ。我より強いのは魔王ぐらいだろう』
「僕はジンです。……魔王はそれほどまでに強いんですね……」
『強い。だが女神が連れてきたお主がおる。だから大丈夫だろ?』
「そんな期待されても……僕は今はただの冒険者ですよ。僕は女神様の力に頼るしか脳の無い冒険者ですから……」
『それは違うぞジン。天界であった時実はもう一つ頼まれてな。もしあの魔王軍の化け物に負けた時、ジンを育ててくれとな』
「え……? 僕をですか?」
『あぁ。女神はジンを助けるために外へ抜け出してでも守る覚悟でもあったのだろう。それを見越して頼んで来おった』
「そんな事まで……全く、女神様は本当はバカ女神様ですよ……本当に……」
ジンは、女神が行ってきた事に、感謝し、涙する。嬉しくて悲しくて切ない。女神の大切さが、離れてからジンは思い知る。
そして、ジンは涙を荒く拭い、心を決める
「わかりました。やります。僕は強くなる。もうこれ以上、犠牲者を増やさなために。僕がみんなを守らなきゃだめなんだ!!」
『うむ。心も決まったな。ついでにお主と一緒に付いてきておる者も一緒に鍛えてやる。それに暫くは攻めてこないだろう。我がいるからな』
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『あぁよろしく頼む。それと、ここでは流石に鍛えることは出来ない。だから我の住む城へと案内する。そこでなら存分に暴れられるからな』
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『まぁそれはいい。話も終わりだ。失くした者を弔ってやれ』
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その後、ジンはダイコとネインの葬儀を執り行った。そして誓った。
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コメント
パトニキ・フォン・アインツベルン
モブキャラと勘違いするくらい呆気なく仲間死んだのは悲しい...
ノベルバユーザー18863
誤字多すぎ、女がもはや邪魔でしかない小説とか初めて見たわ