月島 祐

2週間







年が始まってから2週間が経った頃。


僕の病気もだんだんと良くなっていく傾向にあった。

去年の暮れまで起きていた入院という出来事が嘘かのように、どんどん良くなる僕の体。

お医者さんからも入院はしなくても良さそうと言われるくらいになっていた。


2週間。

僕は何か始めてみよう。


その想いからまず家のお手伝いから始めることにした。


雪かきが主な仕事だ。


重い雪もあれば柔らかい雪もあることにだんだん気がついていく。


スノーダンプを使い重たい雪や柔らかい雪を掻き分ける。




これが2週間の間にあった主な仕事になっていた。


そのほかにも部屋の掃除やばあちゃんの買い出しのお手伝いもお仕事となっていた。


他からしたら大したことないことだが、僕にとっては大きな一歩を踏み出していた。


一方、春香とは連絡が一切取れなくなっていった。


忙しいのか、春香との連絡は取れない。

「明けましておめでとう」

この言葉を伝えたいだけなのに。


もしもほんとのふたごだったら…

その言葉を直接伝える事が出来るのに。

もしもふたごだったら、きっと特別な存在であるはずなのに…

なんでこんなに差が生まれるのだろう?

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