月島 祐

父親

病院の予約日。

入院の話を聞く為に父親と一緒に病院に行った。


どうしても運転となるとまだ怖い。


お医者さんでは色々な話をした。

僕の不安をぶちまけていた。


なかなかやはり気分は浮かない


そりゃそうか。


心療内科で気分が良くなるわけではない。



「自殺願望とかはないですか?」

病院の先生はそう聞く。

「多少ありますけど、まだそこまでではないです」

僕は答えた。


自殺願望や命の危険が無ければ入院はまだしなくていいような話を先生はしていた。



僕はどうしたらいいのかわからなかった。



病院も終わり、父親と一緒に回転寿司に行った。

父親と回転寿司に行くのは久しぶりだ。


父親とは色々な話をした。

「とにかく今は体を治して、笑顔で過ごすことを心掛けろ」

父親は言う。

よく笑顔でいなさいとは父親に言われる言葉だ。



「その当たり前が多分難しいんだろうけど」

父親は続けて言った。



そう。

その当たり前が難しい時がある。


それが心の病気だと僕は思う。


人からしたら簡単なことや当たり前のことも出来なくなってしまう。


そんな事を考えながら父親と言う存在を感じながらお寿司を食べた。

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