月島 祐

事故

春香との電話はもう出来ないんじゃないかと思った夜。

僕は無性にイライラして外に出かけた。

朝までカラオケをして、家に帰る途中の出来事だった。



ちょうど車が滑りやすい雪質ってこともありタイヤが滑る。

僕は慌ててハンドルを切った。





ガシャン

僕の車はポールと雪の塊にぶつかっていた。


僕はとっさの出来事で頭が回らなかった。

とりあえず家に連絡しよう。

プルプル
「もしもし。タイヤが滑って事故ったんだ。」

電話に出たのはお父さんで

「今行くから待ってろ!!!」

ガシャッ

この言葉だけ残していた。


お父さんは怒っていた。

僕は今の状況がわからなくなり、
気が付けば過呼吸を起こしていた。


はぁはぁはぁはぁ。


整わない呼吸。

痺れる手足。

お父さんが到着した。

「しっかりしろ!!」

そう僕に言い聞かせる。


僕はまっすぐ歩くことすら出来ず地面に倒れていた。

それでも懸命に立ち上がろうとする。








ピーポーピーポー

気が付けば救急車のサイレンの音が聞こえた。


どうやらお父さんが呼んでくれたらしい。


救急車が到着すると僕は救急車に乗った。

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