月島 祐

一緒に過ごす夜

そんな喧嘩が絶えない日々を過ごしていたある日。


春香と連絡を取っていた。

「今度カラオケでも行こうよ」

「最近は喧嘩が絶えなくてさ…」


そんな愚痴をこぼしながらカラオケに誘った。

春香はいつものように「いいよ」と僕の誘いに乗った。


春香とカラオケ。

春香と会うのはあの涙の日以来か。


そんなことを思っていた。


カラオケは市内の方のシダックスに行った。

その前にポポラマーマでパスタを食べて、最近の話をしていた。


「おれトマト食べれないんだよね」

「残すのはよくないよ」

春香は言う。


春香は真面目か!なんて思いながらトマトを春香に渡していた。


それから目的のカラオケ。

春香が歌う歌はなんだか居心地がよかった。

YUI、中島みゆき…

中でも中島みゆきの糸は忘れられなかった。



僕が歌うのはROCKばかりだ。

春香の目を気にせず歌う僕は世間から見たら引かれるだろうな。
なんて思いながら歌う。


カラオケも終盤になるとお互いに眠たくなって来た。


「ちょっと寝てもいい??」


春香に聞いた。

「いいよ」

春香は言う。


気がつけば僕は春香の膝の上にいた。

眠さのせいなのか僕にも状況は読めなかった。


春香はそんな僕の頭を撫でていた。

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