二重人格のいじめられっ子が転生されたら

TORN

2話「落ちこぼれ決定?」

 広場に連れられた僕らはすぐに城みたいなところに連れていかれた。
 場所を変えるらしい。
 城の中に入るとそこはあら不思議。
 日本では見れないまさにファンタジーな空間が広がっていた。
 一言で言うとアニメに出てきそう。
 するとさっきの知らない人が出てきた。
 
「今からこの水晶に手をかざしていただきたい!あなた達の能力をぜひとも私たちに見せていただきたい!」
 
 とのことらしい。
 これはぜひとも期待できる!!
 そんなことを思い、その水晶の前に列をつくる。
 最初はでしゃばりの武田。
 すると周りが騒ぎ始めた。
 
「おいおい、あいつのステータスレベルまだ1のクセして俺と同じだぞ?」
「マジかよ!ってことは自然と俺よりも...」
「転生者は強いって聞いてたけどここまでなのかよ...」

 そんな声が聞こえてくる。
 なんかこの兵士達不憫だな...。
 そんなことを言ってると周りが歓喜の声で響き渡る。

「貴方様名前はなんと仰せられますか!?まさか勇者様が!!」
「本当に勇者なのか!?そしたら団長の立ち位置どうなんだ!?」
「これでこの国も安泰だー!」

 などなど。
 島田誠君、勇者。
 くっそー。俺の夢に溢れる異世界生活が……泣きそう。
 そんなことを思っていると、あっという間に僕の番が来た。
 手をかざす。すると、
 
 光った

 凄いぞ!?青白く光ってる!!
 やばいやばい!緊張してるのか僕、手汗が半端ないです...。
 そんなことを思っていると先程の展開にはならなかった。
 そう、あの歓喜あふれる声はなかった。
 
「あいつ無能か?転生者なのに俺の四分の一あるか無いかだぞ?」
「期待外れじゃん。ガッカリ」
「あいつどうするよ」

 そんな声が聞こえてくる。
 俺はこの瞬間ものにでもなったのか?とでも言いたくなるような反応しかしてくれない。
 やばい。本当にやばい。俺の異世界生活の計画が!!
 ていうかステータスって自分で見れないのか?
 そう思っていると頭に何かがよぎった。
 そこには...
---------------------------------------------------------------------------
 小バヤシ...Error
 二重人格
職業ー✕

筋力ー10
魔力ー0
知力ー20
瞬発力ー15
判断力ー15

固有スキル
「無限」
-----------------------------------------------------------------------------
 あーうん。
ステータスに名前までしっかり書けてもらえないなんて...。しかもフリーター!!
 お前ら、ごめんなさい。
 僕は役に立てそうにないです。
 そんなことを思っていると、如月さんから声がかけられた。

「広夢くん!ステータスっていうのどうだった!?」

 俺のネタとも言えるステータスをそんなに見たいのか。いいだろう、見せてやるよ。ドヤ



………………
しばらく沈黙が流れる。
すると如月さんが一言。

「何かあったら私が守ってあげるから!!だから心配しないで一緒に頑張ろっ!」

 ありがとう!ちょっと気が楽になったよ!……ってなんで如月さん顔赤いの...?
 まぁそんな事どうでもいいくらい僕は嬉しいですー!
 そんなやりとりを終えて僕達は知らない例の人からこの国に関すること、まぁ具体的に言ってしまえば法律とかだ。
 そんなことを二時間弱かけて聞いた。
 そして思った。

 あの知らないおじさん団長...かよ。いきなり来た人にペコペコ頭下げてるから全然そんな気しなかった!!
 
 そう思い僕は心の中で知らない人呼ばわりしたことを誤った。
 え?軽くお辞儀程度?いやいやいや土下座レベルで、す、よ?
 説明が終わって僕らにはこれから暮らして貰うための寮見たいのが用意された。
 しかも一人一部屋。
 僕達はいっせいに寮へ向かうことになった。
 
「結局僕は無能でしたか...」

 そんなことを呟き、あることを思い出す。

「薬...あ、れ?」

 それは思わず口に出してしまうほど重要なこと、大事なものだった。
 奇跡的に学校のバッグに一週間分くらいの精神安定剤が入っていた。

 良かったー

 改めて気が楽になったので寮に足を向けるのであった。

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