ガチャって召喚士!~神引きからはじめる異世界ハーレム紀行~
第四十話 勘違いスパイラル
「――ちょっと待て! これは誤解だ!!」
俺はタオルを取って、急いで脱衣所まで走る。
「「キャーーー!!!」」
俺が脱衣所に入るとアリサとシルヴィアの悲鳴が響き渡った。
「あのな、俺は一人で風呂に入ってたらエリーが勝手に――」
「――うるさい! こっちくんな!」
アリサはシルフを呼び出して俺に風の洗礼を浴びせる。
「――おい、やめろ! そんなことしたって」
――そのとき、風により俺の股間を隠していたタオルが吹き飛んだ。再び俺のマックスな物のお披露目である。
「ユートよ。おち〇ちんが凄いことになっているが何かの病気であるか?」
レイチェルは不思議そうな顔をして言った。
「――この変態がっ!!」
「ごふっ」
アリサのハイキックが俺の左のこめかみを直撃した。……久しぶりだな……この感覚……なつかしい……ぜ。俺は意識を失った。
――――――――――――――――――――
目が覚めると、俺は服を着せられてロビーのソファーに寝かせられていた。
「わたしがユート君をそそのかしたのがいけなかったです! ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
ローザがアリサとシルヴィアに土下座している。
「――ちょっと待てよ! そそのかされたのは俺じゃなくてエリーだろ!?」
俺は誤解されたままなのもしゃくなので抗議する。
「いいからいいから、ユート君も一緒に謝って!」
ローザが手で俺の頭を押し下げてくる。しかたないので俺も一緒に土下座した。
「……なんで俺まで」
ちらっと顔を上げてアリサとシルヴィアを見ると、今まで見たことのない表情をしていた。両目を細くして、ゴミを見るような目つきをしている――アリサはともかく、シルヴィアがこんな顔をしているのは初めて見た。……なんか心が痛いんですけど。
「なあなあ、機嫌直してくれよ。あの時俺のアレがあーなってたのは別になにかしてたわけじゃないんだよ、単なる生理現象でだな」
アリサとシルヴィアは見たものを思い出したのか、顔が少し赤くなった。
「……うわき……して……ない?」
シルヴィアが初めて声を上げた。口きいてくれないのかと思ってたぞ。少し安心した。
「もちろんだ! 俺はまだ健全ピュアな童貞ボーイだぜ!」
「……なら……いい……。そのかわり……今度……わたしとも……お風呂入ろ……約束」
おお! 許してくれた! シルヴィアに嫌われたら生きていけないところだった! 神様ありがとう。
「ああ、約束だ――」
「――ちょっと待ちなさい」
アリサは俺の肩を掴み、ぐいっと顔を近づけてくる。
「あんたね。シルヴィアに何かしたら、わたしが絶対に許さないからね」
アリサは俺にだけ見えるような角度で恐怖の笑顔をつくっている。……怖い怖い。
「……わかった。そしたらシルヴィアと一緒に入るときはアリサも同伴ってことでどうだ?」
アリサは急に顔を真っ赤にしてあたふたしだした。
「な、なに言ってるのよ!? あんたがわたしと一緒にお風呂なんてひゃ、百年早いわよ! いや、万年早いわよ!」
良かった、アリサもいつもの調子に戻ってくれたようだ。
「これで無事解決ね! めでたしめでたしだわ!」
ローザが両手を上げてくるくると回り出した。……いや、あんたは反省してください。
そんなことをしていると、レイチェルがロビーにやってきた。
「お、ユートよ。おち〇ちんの病気はもう治ったのであるか? どれ、見せてみるのだ」
……この子、本当に知らないのだろうか。ちょっと不安になるな。
「あなたたち、まだ遊んでるんですの? そろそろお食事にいたしません?」
エリーもロビーにやってきた。これで全員がロビーに集まった形だ。
「そうね、エリーの歓迎会ってことでパーっとやりましょうか! ユート君、スラー酒を用意して頂戴!」
「わかった。でもちょっとだけだぞ」
あれ飲みすぎると悪酔いするんだもんなぁ。お酒は節度をもって付き合うのが大事。絶対。
「エリー、厨房で料理対決よ!」
ローザが腕をまくって気合を入れている。
「望むところですわ! わたくしの料理の腕前を思い知らせてやりますわよ!」
ローザとエリーはキッチンに向かった。
「うむ、早く食べたいのである!」
レイチェルは椅子に座って早くも食べる態勢に入っている。
「よーし、今夜は食って飲んで騒ぎまくるぞー!」
俺はグラスを並べてスラーデーヴィーを召喚する。
「シルヴィアー! わたしたちも料理を手伝いましょ」
「……うん」
「そしたらシルヴィアちゃん、こしょう取ってもらえる~?」
ギルドは過去にないくらい賑やかだ。
今夜は楽しい夜になりそうだ。
俺はタオルを取って、急いで脱衣所まで走る。
「「キャーーー!!!」」
俺が脱衣所に入るとアリサとシルヴィアの悲鳴が響き渡った。
「あのな、俺は一人で風呂に入ってたらエリーが勝手に――」
「――うるさい! こっちくんな!」
アリサはシルフを呼び出して俺に風の洗礼を浴びせる。
「――おい、やめろ! そんなことしたって」
――そのとき、風により俺の股間を隠していたタオルが吹き飛んだ。再び俺のマックスな物のお披露目である。
「ユートよ。おち〇ちんが凄いことになっているが何かの病気であるか?」
レイチェルは不思議そうな顔をして言った。
「――この変態がっ!!」
「ごふっ」
アリサのハイキックが俺の左のこめかみを直撃した。……久しぶりだな……この感覚……なつかしい……ぜ。俺は意識を失った。
――――――――――――――――――――
目が覚めると、俺は服を着せられてロビーのソファーに寝かせられていた。
「わたしがユート君をそそのかしたのがいけなかったです! ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
ローザがアリサとシルヴィアに土下座している。
「――ちょっと待てよ! そそのかされたのは俺じゃなくてエリーだろ!?」
俺は誤解されたままなのもしゃくなので抗議する。
「いいからいいから、ユート君も一緒に謝って!」
ローザが手で俺の頭を押し下げてくる。しかたないので俺も一緒に土下座した。
「……なんで俺まで」
ちらっと顔を上げてアリサとシルヴィアを見ると、今まで見たことのない表情をしていた。両目を細くして、ゴミを見るような目つきをしている――アリサはともかく、シルヴィアがこんな顔をしているのは初めて見た。……なんか心が痛いんですけど。
「なあなあ、機嫌直してくれよ。あの時俺のアレがあーなってたのは別になにかしてたわけじゃないんだよ、単なる生理現象でだな」
アリサとシルヴィアは見たものを思い出したのか、顔が少し赤くなった。
「……うわき……して……ない?」
シルヴィアが初めて声を上げた。口きいてくれないのかと思ってたぞ。少し安心した。
「もちろんだ! 俺はまだ健全ピュアな童貞ボーイだぜ!」
「……なら……いい……。そのかわり……今度……わたしとも……お風呂入ろ……約束」
おお! 許してくれた! シルヴィアに嫌われたら生きていけないところだった! 神様ありがとう。
「ああ、約束だ――」
「――ちょっと待ちなさい」
アリサは俺の肩を掴み、ぐいっと顔を近づけてくる。
「あんたね。シルヴィアに何かしたら、わたしが絶対に許さないからね」
アリサは俺にだけ見えるような角度で恐怖の笑顔をつくっている。……怖い怖い。
「……わかった。そしたらシルヴィアと一緒に入るときはアリサも同伴ってことでどうだ?」
アリサは急に顔を真っ赤にしてあたふたしだした。
「な、なに言ってるのよ!? あんたがわたしと一緒にお風呂なんてひゃ、百年早いわよ! いや、万年早いわよ!」
良かった、アリサもいつもの調子に戻ってくれたようだ。
「これで無事解決ね! めでたしめでたしだわ!」
ローザが両手を上げてくるくると回り出した。……いや、あんたは反省してください。
そんなことをしていると、レイチェルがロビーにやってきた。
「お、ユートよ。おち〇ちんの病気はもう治ったのであるか? どれ、見せてみるのだ」
……この子、本当に知らないのだろうか。ちょっと不安になるな。
「あなたたち、まだ遊んでるんですの? そろそろお食事にいたしません?」
エリーもロビーにやってきた。これで全員がロビーに集まった形だ。
「そうね、エリーの歓迎会ってことでパーっとやりましょうか! ユート君、スラー酒を用意して頂戴!」
「わかった。でもちょっとだけだぞ」
あれ飲みすぎると悪酔いするんだもんなぁ。お酒は節度をもって付き合うのが大事。絶対。
「エリー、厨房で料理対決よ!」
ローザが腕をまくって気合を入れている。
「望むところですわ! わたくしの料理の腕前を思い知らせてやりますわよ!」
ローザとエリーはキッチンに向かった。
「うむ、早く食べたいのである!」
レイチェルは椅子に座って早くも食べる態勢に入っている。
「よーし、今夜は食って飲んで騒ぎまくるぞー!」
俺はグラスを並べてスラーデーヴィーを召喚する。
「シルヴィアー! わたしたちも料理を手伝いましょ」
「……うん」
「そしたらシルヴィアちゃん、こしょう取ってもらえる~?」
ギルドは過去にないくらい賑やかだ。
今夜は楽しい夜になりそうだ。
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