五つの世界の神になる!?

仁龍と夜影

1章ー11.ゲーム

「…ん、ルル、今何時だ?」
「…」
「あれ?ルルがいない…」
「それどころか何にもないんよこの空間」
「真琴!どういうこと?」
「うちにも分からん…あのあとみんな部屋で寝てたはずなんやけど…」

真琴の言う通り辺りを見渡しても物はおろか、何にもない白い空間に僕らはいた…そして僕はここに来たことがある…

「真琴、こっちの世界に来る前に女神とか言うやつに会わなかった?」
「その子ならうちをあの世界に送った張本人やね」
「僕も同じく…そしてこの空間でその子と初めてあった」
「ということは、ここは神様たちの世界ってことやね」
「うん、そしてあの子を呼ぶには一言…」

「「駄女神!!」」

コツッ…
ゴンッ…

「痛っ!?ちょっと真琴との差は何!」
「アダラはん久しゅうな」
「真琴ちゃんお久しぶり〜!皐月は1回飛んで落ちろ」

そう女神が言うと僕の体はふわりと浮いてから一気に上昇していった…

「うおぉぉぉぉぉぉぉお!?」

そして急降下…

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

ドゴォン!…
ガラッ…

「死んだらどうするんだよ…」
「そしたら戻れずに記憶消去からの赤ちゃんから元の世界で再スタートですね」
「…僕には婚約者がいるんだ、そんなこと出来ないよ」
「まぁうちかて国王になっている以上まだ死ねんね」
「まぁここでは死ぬ事は出来ないのでご安心してください」
「…分かった」
「そんで?アダラはん何でうちらをこんなところに呼んだん?」
「二人には話しておきたいことがありまして…」
「話しておきたいこと?」
「はい、お二人にはあの世界に行く前に地球と天球は双子のようなものなのですとお伝えしたんですが…この双子実は五つ子なんです」
「「五つ子!?」」
「はい、そして今はまだ大丈夫なのですが、後々少々厄介なことになるかもしれないんです…」
「その厄介な事って何なん?」
「えーっと元の世界の『地球』、今いる世界の『天球』で後は、すべての中心の『全球』、争いが好きな『威球』、ゲームばっかしてる『虚球』の五つの世界がありそれらが衝突を起こす可能性があるんです。」
「衝突したらどないなるん?」
「すべての世界が『壊れる』もしくは、『合わさる』」
「…その、合わさったらいいんじゃないか?」
「いいえ、合わさってしまったら、お二人のような死んだはずの人間がいることになり混乱を招きますし、合わさる際に災害が起こる可能性があり一歩間違えると真っ二つかと…」
「…それなら止めるしかあらへんね」
「ですが、私たちは干渉できないし、お二人ならどうにか出来るかなと」
「いやいやいつ起こるかもわからないのにどうにもこうにもないでしょ!」
「ならゲームをしましょう!」
「「ゲーム?」」
「えぇ、神の権利をかけたゲームです」
「神の権利?」
「はい、神の権利とはそのまんま、神が使う能力や、身体能力の上昇などです。
このゲームでお二人が勝ったらお二人にはこの事を忘れてもらい、いつも通りの生活に戻ってもらいます
こちらが勝ったらお二人には神の権利を受け継いでもらいます」
「神の権利をどうしてもうちらに預けたいんやな〜」
「僕達は勝つしかないね」
「まぁうちかて頑張ります」
「では、ゲーム内容ですが…チェスです」
「チェスか…真琴できる?」
「まぁルールは知ってるしどうにかなるやろ」
「2人1組でやりますか?1人ずつですか?」
「2人1組で」
「皐月はん、1人ずつやれば2回も受けれるんやで?それを2人1組にしたら1回しかできんよ?」
「2回やろうが1回だろうが勝てばいいんだよ、1人でダメでも2人ならどうにかなるかもだし」
「分かりました」

そうアダラは言うと指をパチン!と鳴らし、2つの机に飲み物とクッキー、チェス盤が現れた

「まぁどうせならゆっくりやりましょう」
「そやね、でもまぁやるからには負けられへんよ」
「真琴の言う通りだ…面倒事はごめんだしな」
「じゃあ始めましょうか!ユニ!もう来ていいわよ?」
「わーい!お姉ちゃん遅いよー!もうユニ、疲れちゃったよ?プンプン!」

((誰これ!?…お姉ちゃん!?))

「えっと…どちらさんやの?」
「あー紹介してませんでしたね!私の妹で虚球の神様です!」
「お兄さんとお姉さん、こんにちわ!うちの姉がご迷惑をおかけしたようで…これつまらないものですけど…」
「え?あ、うんありがとう」

そう、何処かの姉とは比べ物にならないユニさん?から渡されたのは地球のゲームの詰め合わせだった

「これは!新作ゲーム機のスイ〇チにカセット…V〇まであるじゃん!僕、これ欲しかったんだよね、ありがとうユニ様!」
「うちはゲームとかあまりやってこなかったから皐月はん、全部ええよ」
「マジか!恩に着るよ真琴」

ガシッ…

「…いや、そんなの…ええんよ…」
「真琴、好きだよ!」
「…え?」

ボンッ!

「いや、うちまだ心の準備とか、国王やし…でもでも嫌いとかじゃなくて逆に嬉しいというか…あ、いやいや聞かんといてぇ!」
「…友達としてだよ?」
「…友達として…あ、そーやね!ハハハ、うち、勘違いしてたわ!うちも皐月はんのこと好きやよ!」
「良かった!」

(そうやよね、皐月はんには婚約者がいるんや、うちなんて好きになるわけないやん)

「まぁ…そろそろ始めましょうか」
「そ、そやね…」
「あぁ、うん」
「じゃあ皆さん椅子にお座り下さい」

スッ…
スッ…
スッ…

「あれ?3つしかないけどアダラは座らないの?」
「はい、不正などさせないためにも審判を」
「じゃあ誰と戦うん?」
「ユニとです!」
「はい!私が相手になります!だって…"遊戯神"ですから!」
「遊戯神?」
「えぇ、遊戯ゲームで負けた事は生まれてから1度もありません!」
「つまり、チートキャラです、うちの妹は」
「卑怯やね…そんなんに勝てるわけないやろ」
「あぁ、でもやるしかないでしょ…やらなきゃ賭けにならないからね」
「では、スタートです」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「チェックメイトです」
「…だぁぁぁぁ…強すぎだろ…」
「先行後攻交代+全然違うゲームで10戦完敗…さすがゲームの神やね」
「えへへー…お兄さんとお姉さん、強いけど私には叶わないですね!」
「まぁということで二人には神の権利を受け取ってもらいましょうか!」
「いや、あと一勝負お願いします!」
「いいですよ!で、今度はどんなゲームですか?」
「しりとりだ!ルールはこっちは二人で交互に答える以外、基本的なルールだ」
「ということは、三十秒過ぎるか、被ったら負けですね」
「そうやね、」
「じゃあ始めますか…スタート」
「先行は貰いますよ!ゴールデンレトリバー!」
「ば、ば、バクテリア!」
「アイスクリーム!」
「む、なんて簡単やな…虫!」
「湿地!」
「地球!」

ーーーーーーーー〜1時間後〜ーーーーーーーー

「ラップや」
「プレゼントです」
「トリ」
「リップや」
「プラスです」
「スイカ」
「カップや」
「ぷ攻め、いいやり方だけど…まだ私は倒せないよー?
プリント」
「まぁ分かってるけどプが一番言語として覚えずらい言葉だからそこをついて行くしか俺たちに実際、勝機はないよねー…トマト」
「しかもそろそろ余裕無くなってきたんちゃうん?急に話をしだすところを見るとかなり?…トップ」
「いやもうそっちの負けですよ?自分たちの戦略でね…プリーズシャウト…」
「…っ!?」
「皐月はん!?どうしたん?」
「…」
「勝ち確定ですね…」
「11、12、13、14…」
「皐月はん、どうにかならへんの?」

キュキュキュッ

「落ち着いて…ト・カ・ゲ…やって、諦めんって事やね!じゃあうちもがんばるんよ…ゲーム」
「ぷ攻めは終わりましたね、じゃあムカデ」

キュキュキュッ

「ディスプレイ…うちはイやね、インテリア」
「アですか…アースタング!」
「キャッ!」
「うぐっうぐぐ!」
「これでもう書くこともできませんし、私の勝ちですね」
「…15、16、17、18…」
「…もう、負けやね…」
うぐぐまだだ!」

パキ、パキパキ…パリーン!

「30秒過ぎました!」
「「え?」」
「じゃあ負けましたので 皐月さん、真琴さんに権利を受け取ってもらいます!」
「まぁ約束やしな…」
「うん、でもこれは僕だけ引き取らせてもらうよ…いいよなアダラ」
「えぇ、もちろん構いませんが…」
「皐月はん、そんなんうちもっていう約束や、皐月はん1人に背負わせるわけには行かんよ」
「僕はルルやローゼの二人やミーニャさんやブラッデたちがいて1人じゃないし、冒険者だから身軽だけど、真琴には国があってあっちこっちには動けないでしょ?プラス、こんな面倒事は女子にはキツイっしょ」
「皐月はん、最初っからそう考えておったんか?」
「まぁーね」
「…分かった、でも約束してや、無茶はせんと」
「うん、約束するよ…」
「…」
「…お兄さん達、勘違い起こしてるんで言いますけどお別れはしないですよ?」
「「え?」」
「神の権利を渡すと言っても、不老不死や基本値が全て上限になりますけど、別にこの神の世界にいなくてもいいんですよ?しかも世界が合わさるのもまだ先のことですから…まだまだあの世界で普通に暮らしてても大丈夫です!」
「…だったら何で今権利の譲渡をしたんだ?」
「それは…」
「お姉ちゃんは地球を気に入ってしまって頻繁に言ってるんですが、神の肩書きがあると何かと申請だのが必要で、神の権利を渡すことで無申請で地球に行けるじゃん!って思いついたから今回の事が起きたって訳です」
「……アダラはん?」
「は、はいぃ!」
「今日からちょっとうちらに協力するのと、今、うちらに気が済むまでボコられるのどっちがええ?」
「…その、どちらも無しというのは……」
「どちらがええ?」
「はい、協力させていただきます!」
「そうかー!ならまずうちらを戻す、それからや」
「は、はい…」
「お姉さんとお兄さんもう行っちゃうの?」
「うん、でもまた会えるからその時まで待っててね」
「うん!また、遊ぼーねー!」
「ユニちゃん、元気でな!」
「うん!」
「じゃあアダラはん、戻してや」
「は、はい」

時空転移マシュールワープ

そう言うと3つの魔法陣が出現し、僕らを吸い込んだ…

シュン…
シュン…
シュン…

そして…

「「「え?」」」

「うわぁぁぁぁぁあ!」
「きゃあぁぁぁぁあ!」
「y軸間違えましたぁぁぁぁぁあ!」

出てきたのは雲よりも上の"空"だった

「お、おいどうすんだこれ!」
「そ、そや!ゲートとかで降りれるんちゃうん?」
「そ、それです!皐月さん!ゲートを!」
「あ、うん!」

ゲート!

僕がそう言うとゲートは僕らのちょい下に巨大な円で現れた

スタッ…
スタッ…
スタッ…

「…ふぅ、僕の部屋にゲートが開いてよかった」
「…ここが、皐月はんの部屋」
「毎日見てましたけどほんとつまらない部屋ですね」

ガチャ…

「あ、ちょうど良かったカペラさん、ルルとブラッデ連れてくるからさこの二人にお茶とか出しておいて」
「はい、了解しました」
「まずルル達を迎えに行ってくる…それから今後のことを話そうと思うんだけどいいよね」
「えぇ、かまないようちは」
「はい、私もです」
「また、増やして帰ってきたんですか?皐月さん」
「ローゼ!た、ただいま…」
「ルルさん達は?」
「今から迎えに…」
「そうですか…現婚約者より候補の方が大切ですか!」
「そういう訳じゃ…とりあえず行ってくる!」

ゲート!

「逃げましたか」
「そうやね」
「そうですね」
「まぁとりあえず、私はローゼです…皐月さんの婚約者で、二アトスの第一王女です、お二人共お名前は?」
「うちは真琴…小林真琴っていう名前で、ジャーパンの国王やってるんや!皐月はんとは古くから長い付き合いやよ、よろしゅう頼みます〜」
「同じところ出身ですか?」
「ま、そういう感じやね」
「じゃあ今度は私!アダラって言います!皐月さんとは最近知り合いました!婚約者とかじゃないです!」
「分かりました…ルルさんが帰ってきたら真琴さんの婚約者の合否を決めますので…」
「え?…いいの?」
「もちろんです、ですがルルさんからも話を聞いて決めますからどうなるかは分かりません」
「あ、ありがとうな…」
「本人居ないのに話を進めないでくれよ…」
「皐月さんは嫌なんですか?」
「嫌とかそういうのじゃなくて…」
「なら拒否権はないです!」
「ルルまで!」
「主、男は女には勝てません…もう2人も3人も変わりませんよ」
「はぁ…そうですか、じゃあ任せるよ…」

バタン…

「こっちに来てから僕の意見って弱くなってきてるよな…はぁ…」

僕はそのまま今までの疲れのせいか、スっと眠りについた…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい、
こんばんは、おはようございます、こんにちわ
仁龍と夜影です!
なんかとてつもなく眠いです!
そろそろ受験ですから皆さんもファイトですよ
まぁ、息抜き程度に我が小説をよろしくお願い
します!
(*´∇`)ノ ではでは~

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