嘘
第1章
僕は平凡な会社員。
8時半に出社し、営業に行ったり
社内で仕事をしたりして1日が終わる。
残業もするが、まったくお金にはならない。
ブラック企業ってやつだ。
給料は他の会社に勤めている友達の誰よりも少ない。
仕事のあとは決まってパチンコに行き
勝ったり負けたり…
たぶん貯金もないから負けの方が
多いのだとは思う。
彼女は大きな病院で看護師をしている。
僕よりも勤務時間は短く、
残業なんて皆無の病院で働いている。
僕より遅く出て、帰りは僕より早いのに
給料は僕より多い。
結婚を視野に入れて同棲を始めたが、
家賃を2人で割るというメリットに
惹かれたのは言うまでもない。
そんな彼女との出会いは大学3年の冬。
なんとなく目に入った彼女に
なんとなく声をかけて、なんとなく付き合った。
抜群に美人とか、スタイルが良いとかではなく
普通の女の子よりも 
ちょっと魅力的な女性。
正直なんで声をかけたのかなんて
覚えてない。
たぶん単純に女の子を求めていた時期だったんだと思う。
自分で言うのもあれだが、
顔もスタイルも運動神経も悪くないと思う。
女の子なんて一緒に飲んで帰り際に
嘘でも好きって言えば
すぐに…なんて事で経験も少なくはなかった。
今思えば、かわいい嘘だったなあ。
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