魔導書と卵達
6 ルツ一家
「はい!全員終わったかな?あ、そうだね、私がまだ終わってなかったね☆」
『・・・』
「えー...はい!改めまして、山田桜です。担当教科は反射魔法分野と接続魔法分野です。好きな食べ物はパンで、魔力源は筆で、あっ!好きなアイドルはね...」
(あ、これ長いヤツや、魔力源ってなんだっけ..?まあいいや、今のうちにルツ一家について情報収集しよう...)
『なあ、ルツ一家って知ってる?』
とりあえず次は涼に送ってみる
『名前は知ってるな、まさか俺らのクラスにルツ一家がいるとはな』
(む、気になるぞルツ一家、もう少し深くいってみよう。)
『ルツ一家ってそんなにすごいの?』
『ああ、というよりか錬金術がすごいね、確か初代錬金術師がルツ一家なんだよ、だからあんなに金持ちなんだ』
(しょ、初代錬金術師!?そんなすごい一家だったのか...)
『まじで?知らなかった...ていうことはヴェルタ君もすごい強いのかな?』
『さあ、なんせまだ授業すらやってないしな、いずれわかるでしょ。』
(確かにそれもそうだな、よし、あとで話に行こう。)
「はい、じゃあ、ちょっとはやいけど休み時間ね!号令!」
『あざっしたー』
ようやく二時間目が終わった、今日は3時間授業なので後は、次の学活だけだ。
そんなことを思っていると涼がこっちにむかってきた。
「やっと休み時間だな、樹」
「ああ、そうだ涼さんよぉ...」
そういい僕はシャーペンを取り出し、涼にむけた。
「おいおい、どうした樹」
「どうしたもこうしたもあるかあ!集会といいさっきの時といい!貴様は少々いたずらがすぎるようだなぁ!」
「おう、悪かった悪かった、だから俺の右目にむかってシャーペンをむけないでくれるかな?」
「うるさい!集会の時の恨みだ!くらえ!」
そういい僕は魔法をぶつけた。
が、
「こら!樹!!暴力に魔法を使っちゃだめでしょ!」
明の言葉と同時に僕の魔法は薄い壁のようなものよって弾き返された。
僕の右目に。
「うぐおおおおおあああああああ!!」
「ありゃ?ああ!!ご、ごめん樹!僕はただ、反射魔法を張っただけなんだ!」
明に謝れちゃあしょうがない。
「だいじょうぶ...このくらい...」
「ほんとにごめんね!いま回復魔法かけるから!」
明は優しいなぁ...涼とは大違いだ。
「ヒール!ヒール!」
明が杖を出し、僕の右目に向かって魔法を唱える。
おお...流石明だぁ..村田先生並の回復力だ。
ちなみに村田先生は保健室の先生だよ。
「よし…ありがとう、だいぶよくなったよ。」
「よかった。失明したら大変だからね。」
(それにしてもなにか忘れてるような...)
うーん思い出せない。僕、暗記力ないからなぁ...
「ねえ、樹、ルツ・ヴェルタってどこかで聞いたことない?」
(それだ!ありがとうあや!)
「ああ、あやもやっぱり思った?ルツ一家って知ってる?」
「うん、名前だけは知ってる。錬金術の家なんだっけ?」
「うん。さっき涼から聞いたんだけど、なんでもルツ一家の祖先の人は初代錬金術師らしいよ」
僕は自慢げにそういった。
「しょ、初代!?それってすごくない!?だって、初代ってことは...開発からなにからまで全部作ったんでしょ!?」
そう。この世界には偉大な魔法使いや、名高い魔法使いが多くいるがその中でも初代魔法使いはそれぞれ分けられている魔法の種類。例えば科学魔法だったら...だれだったかな?
...まあとにかくその魔法を確立させた張本人って訳なのさ、いわゆる開発者ってやつだ。
まあ、ほぼすべての人が亡くなっているんだけどね。
「うん。すごいよね。ってなわけでちょっと話しかけてくる!」
思いついたら行動。それが僕のポリシーだ。
「相変わらずね、樹は。」
「僕も初めてあったときは変わってるなーって思ったなぁ...」
「変わってるなーじゃなくて変わってるんだろ。」
「聞こえてるぞ涼」
全く、涼のやつは人をどれだけ馬鹿にしたら気が済むんだ。
(しかしどうしようか。適当にアドリブでいくか..)
「こんにちは!ルツ・ヴェルタ君だよね?青葉樹っていうんだ、よろしくね〜」
(よし、まあ上出来だろう、どうだ?)
「あ...うん...よろしくね...」
(よしよし、最初はこんな感じだよな。)
「んー..なんて呼べばいいかな?とりあえずーヴェルタ君でいいかな?」
「あ...うん...いいよ...よろしくね...」
(ちょっと暗い感じだな...元気ないのかな?)
「ヴェルタ君、元気ないみたいだけどどうかしたの?」
「え!?...あー...いや...大丈夫...ちょっと緊張してて...あといつもこんなかんじだから...」
(ありゃ、言っちゃいけなかったか)
「そうなんだー...それにしても錬金術ってすごいね!魔法の中でもかなり難しい部類だよね?」
「そう言われてるみたいだね...僕は小さい頃から父さんに教えて貰ってたからあんまりそんな気はしないけど...」
それにしてもヴェルタ君かっこいいな、白髪とはまた珍しい...そうだ、皆も誘ってみようかな。
そのためには...
「ヴェルタ君!」
「は、はい!」
「今日一緒に帰らない?駅まででもいいからさ」
「え...ああ...うん...わかった!」
(よし!...これで皆とも仲良く...)
「あっ、じゃあ、そろそろ授業始まるから戻るね!また後で!」
「うん。また後で!」
なんだいい子じゃないか。ルツ一家って聞いてちょっと怖かったんだけど...
僕はそう思いだながら自分の席に戻っていった。
『・・・』
「えー...はい!改めまして、山田桜です。担当教科は反射魔法分野と接続魔法分野です。好きな食べ物はパンで、魔力源は筆で、あっ!好きなアイドルはね...」
(あ、これ長いヤツや、魔力源ってなんだっけ..?まあいいや、今のうちにルツ一家について情報収集しよう...)
『なあ、ルツ一家って知ってる?』
とりあえず次は涼に送ってみる
『名前は知ってるな、まさか俺らのクラスにルツ一家がいるとはな』
(む、気になるぞルツ一家、もう少し深くいってみよう。)
『ルツ一家ってそんなにすごいの?』
『ああ、というよりか錬金術がすごいね、確か初代錬金術師がルツ一家なんだよ、だからあんなに金持ちなんだ』
(しょ、初代錬金術師!?そんなすごい一家だったのか...)
『まじで?知らなかった...ていうことはヴェルタ君もすごい強いのかな?』
『さあ、なんせまだ授業すらやってないしな、いずれわかるでしょ。』
(確かにそれもそうだな、よし、あとで話に行こう。)
「はい、じゃあ、ちょっとはやいけど休み時間ね!号令!」
『あざっしたー』
ようやく二時間目が終わった、今日は3時間授業なので後は、次の学活だけだ。
そんなことを思っていると涼がこっちにむかってきた。
「やっと休み時間だな、樹」
「ああ、そうだ涼さんよぉ...」
そういい僕はシャーペンを取り出し、涼にむけた。
「おいおい、どうした樹」
「どうしたもこうしたもあるかあ!集会といいさっきの時といい!貴様は少々いたずらがすぎるようだなぁ!」
「おう、悪かった悪かった、だから俺の右目にむかってシャーペンをむけないでくれるかな?」
「うるさい!集会の時の恨みだ!くらえ!」
そういい僕は魔法をぶつけた。
が、
「こら!樹!!暴力に魔法を使っちゃだめでしょ!」
明の言葉と同時に僕の魔法は薄い壁のようなものよって弾き返された。
僕の右目に。
「うぐおおおおおあああああああ!!」
「ありゃ?ああ!!ご、ごめん樹!僕はただ、反射魔法を張っただけなんだ!」
明に謝れちゃあしょうがない。
「だいじょうぶ...このくらい...」
「ほんとにごめんね!いま回復魔法かけるから!」
明は優しいなぁ...涼とは大違いだ。
「ヒール!ヒール!」
明が杖を出し、僕の右目に向かって魔法を唱える。
おお...流石明だぁ..村田先生並の回復力だ。
ちなみに村田先生は保健室の先生だよ。
「よし…ありがとう、だいぶよくなったよ。」
「よかった。失明したら大変だからね。」
(それにしてもなにか忘れてるような...)
うーん思い出せない。僕、暗記力ないからなぁ...
「ねえ、樹、ルツ・ヴェルタってどこかで聞いたことない?」
(それだ!ありがとうあや!)
「ああ、あやもやっぱり思った?ルツ一家って知ってる?」
「うん、名前だけは知ってる。錬金術の家なんだっけ?」
「うん。さっき涼から聞いたんだけど、なんでもルツ一家の祖先の人は初代錬金術師らしいよ」
僕は自慢げにそういった。
「しょ、初代!?それってすごくない!?だって、初代ってことは...開発からなにからまで全部作ったんでしょ!?」
そう。この世界には偉大な魔法使いや、名高い魔法使いが多くいるがその中でも初代魔法使いはそれぞれ分けられている魔法の種類。例えば科学魔法だったら...だれだったかな?
...まあとにかくその魔法を確立させた張本人って訳なのさ、いわゆる開発者ってやつだ。
まあ、ほぼすべての人が亡くなっているんだけどね。
「うん。すごいよね。ってなわけでちょっと話しかけてくる!」
思いついたら行動。それが僕のポリシーだ。
「相変わらずね、樹は。」
「僕も初めてあったときは変わってるなーって思ったなぁ...」
「変わってるなーじゃなくて変わってるんだろ。」
「聞こえてるぞ涼」
全く、涼のやつは人をどれだけ馬鹿にしたら気が済むんだ。
(しかしどうしようか。適当にアドリブでいくか..)
「こんにちは!ルツ・ヴェルタ君だよね?青葉樹っていうんだ、よろしくね〜」
(よし、まあ上出来だろう、どうだ?)
「あ...うん...よろしくね...」
(よしよし、最初はこんな感じだよな。)
「んー..なんて呼べばいいかな?とりあえずーヴェルタ君でいいかな?」
「あ...うん...いいよ...よろしくね...」
(ちょっと暗い感じだな...元気ないのかな?)
「ヴェルタ君、元気ないみたいだけどどうかしたの?」
「え!?...あー...いや...大丈夫...ちょっと緊張してて...あといつもこんなかんじだから...」
(ありゃ、言っちゃいけなかったか)
「そうなんだー...それにしても錬金術ってすごいね!魔法の中でもかなり難しい部類だよね?」
「そう言われてるみたいだね...僕は小さい頃から父さんに教えて貰ってたからあんまりそんな気はしないけど...」
それにしてもヴェルタ君かっこいいな、白髪とはまた珍しい...そうだ、皆も誘ってみようかな。
そのためには...
「ヴェルタ君!」
「は、はい!」
「今日一緒に帰らない?駅まででもいいからさ」
「え...ああ...うん...わかった!」
(よし!...これで皆とも仲良く...)
「あっ、じゃあ、そろそろ授業始まるから戻るね!また後で!」
「うん。また後で!」
なんだいい子じゃないか。ルツ一家って聞いてちょっと怖かったんだけど...
僕はそう思いだながら自分の席に戻っていった。
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