ようこそ!生徒会室から異世界部へ!
第22話 ようこそ!王女様とお姫様!
今、僕はまるで物語の世界に入ったかのような所にいた。目の前には長く大きな橋があり、其処の先には大きく白く立派なお城が建っていた。
「さぁ皆さん。行きましょうか。」
エル先輩は笑顔で橋の上を歩く。
やばい……色々と壮大すぎて、さっき食べたお肉が口から出そうなんだけど………
僕達は緊張しながら橋を渡りきると、目の前に何百段あるんだと思わせるほどの長い階段が城へと続いていた。
えっ……嘘………もしかして、この階段を上っていかないといけないの?
「さぁ!行くにゃー!」
凛がそう言うと、希とエル先輩は普通に何気ない顔でスラスラと上っていく。
そうでした……この3人は只の人間じゃありませんでした…………
そう思っていると、クランが僕の袖を引っ張って一言喋った。
「ファーイト?」
「・・・・・・・・・」
なぜ疑問形で言ったのかは置いておこう。流石にツッコミ疲れの後でこの階段を上るのは無理だ………というか嫌だ。
僕は肩を落とし、ため息を吐いて階段を上り始めた。
「着いたぁーーー!」
「到着にゃーーー!」
「あらあら、うふふふ。」
僕もゆっくり歩きながら頂上にたどり着いた。そして、何mあるんだろうか。10m以上はあるだろう大きな大きな門が僕の目の前に建っていた。
そして、皆が門の前に立つとエル先輩が大声で門に向かって叫んだ。
「我が名はウリエル=チェシル。門を開きて、我等を通しなさい。」
エル先輩がそう言うと、門が開き出した。
門が開いた時、目の前にいたのは沢山の兵士と執事の服を着た老人が綺麗に並んで立っていた。
「大変お待ちしておりました。英雄御一行様。私の名前は『レイヴェル=スターシー』。王族直属の執事をしております。以後、お見知りおきを。」
前に立っていた老人が、僕たちに丁寧に自己紹介をする。
「お久しぶりですね。レイヴェル。」
「久しぶりにゃー!レイヴェル!」
「久しぶり!レイヴェルさん!」
3人は、とっくにこの老人と知り合いらしく気軽に接していた。
「はい。お久しぶりでございます。ウリエル様。リィン様。ノゾミ様。して、そちらのお二方様が噂の………」
「ええ。あの英雄、ユウ=フォルトシアスの生まれ変わりである雨宮優さんと英雄の精霊剣であるクラウ=ソラス様です。」
エル先輩が老人に僕とクランの自己紹介をした後、申し訳なさそうな顔で老人は僕に挨拶をした。
「これはこれは。偉大な方々にご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。アマミヤ=ユウ様、そしてクラウ=ソラス様。」
「い、いえいえ!初めまして雨宮優です。優でいいですよ。それに、僕はなんか英雄の生まれ変わりって言われてますけど、特に何も出来ない平凡な人間ですから!」
「かしこまりました。では、これからはユウ様とお呼びさせて頂きます。私の事はレイヴェルとお呼び下さい。」
「わ、分かりました。レイヴェルさん。」
僕とレイヴェルさんはお互いに自己紹介を終えた所でレイヴェルさんが王様の場所までご案内すると言って動き出した。
国王室城門前・・・・・・・・・
この扉の先に、王様がいるのかぁ……凄く緊張してきた。
緊張のあまり、僕の体はまるで石になったかのように固まっていた。
「さぁ、行きますよ。」
エル先輩は国王室の扉を開けた。すると、目の前にはアニメや漫画で見たことがある光景が広がっていた。
両端には騎士が縦に並び、その奥には偉い方々が横に並んで立っていた。そして、真ん中に1つだけ大きな椅子があり、そこに座っているのがこの国の国王……というより王女様がいた。
僕達は王女様の所まで歩くと、階段前でエル先輩や凛、希が急に座って頭を下げる。
えっ!?え?もしかして、これってあれ?アニメや漫画でよく見る王様に向けての礼儀作法ってやつですか!これ僕もした方がいいんですか?
僕は焦りながらオロオロしていると、女王様が喋り出した。
「よく参られましたね。ウリエル=チェシル様、リィン=フォルート様、ユウキ=ノゾミ様。そして、アマミヤ=ユウ様。クラウ=ソラス様。」
その王女様は青髪で美しい姿をしていて、1人だけオーラが違っていた。
「私の名は『ルイーナ=ステア』。このステア・ルージュの39代王女をしております。以後お見知りおきを。」
「………はっ!えっと……は、初めまして!雨宮優と言います。い、以後お見知りおきを。」
僕はあまりの美しさに見惚れて、反応が遅れてしまった。
「うふふふ。アマミヤ様、そして皆様もそんなにかしこまらないで下さい。貴方達は客人なのですから。」
王女様は笑いながら、次に横に立っていた女の子を紹介をした。
「そして、この子は私の娘『セシーナ=ステア』です。」
「皆様、初めまして。『セシーナ=ステア』と申します。以後お見知りおきを。」
水色の長い髪に落ち着いた振る舞い。どう見ても、完璧な美少女………否、お姫様だ。
そんな事を考えながら、彼女を見ていると彼女と目が合い、彼女は顔を真っ赤にして慌てて下を見る。
ん?どうしたんだろう?急に顔が真っ赤になってたけど……恥ずかしいのかな?
「こちらこそよろしくお願いしますね。セシーナ様。して、私達を呼んだ理由をお教え頂けますか?ルイーナ様。」
エル先輩は顔を上げて立ち上がり、本題の事を女王に聞いた。
「…………そうですね。」
王女様は急に暗い顔をして、僕達を呼んだ理由を話した。
「近いうち、パンドリック=ドラゴン。パンドラが目覚めてしまうかもしれません。」
………なっ!?パンドラ!?それって確か、400年前にユウ=フォルトシアスとクランが封印したっていう災厄のドラゴンだよな!それが目覚めるってのかよ!
「そんな………ありえません!パンドラは400年前に英雄様に封印され、後100年は目覚めない筈です!」
「ええ。しかし、私の力『予言予知(リ・ネーション)』で見た光景は禍々しい黒きドラゴンが復活し森を、生き物全てを焼き尽くしていく姿でした。」
『予言予知(リ・ネーション)』。これは、名前の通り未来を見る事が出来るらしい。そして、この力で見た事は絶対に起こると言われている。
「そんな事って…………」
エル先輩は顔を真っ青にして動揺している。こんな先輩を見たのは初めてだ。
「はい。ですので、貴方がたにお願いがありお呼び致しました。」
うわぁ………何か、凄くいやーな予感がする。
「今から皆様に、パンドラが封印をされている場所。『精霊の森』に向かって頂きたいのです。」
はい!イベントクエストやってきましたー!!
「さぁ皆さん。行きましょうか。」
エル先輩は笑顔で橋の上を歩く。
やばい……色々と壮大すぎて、さっき食べたお肉が口から出そうなんだけど………
僕達は緊張しながら橋を渡りきると、目の前に何百段あるんだと思わせるほどの長い階段が城へと続いていた。
えっ……嘘………もしかして、この階段を上っていかないといけないの?
「さぁ!行くにゃー!」
凛がそう言うと、希とエル先輩は普通に何気ない顔でスラスラと上っていく。
そうでした……この3人は只の人間じゃありませんでした…………
そう思っていると、クランが僕の袖を引っ張って一言喋った。
「ファーイト?」
「・・・・・・・・・」
なぜ疑問形で言ったのかは置いておこう。流石にツッコミ疲れの後でこの階段を上るのは無理だ………というか嫌だ。
僕は肩を落とし、ため息を吐いて階段を上り始めた。
「着いたぁーーー!」
「到着にゃーーー!」
「あらあら、うふふふ。」
僕もゆっくり歩きながら頂上にたどり着いた。そして、何mあるんだろうか。10m以上はあるだろう大きな大きな門が僕の目の前に建っていた。
そして、皆が門の前に立つとエル先輩が大声で門に向かって叫んだ。
「我が名はウリエル=チェシル。門を開きて、我等を通しなさい。」
エル先輩がそう言うと、門が開き出した。
門が開いた時、目の前にいたのは沢山の兵士と執事の服を着た老人が綺麗に並んで立っていた。
「大変お待ちしておりました。英雄御一行様。私の名前は『レイヴェル=スターシー』。王族直属の執事をしております。以後、お見知りおきを。」
前に立っていた老人が、僕たちに丁寧に自己紹介をする。
「お久しぶりですね。レイヴェル。」
「久しぶりにゃー!レイヴェル!」
「久しぶり!レイヴェルさん!」
3人は、とっくにこの老人と知り合いらしく気軽に接していた。
「はい。お久しぶりでございます。ウリエル様。リィン様。ノゾミ様。して、そちらのお二方様が噂の………」
「ええ。あの英雄、ユウ=フォルトシアスの生まれ変わりである雨宮優さんと英雄の精霊剣であるクラウ=ソラス様です。」
エル先輩が老人に僕とクランの自己紹介をした後、申し訳なさそうな顔で老人は僕に挨拶をした。
「これはこれは。偉大な方々にご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。アマミヤ=ユウ様、そしてクラウ=ソラス様。」
「い、いえいえ!初めまして雨宮優です。優でいいですよ。それに、僕はなんか英雄の生まれ変わりって言われてますけど、特に何も出来ない平凡な人間ですから!」
「かしこまりました。では、これからはユウ様とお呼びさせて頂きます。私の事はレイヴェルとお呼び下さい。」
「わ、分かりました。レイヴェルさん。」
僕とレイヴェルさんはお互いに自己紹介を終えた所でレイヴェルさんが王様の場所までご案内すると言って動き出した。
国王室城門前・・・・・・・・・
この扉の先に、王様がいるのかぁ……凄く緊張してきた。
緊張のあまり、僕の体はまるで石になったかのように固まっていた。
「さぁ、行きますよ。」
エル先輩は国王室の扉を開けた。すると、目の前にはアニメや漫画で見たことがある光景が広がっていた。
両端には騎士が縦に並び、その奥には偉い方々が横に並んで立っていた。そして、真ん中に1つだけ大きな椅子があり、そこに座っているのがこの国の国王……というより王女様がいた。
僕達は王女様の所まで歩くと、階段前でエル先輩や凛、希が急に座って頭を下げる。
えっ!?え?もしかして、これってあれ?アニメや漫画でよく見る王様に向けての礼儀作法ってやつですか!これ僕もした方がいいんですか?
僕は焦りながらオロオロしていると、女王様が喋り出した。
「よく参られましたね。ウリエル=チェシル様、リィン=フォルート様、ユウキ=ノゾミ様。そして、アマミヤ=ユウ様。クラウ=ソラス様。」
その王女様は青髪で美しい姿をしていて、1人だけオーラが違っていた。
「私の名は『ルイーナ=ステア』。このステア・ルージュの39代王女をしております。以後お見知りおきを。」
「………はっ!えっと……は、初めまして!雨宮優と言います。い、以後お見知りおきを。」
僕はあまりの美しさに見惚れて、反応が遅れてしまった。
「うふふふ。アマミヤ様、そして皆様もそんなにかしこまらないで下さい。貴方達は客人なのですから。」
王女様は笑いながら、次に横に立っていた女の子を紹介をした。
「そして、この子は私の娘『セシーナ=ステア』です。」
「皆様、初めまして。『セシーナ=ステア』と申します。以後お見知りおきを。」
水色の長い髪に落ち着いた振る舞い。どう見ても、完璧な美少女………否、お姫様だ。
そんな事を考えながら、彼女を見ていると彼女と目が合い、彼女は顔を真っ赤にして慌てて下を見る。
ん?どうしたんだろう?急に顔が真っ赤になってたけど……恥ずかしいのかな?
「こちらこそよろしくお願いしますね。セシーナ様。して、私達を呼んだ理由をお教え頂けますか?ルイーナ様。」
エル先輩は顔を上げて立ち上がり、本題の事を女王に聞いた。
「…………そうですね。」
王女様は急に暗い顔をして、僕達を呼んだ理由を話した。
「近いうち、パンドリック=ドラゴン。パンドラが目覚めてしまうかもしれません。」
………なっ!?パンドラ!?それって確か、400年前にユウ=フォルトシアスとクランが封印したっていう災厄のドラゴンだよな!それが目覚めるってのかよ!
「そんな………ありえません!パンドラは400年前に英雄様に封印され、後100年は目覚めない筈です!」
「ええ。しかし、私の力『予言予知(リ・ネーション)』で見た光景は禍々しい黒きドラゴンが復活し森を、生き物全てを焼き尽くしていく姿でした。」
『予言予知(リ・ネーション)』。これは、名前の通り未来を見る事が出来るらしい。そして、この力で見た事は絶対に起こると言われている。
「そんな事って…………」
エル先輩は顔を真っ青にして動揺している。こんな先輩を見たのは初めてだ。
「はい。ですので、貴方がたにお願いがありお呼び致しました。」
うわぁ………何か、凄くいやーな予感がする。
「今から皆様に、パンドラが封印をされている場所。『精霊の森』に向かって頂きたいのです。」
はい!イベントクエストやってきましたー!!
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