ようこそ!生徒会室から異世界部へ!
第19話 ようこそ!偽りの探偵!
ホームルームが終わり、休み時間になると真っ先に金寺が僕に駆け寄ってきた。
「おい、優!どういう事だよ!俺の情報には、お前の親戚にこんな可愛い女の子がいたなんて知らないぞ!」
金寺は僕の机を叩き、クランを見て言ってくきた。
「いやぁ、あははは………まぁ、色々あってね。」
いやいやいや!何で、最近会ったばかりの人に僕の親戚の話をしなきゃいけないんだよ!てか、情報って何!?何で、僕の親戚の人の事を把握してるんだよ!………まさか、僕の情報を全て調べてるとか言うんじゃないだろうな!犯罪だぞ!それ!
「いや!俺は騙されないぜ!!」
「……………えっ?」
金寺は何かに気づいたような顔をして、僕に向かって指をさした。
こらこら。人に向かって指を指すんじゃありません。小さい子が真似をしたらどうするんだ。
そう思った時、クランは何かを感じたのか、不機嫌そうな顔で僕をジッーーーと見つめてくる。
……………あれ?もしかして、僕の心の声聞こえてた…………?
何故か、2つの意味で汗が止まらない……
「えっと………何の事?」
「新聞部を舐めるなよ!そこに居る、青空クランちゃんは…………」
不味い……もしかしてバレたのか!?
「青空クランちゃんは…………」
ドクン……ドクン…………
「青空クランちゃんは…………」
ドクン……ドクン…………
もう駄目だ……親戚じゃない事は流石に気づかれたか………
「ズバリ!お前の『義妹』なんだろ!なんだろ……だろ……ろ………」
・・・・・・・・・・・・
金寺がドヤ顔で自信満々に、そして何故かエコーを掛けて言った瞬間、まるで時が止まったかのように一瞬だけ、周り全てが静かになった。
「………………………へ?」
そして、時間が動き出した。
『ええええぇぇぇぇぇぇ!?』
クラスの皆は、教室内に響く程の凄い驚いた声を出し僕と金寺をガン見した。
「そんな!?『義妹』ざますかぁぁぁ!」
凄い大袈裟なリアクションだなぁ。
「この世に『義妹』なんているんでがんすか!?」
そりゃあ……いるだろ!
「ふんがぁぁぁぁ!?」
喋れよ!!
「いやぁー、そんなに見られると照れるじゃないかぁー」
金寺は照れながら、ニヤニヤしていた。
だが、これはチャンスだ!金寺に乗れば上手く誤魔化せるかもしれない。ここは……
「ほーう?どうして、そう思うんだい?『金田一』君。」
「ふっ……いいだろう。何故、俺がそう思ったのか教えてやるよ。」
チョロいな………この金田一。
「まず俺が気になったのは、青空クランちゃんの髪の色だ!白髪の時点で、日本人では無い!そして俺が調べた情報では、優には外国人の親戚はいない。つまり!優と青空クランちゃんは他人という訳だ。」
金寺は威張りながら説明を始めた。
「へぇー。じゃあ他人なら、義妹というのはどういう事かな?」
「そう!他人なのに親戚と偽っているのは何故か!何故、他人なのに義妹なのか。それは、彼女の事を誰にも知られる訳にはいかなかったんだ!」
「誰にも?何をだい?」
「それは………………」
金寺は何もかも分かったような顔をして一瞬黙り込み、そして喋り出す。
「それは!青空クランちゃんは、優の義妹として優の家に居候している、『家出少女』だからだ!からだ……だ………」
金寺はまたドヤ顔をしながら自分の台詞にエコーを掛けて僕に言ってきた。
もう、何を言ってるのか全く分からないよ!合わせるにも限界があるって!
「貴様ぁぁぁぁ!!家出少女を義妹にするなんてどういう事ざますかぁぁぁ!」
何で目から赤い涙を流してるんだよ!
「許さないでがんす!呪ってやるでがんす!羨ましいでがんす!」
絶対、最後の言葉が一番の本音だろ!!
「ふんがふんがふんがぁぁぁぁぁ!」
だから喋れよ!!!
とりあえず、誤魔化す為にも金寺に合わせるしかない。
「……ああ。そうだよ。金寺の言う通り、クランは家出をしてきた子だ。でも、クランにも色々と大変な事があったんだ。クランは…………」
そう言って僕は皆に説明をした。
クランは、小さい頃から親の暴力によって家族の愛を知らずに成長してしまった事。その所為で無表情で無口な女の子になってしまった事。だから僕が家族になって少しでも家族の愛を知ってもらう為に、彼女を僕の義妹にした事。
…………という設定ですので!皆さん勘違いしないで下さい!
「一度でも良い……彼女の笑顔を見たくて………僕は…………うぅ……」
僕は泣きそうな震えた声で話す。
すると、皆は僕の話(嘘)を聞いて涙を流した。何故か、本当の事情を知っている希と凛まで泣いていた。
いやいやいや!2人は本当の事知ってるよね!何で泣いてるの!?
「そうか……そんな事があったのか……やはり俺の推理は正しかった。流石は俺だ!」
金寺は嬉し泣きながらドヤ顔をして達成感に浸っていた。
金寺…………親戚じゃない事を当てたのは凄いけど、それ以外は全部的外れだからな!
「そういう事だから、親戚という事にしてくれないかな?」
「そうだな!それは良いが………」
そう言うと、金寺は黙って僕に近づいてくる。そして同時にクラスの男子達も僕の周りを囲んだ。
「あれ?皆……………?」
「それよりも、優………お前に言いたい事がある!」
「……………………へ?」
「結局は可愛い女の子と、1つ屋根の下で2人で暮らしているんざますよね!」
「え?まぁ………そうだね。」
「つまり、ご飯を食べる時も寝る時もずっと一緒がんすよね!」
「ずっとという訳じゃないんだけど……」
「ふんが!ふんがふんがふんが!!」
「…………………とにかく!皆は何が言いたいのかな?」
「ようするに………………」
金寺が続きを言う時、クラスの男子達も同時に僕に向かって叫んだ。
『羨ましいんだよ!この野郎!!』
………ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?
「おい、優!どういう事だよ!俺の情報には、お前の親戚にこんな可愛い女の子がいたなんて知らないぞ!」
金寺は僕の机を叩き、クランを見て言ってくきた。
「いやぁ、あははは………まぁ、色々あってね。」
いやいやいや!何で、最近会ったばかりの人に僕の親戚の話をしなきゃいけないんだよ!てか、情報って何!?何で、僕の親戚の人の事を把握してるんだよ!………まさか、僕の情報を全て調べてるとか言うんじゃないだろうな!犯罪だぞ!それ!
「いや!俺は騙されないぜ!!」
「……………えっ?」
金寺は何かに気づいたような顔をして、僕に向かって指をさした。
こらこら。人に向かって指を指すんじゃありません。小さい子が真似をしたらどうするんだ。
そう思った時、クランは何かを感じたのか、不機嫌そうな顔で僕をジッーーーと見つめてくる。
……………あれ?もしかして、僕の心の声聞こえてた…………?
何故か、2つの意味で汗が止まらない……
「えっと………何の事?」
「新聞部を舐めるなよ!そこに居る、青空クランちゃんは…………」
不味い……もしかしてバレたのか!?
「青空クランちゃんは…………」
ドクン……ドクン…………
「青空クランちゃんは…………」
ドクン……ドクン…………
もう駄目だ……親戚じゃない事は流石に気づかれたか………
「ズバリ!お前の『義妹』なんだろ!なんだろ……だろ……ろ………」
・・・・・・・・・・・・
金寺がドヤ顔で自信満々に、そして何故かエコーを掛けて言った瞬間、まるで時が止まったかのように一瞬だけ、周り全てが静かになった。
「………………………へ?」
そして、時間が動き出した。
『ええええぇぇぇぇぇぇ!?』
クラスの皆は、教室内に響く程の凄い驚いた声を出し僕と金寺をガン見した。
「そんな!?『義妹』ざますかぁぁぁ!」
凄い大袈裟なリアクションだなぁ。
「この世に『義妹』なんているんでがんすか!?」
そりゃあ……いるだろ!
「ふんがぁぁぁぁ!?」
喋れよ!!
「いやぁー、そんなに見られると照れるじゃないかぁー」
金寺は照れながら、ニヤニヤしていた。
だが、これはチャンスだ!金寺に乗れば上手く誤魔化せるかもしれない。ここは……
「ほーう?どうして、そう思うんだい?『金田一』君。」
「ふっ……いいだろう。何故、俺がそう思ったのか教えてやるよ。」
チョロいな………この金田一。
「まず俺が気になったのは、青空クランちゃんの髪の色だ!白髪の時点で、日本人では無い!そして俺が調べた情報では、優には外国人の親戚はいない。つまり!優と青空クランちゃんは他人という訳だ。」
金寺は威張りながら説明を始めた。
「へぇー。じゃあ他人なら、義妹というのはどういう事かな?」
「そう!他人なのに親戚と偽っているのは何故か!何故、他人なのに義妹なのか。それは、彼女の事を誰にも知られる訳にはいかなかったんだ!」
「誰にも?何をだい?」
「それは………………」
金寺は何もかも分かったような顔をして一瞬黙り込み、そして喋り出す。
「それは!青空クランちゃんは、優の義妹として優の家に居候している、『家出少女』だからだ!からだ……だ………」
金寺はまたドヤ顔をしながら自分の台詞にエコーを掛けて僕に言ってきた。
もう、何を言ってるのか全く分からないよ!合わせるにも限界があるって!
「貴様ぁぁぁぁ!!家出少女を義妹にするなんてどういう事ざますかぁぁぁ!」
何で目から赤い涙を流してるんだよ!
「許さないでがんす!呪ってやるでがんす!羨ましいでがんす!」
絶対、最後の言葉が一番の本音だろ!!
「ふんがふんがふんがぁぁぁぁぁ!」
だから喋れよ!!!
とりあえず、誤魔化す為にも金寺に合わせるしかない。
「……ああ。そうだよ。金寺の言う通り、クランは家出をしてきた子だ。でも、クランにも色々と大変な事があったんだ。クランは…………」
そう言って僕は皆に説明をした。
クランは、小さい頃から親の暴力によって家族の愛を知らずに成長してしまった事。その所為で無表情で無口な女の子になってしまった事。だから僕が家族になって少しでも家族の愛を知ってもらう為に、彼女を僕の義妹にした事。
…………という設定ですので!皆さん勘違いしないで下さい!
「一度でも良い……彼女の笑顔を見たくて………僕は…………うぅ……」
僕は泣きそうな震えた声で話す。
すると、皆は僕の話(嘘)を聞いて涙を流した。何故か、本当の事情を知っている希と凛まで泣いていた。
いやいやいや!2人は本当の事知ってるよね!何で泣いてるの!?
「そうか……そんな事があったのか……やはり俺の推理は正しかった。流石は俺だ!」
金寺は嬉し泣きながらドヤ顔をして達成感に浸っていた。
金寺…………親戚じゃない事を当てたのは凄いけど、それ以外は全部的外れだからな!
「そういう事だから、親戚という事にしてくれないかな?」
「そうだな!それは良いが………」
そう言うと、金寺は黙って僕に近づいてくる。そして同時にクラスの男子達も僕の周りを囲んだ。
「あれ?皆……………?」
「それよりも、優………お前に言いたい事がある!」
「……………………へ?」
「結局は可愛い女の子と、1つ屋根の下で2人で暮らしているんざますよね!」
「え?まぁ………そうだね。」
「つまり、ご飯を食べる時も寝る時もずっと一緒がんすよね!」
「ずっとという訳じゃないんだけど……」
「ふんが!ふんがふんがふんが!!」
「…………………とにかく!皆は何が言いたいのかな?」
「ようするに………………」
金寺が続きを言う時、クラスの男子達も同時に僕に向かって叫んだ。
『羨ましいんだよ!この野郎!!』
………ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?
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