妹はこの世界でただ一人の味方
投擲
「鎧を脱いで来るとは随分と舐められたもんだな俺も。」
「お前ごときに防御力を高める必要もないからな・・・それにしてもウゼェなお前。」
容赦なく繰り出される勇者の剣技だったが、学は避けるか同じように剣で受け止めるかをして攻撃を防いでいた。
「おいおい、お前そんなに強かったのか!前はすぐに倒れちゃって気づかなかったわ!」
「不意打ちで攻撃してきたやつが何を言ってるんだ。正面からだったらお前の攻撃なんてこんなもんだ。」
そう言ってみたはいいものの...と学は思っていた。たしかに勇者の攻撃は油断さえしなければ当たるものではない。しかし反撃となると怪我を負う可能性があった。
もちろん勇者が持っている剣が一本なら怪我などすることもない。しかし勇者には腰に一本のナイフを持っていた。しかもその色はややおかしく黄金色に光っていた。
「毒か・・・。」
「っ・・・まあ気づくよなそりゃ!ちょこまか避けやがって!」
毒の耐性は流石になさそうだしな・・・早く結衣のところに行きたいっていうのに。
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
叫び声が学の背後からした。防御で精一杯だと思った兵士が奇襲をかけたのだった。が、それは愚策だった。
「邪魔だ!」
一瞬だけ剣を持つ手を左手だけにして、開いた右手で兜ごと拳を握り殴った。バキッ!という大きな音は兜が壊れた音か、はたまた男の頭の骨が折れた音か。ただ確実に分かるのは男の首は180度曲がっており、死んでいるということだけだった
「あーあ!可愛そうになぁ!日本人っていうのはこんなにも凶暴なものなのか!?」
「お前も日本人だろ・・・それに俺は善人じゃない。お前に負けるとか、手加減をして怪我を負うのも、好きな人を失うとか、そんなものは嫌なんだよ!」
言葉に合わせ学は反撃をし始めた。剣だというのにレイピアのように突き刺すような攻撃の仕方で勇者は戸惑いつつも捌いていた。
「面倒な攻撃の仕方しやがって...!」
「完全自己流だからな。もう少し早く行くぞ!」
その言葉の直後学は一度距離を取り無数の剣を宙に出した。初級魔法をうまく使い宙に浮かし続け、正確な投擲で勇者へと投げ続けた。
「くっ!」
最初の方はうまく捌ききれていた勇者だったが、学の高速投擲にだんだんと対処が間に合わなくなり、頬を、太ももが浅く切られ始めた。
「鎧付けっ放しの方が良かったんじゃないか?」
「うるせぇ!」
「ならさっさと串刺しになれよ!」
学はさらにスピードを上げ、勇者も必死に抵抗はするがだんだんと攻撃を受ける回数が多くなった
だが・・・
妙だな。全て刺さったら即死になる可能性が高い胸、頭、喉笛を狙っていても攻撃を受けるのは必ず専用に支障がない場所だけだ。あっちの方が一枚上手なのか・・・?
「はぁはぁ・・・あんなにあったのに殺りきれなかったな・・・。」
「それでもお前の体力を削るのには十分だったみたいだな。多分体力は俺の方が何倍もあるぞ。」
その言葉を境に勇者は学のことをバカにしたような表情へと変化した。
「体力があるか否かは大した問題じゃねぇよ。人間最悪の場合針一本で死ぬんだから俺が偶然それをする可能性もある。要するに体力なんて関係ねぇんだよ・・・それを今から見せてやる。」
勇者は学が投げ落ちていた剣を拾いなんのひねりもなくそれを投げた。多少警戒していた学だが、今までの攻撃と比べると遅く意図のわからない攻撃だった。
しかし次の瞬間その剣は視界から消え、代わりに自分の胸への衝撃となった。
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イカサク
そういえば2日後に出すーみたいなことをすっかり忘れてましたわ。今日も学校休みだったんで休憩時間中にちょこちょこ書いてましたよ。
明日学校・・・成績表だぁ。
まあそんなことは気にしないのが一番。どうせ今から何かしたって変わるわけじゃないですもんね。
これから友達と野球してくるので、それでは
「お前ごときに防御力を高める必要もないからな・・・それにしてもウゼェなお前。」
容赦なく繰り出される勇者の剣技だったが、学は避けるか同じように剣で受け止めるかをして攻撃を防いでいた。
「おいおい、お前そんなに強かったのか!前はすぐに倒れちゃって気づかなかったわ!」
「不意打ちで攻撃してきたやつが何を言ってるんだ。正面からだったらお前の攻撃なんてこんなもんだ。」
そう言ってみたはいいものの...と学は思っていた。たしかに勇者の攻撃は油断さえしなければ当たるものではない。しかし反撃となると怪我を負う可能性があった。
もちろん勇者が持っている剣が一本なら怪我などすることもない。しかし勇者には腰に一本のナイフを持っていた。しかもその色はややおかしく黄金色に光っていた。
「毒か・・・。」
「っ・・・まあ気づくよなそりゃ!ちょこまか避けやがって!」
毒の耐性は流石になさそうだしな・・・早く結衣のところに行きたいっていうのに。
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
叫び声が学の背後からした。防御で精一杯だと思った兵士が奇襲をかけたのだった。が、それは愚策だった。
「邪魔だ!」
一瞬だけ剣を持つ手を左手だけにして、開いた右手で兜ごと拳を握り殴った。バキッ!という大きな音は兜が壊れた音か、はたまた男の頭の骨が折れた音か。ただ確実に分かるのは男の首は180度曲がっており、死んでいるということだけだった
「あーあ!可愛そうになぁ!日本人っていうのはこんなにも凶暴なものなのか!?」
「お前も日本人だろ・・・それに俺は善人じゃない。お前に負けるとか、手加減をして怪我を負うのも、好きな人を失うとか、そんなものは嫌なんだよ!」
言葉に合わせ学は反撃をし始めた。剣だというのにレイピアのように突き刺すような攻撃の仕方で勇者は戸惑いつつも捌いていた。
「面倒な攻撃の仕方しやがって...!」
「完全自己流だからな。もう少し早く行くぞ!」
その言葉の直後学は一度距離を取り無数の剣を宙に出した。初級魔法をうまく使い宙に浮かし続け、正確な投擲で勇者へと投げ続けた。
「くっ!」
最初の方はうまく捌ききれていた勇者だったが、学の高速投擲にだんだんと対処が間に合わなくなり、頬を、太ももが浅く切られ始めた。
「鎧付けっ放しの方が良かったんじゃないか?」
「うるせぇ!」
「ならさっさと串刺しになれよ!」
学はさらにスピードを上げ、勇者も必死に抵抗はするがだんだんと攻撃を受ける回数が多くなった
だが・・・
妙だな。全て刺さったら即死になる可能性が高い胸、頭、喉笛を狙っていても攻撃を受けるのは必ず専用に支障がない場所だけだ。あっちの方が一枚上手なのか・・・?
「はぁはぁ・・・あんなにあったのに殺りきれなかったな・・・。」
「それでもお前の体力を削るのには十分だったみたいだな。多分体力は俺の方が何倍もあるぞ。」
その言葉を境に勇者は学のことをバカにしたような表情へと変化した。
「体力があるか否かは大した問題じゃねぇよ。人間最悪の場合針一本で死ぬんだから俺が偶然それをする可能性もある。要するに体力なんて関係ねぇんだよ・・・それを今から見せてやる。」
勇者は学が投げ落ちていた剣を拾いなんのひねりもなくそれを投げた。多少警戒していた学だが、今までの攻撃と比べると遅く意図のわからない攻撃だった。
しかし次の瞬間その剣は視界から消え、代わりに自分の胸への衝撃となった。
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コメント
さらだ
お待たせ致しました
ウォン
おまちしておりました
さらだ
気のせいだと思いたいけどその通りで反論できねぇ...
青篝
久々に本編を読んだ気がする