妹はこの世界でただ一人の味方
協調
学が現れたことにより魔王軍はともかく獣人族たちの視線は突き刺さるようだった。なにしろ数日前に両者共々争ったばかりだからだ。
魔王軍は昔学と結衣を招き、魔王から敵対はしないと聞いていたため慌てるといった様子はなかった。
「な...!」
隊長は学が現れたことに言葉を失っていた。しかしいくら思考をしてもそこに学がいることには変わりないのは明白。そして先日戦った後、さらにこれから戦争を仕掛ける相手も人間だとすれば隊長が起こす行動は明白だった。
昨日の敵は今日の友、なんてことわざもあるが現実はそういもいかない。
手に持っていた剣を握ると一目散に学へと向かう...はずだったがそれを制したのは魔王だった。
「待て・・・一体どうしたと言うんだ?確か前に話し合った際は手出しをしないと言う事になっていたはずだ。」
「ああ・・・俺だって別に好きで関わってるわけじゃないさ。さらにいえば戦争の決着がどっちになろうがどうでもいい。」
「好きで関わってないとすると関わらないといけない事情でもあるのか?」
「そう言う事だ。俺の目的はただ1つ・・・結衣を連れ戻す事だ。」
学が魔王たちの場所を推測し、その場に行く少し前ーーーその男、偽りの勇者は学と出会った。
不幸な事に学は一晩結衣に抱きつかれ寝ることができなかったため、ちょうどその時になって睡魔が襲ってきていた。
そのためその勇者の接近に気づくのが極端に遅くなってしまった。
勇者は学の近くへ歩み寄ると躊躇なく剣の持ち手部分を学の首元に当てた。一体どれほどの威力だっただろうか?当てる速さから推測するにその骨は折れていてもおかしくはなかった。
「っ!」
いきなり襲いかかった痛みで眠気は半強制的になくなったが、一気に意識が遠のきそうだった。が、それをなんとか踏ん張り倒れかかった体をひねり背後にいる何者かに回し蹴りを嫌わせた。
相手も今の一撃で気絶させられるとふんでいたのか学の攻撃は予想外だったようで完璧にみぞに決まった。
「ってぇ!」
勇者は蹴られた衝撃で数メートルほど後方で腹を抑えてゴロゴロ転がっていた。
学は首筋を抑えながら虚ろな目でそいつを見ていた。学が気を失わなかったのは運が良かったのか、首ではなく僧帽筋に当たったため一撃で気絶することはなかった。しかし今の一撃が学の意識を遠ざけたのも、意識が朦朧としてるせいで瞬発力を大幅に低下させたのも事実である。
「それでどうなったのだ?」
魔王が学の話を聞き先を促した。しかしそこからは特に変わった話はなかった。万全でない状態で戦ったところで勝てる相手ではなかったのだ。
もし仮に一発目の攻撃が当たっていなければ十分に戦うこともできただろう。
「多分、結衣も連れ去られてる。あいつは可愛いからな、連れて帰りたい気持ちは分かる。そこの点だけはそいつを評価してる。」
結衣の良さをわかってる点だけは認めるという変な思考ではあったが、それ以上に怒っているということは魔王や隊長のも伝わってきた。
張り詰めた空気の中、学は頭を下げて言葉を発した。
「前は手出しをしないと言った。ついこの間戦った奴らもいる。図々しいけどそれは忘れて欲しい。そして俺もあいつらと戦争する仲間・・・いや、結衣を連れ戻せるなら道具と思ってもらって構わない。頼む。」
学が頭を下げてるのをいい事に魔王と隊長はアイコンタクトを取った。その言葉に嘘偽りはないという事を2人は感じ取っていた。
心の底からの願いだったか、はたまた王であるが故の洞察力かは分からないが...
魔王は無言で手を差し出した。それが視界に入った学は強く握りしめ、ここに協調を誓った。
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以下作者のコメント
まじで昨日からのPVやばいんだって...久しぶりだわあんなに増えたの。そのせいかホームのランキングにも56位くらいにおるんや・・・。感激。
さてさて恒例の雑談タイム。
んー・・・なにがあるかな?令和とか?平成がもう終わり・・・ちょうど僕って平成最後の卒業生なんだなーって感慨深く・・・ならないわ、うん。
バカ○スあるじゃないですか。あの召喚獣のやつ。あれ僕アニメでしか見た事なかったんですけど高校の図書館にあって感動、速攻で借りました。
あとオススメの漫画やラノベあったら教えてください。お小遣い入ったんで買おうと思いまーす。
超次元サッカーのアニメあるじゃないですか。なんとなくあれ見た後に初代見ると差がありすぎてなんというか・・・ねぇ?
あ、最後に1つ。僕の大好きな巨人さんのアニメ第3期Part2が28日の24:10から放送だ!みんなみr(殴)
魔王軍は昔学と結衣を招き、魔王から敵対はしないと聞いていたため慌てるといった様子はなかった。
「な...!」
隊長は学が現れたことに言葉を失っていた。しかしいくら思考をしてもそこに学がいることには変わりないのは明白。そして先日戦った後、さらにこれから戦争を仕掛ける相手も人間だとすれば隊長が起こす行動は明白だった。
昨日の敵は今日の友、なんてことわざもあるが現実はそういもいかない。
手に持っていた剣を握ると一目散に学へと向かう...はずだったがそれを制したのは魔王だった。
「待て・・・一体どうしたと言うんだ?確か前に話し合った際は手出しをしないと言う事になっていたはずだ。」
「ああ・・・俺だって別に好きで関わってるわけじゃないさ。さらにいえば戦争の決着がどっちになろうがどうでもいい。」
「好きで関わってないとすると関わらないといけない事情でもあるのか?」
「そう言う事だ。俺の目的はただ1つ・・・結衣を連れ戻す事だ。」
学が魔王たちの場所を推測し、その場に行く少し前ーーーその男、偽りの勇者は学と出会った。
不幸な事に学は一晩結衣に抱きつかれ寝ることができなかったため、ちょうどその時になって睡魔が襲ってきていた。
そのためその勇者の接近に気づくのが極端に遅くなってしまった。
勇者は学の近くへ歩み寄ると躊躇なく剣の持ち手部分を学の首元に当てた。一体どれほどの威力だっただろうか?当てる速さから推測するにその骨は折れていてもおかしくはなかった。
「っ!」
いきなり襲いかかった痛みで眠気は半強制的になくなったが、一気に意識が遠のきそうだった。が、それをなんとか踏ん張り倒れかかった体をひねり背後にいる何者かに回し蹴りを嫌わせた。
相手も今の一撃で気絶させられるとふんでいたのか学の攻撃は予想外だったようで完璧にみぞに決まった。
「ってぇ!」
勇者は蹴られた衝撃で数メートルほど後方で腹を抑えてゴロゴロ転がっていた。
学は首筋を抑えながら虚ろな目でそいつを見ていた。学が気を失わなかったのは運が良かったのか、首ではなく僧帽筋に当たったため一撃で気絶することはなかった。しかし今の一撃が学の意識を遠ざけたのも、意識が朦朧としてるせいで瞬発力を大幅に低下させたのも事実である。
「それでどうなったのだ?」
魔王が学の話を聞き先を促した。しかしそこからは特に変わった話はなかった。万全でない状態で戦ったところで勝てる相手ではなかったのだ。
もし仮に一発目の攻撃が当たっていなければ十分に戦うこともできただろう。
「多分、結衣も連れ去られてる。あいつは可愛いからな、連れて帰りたい気持ちは分かる。そこの点だけはそいつを評価してる。」
結衣の良さをわかってる点だけは認めるという変な思考ではあったが、それ以上に怒っているということは魔王や隊長のも伝わってきた。
張り詰めた空気の中、学は頭を下げて言葉を発した。
「前は手出しをしないと言った。ついこの間戦った奴らもいる。図々しいけどそれは忘れて欲しい。そして俺もあいつらと戦争する仲間・・・いや、結衣を連れ戻せるなら道具と思ってもらって構わない。頼む。」
学が頭を下げてるのをいい事に魔王と隊長はアイコンタクトを取った。その言葉に嘘偽りはないという事を2人は感じ取っていた。
心の底からの願いだったか、はたまた王であるが故の洞察力かは分からないが...
魔王は無言で手を差し出した。それが視界に入った学は強く握りしめ、ここに協調を誓った。
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以下作者のコメント
まじで昨日からのPVやばいんだって...久しぶりだわあんなに増えたの。そのせいかホームのランキングにも56位くらいにおるんや・・・。感激。
さてさて恒例の雑談タイム。
んー・・・なにがあるかな?令和とか?平成がもう終わり・・・ちょうど僕って平成最後の卒業生なんだなーって感慨深く・・・ならないわ、うん。
バカ○スあるじゃないですか。あの召喚獣のやつ。あれ僕アニメでしか見た事なかったんですけど高校の図書館にあって感動、速攻で借りました。
あとオススメの漫画やラノベあったら教えてください。お小遣い入ったんで買おうと思いまーす。
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コメント
さらだ
五等分は全巻持ってるぜ!
さらだ
見間違えさえしてなければネットからフリーアイコンで探して保存したやつですよ
青篝
五等分の花嫁
鬼滅の刃
この2作品は個人的に好き
たーくん
今回の話と全く関係ないのですが、作者さんの作品やアイコンの絵ってフリーのやつですか?