妹はこの世界でただ一人の味方
雰囲気
あの後、雰囲気に耐えきれなくなったからか、はたまた本心だったのかは分からないが結衣が満足したとのことで家に帰ってきた。
帰ってきたのは夜遅い時間帯だった。そのせいで詳しくは伺えなかったが、結衣の顔は暗かった気がする。
「おやすみ。」
「おやすみお兄ちゃん...」
明かりのついた家で結衣の顔を見ると先程の考えは確信に変わった。
けれどあえてそれに対して声はかけなかった。なにに対してその表情をしているのか分からない状況では無理に場を繋げない。だから俺はただの日常会話を挟んだ。
かといって俺は寝るわけじゃない。人間は寝ればいくらから気持ちが楽になるものだ。だから俺は先に寝る意思をその言葉で代弁し、結衣にも寝るよう間接的に促した。
目論見通り結衣も自室へ戻っていった。
喉が渇いていたけれど今部屋から出ると怪しまれるかもしれない。しばらく読書でもして時間を潰すか・・・。
「ん....」
欠伸が出た。時計を見てみると午前3時を少し回ったところだった。こっちの世界では関係ないがAIについての本に夢中になりすぎていた。
中途半端な時間だったのと、欠伸が出たもののあまり眠くないことをふまえてこのまま起きようと思いキッチンへと向かった。
冷蔵庫から氷を取り出しグラスへと入れる。カランという音が妙に響き心地よかった。お茶を入れ自室へと戻ろうと結衣の部屋の前を通った時だった。
ガタッという音がかすかに聞こえた。
「大丈夫か?」
寝てたら申し訳ないという気持ちで声をかけたが返事は返ってこない。寝ているかもしれないという配慮から声が小さくなっているとも考えたが、心配だったのでそっとドアを開けた。
「結衣?」
部屋には誰もおらず、窓が開けられている状態だった。多分風が強く吹いた際に出た音だったんだろう。
屋根にいるのか?
そう思った俺は自室に戻りお茶を飲み干したグラスを机に置くと窓から屋根へと登った。
結衣は体育座りをしながら空を見上げていたが、音で俺の方に気づいたのか歩いて来て手を差し出して来た。
「さんきゅ。」
そう言い手を掴んでもらい一気に引き上げてもらった。結衣は頷くと再び体育座りをした。が、先ほどと違うのは空ではなく顔を埋めているという点だろう。
雰囲気だけで結衣が落ち込んでいるのがわかる。
「さっきからどうしたんだよ。少し暗いぞ。」
この問いが正しいか否か、そんなのはもうどうでもいいと思った。ただこの雰囲気は結衣を追い詰めてる気がした。やっぱり暗くなった時に会話をするべきだったと軽く後悔した。
「あの人たちが言うにはさ、いきなり人が攻めて来たらしいじゃん。」
「そう言ってたな。」
「当然その中には家族を殺された人たちもいるわけじゃん。」
「そうだな。」
「・・・・・・。」
その返事を最後に結衣はまた黙り込んでしまった。
たっぷり5分ほどその時間を過ごした時だろうか?学が再び口を開いた。
「それで?」
「家族って呼べる存在が私にはもうお兄ちゃんしかいない・・・。前触れもなくいきなりお兄ちゃんが殺されたり、そうでなくてももう会えないって思うと・・・あの人たちの憎しみがわかるの。それと同時に悲しくなって・・・。」
学がいなくなることを想像したのかポロッと大粒の涙が頬を撫でるように落ちていった。
学は優しく結衣の目を触り涙をふき取ると、いつもより一段階優しい声で囁いた。
「俺は結衣を置いてどっか行ったりしないさ。称号にシスコンがあるくらいだぞ。だから安心しろって。」
「・・・うんっ!」
少しばかり元気が出たのか、笑顔で大きく返事をした。そして恥じらいながら
「あ、あのさ・・・でもやっぱり不安で・・・もしよかったら一緒に寝てくれない?」
そううつむきながら言った。学からは頬が赤く染まっているのがよく見えた。
「今日だけだぞ。」
そう言い学は微笑むのだった。
-------------------------------------------
以下作者の下書き
これの文章を書き出すのに15分くらい費やしてるんですよ(笑)
何書こうかなーって思いながら目瞑ってたら15分経ってたんですよ...時が流れるのは早いですね。
ジェンガってあるじゃないですか。あれを1人でやるのが好きなんですけどそれを友人の目の前でやってると悲しいやつと言われました。
お前らジェンガって1人でも出来るからな!プレイ可能人数1人〜大勢って書いてあるからな!
というわけで僕は可哀想なやつじゃない。
ついに4800いいねが超えました。有難う御座います!!(一番最初に持ってこないあたり忘れていたと推測できるだろう)
今年受験生いたら気をつけろ...今年のアニメはやばいぞ...まぁ僕目線だけど。受験形式も変わるのかな?それに平成から変わるし...とりあえず頑張って!
あ、最後に1つ!ネットに変な動画は流すなよ!炎上して特定されるかもしれんからな!
アデュー
ps.時間かけた割に面白くないなんて言わないでくださいね。心折れる(笑)
帰ってきたのは夜遅い時間帯だった。そのせいで詳しくは伺えなかったが、結衣の顔は暗かった気がする。
「おやすみ。」
「おやすみお兄ちゃん...」
明かりのついた家で結衣の顔を見ると先程の考えは確信に変わった。
けれどあえてそれに対して声はかけなかった。なにに対してその表情をしているのか分からない状況では無理に場を繋げない。だから俺はただの日常会話を挟んだ。
かといって俺は寝るわけじゃない。人間は寝ればいくらから気持ちが楽になるものだ。だから俺は先に寝る意思をその言葉で代弁し、結衣にも寝るよう間接的に促した。
目論見通り結衣も自室へ戻っていった。
喉が渇いていたけれど今部屋から出ると怪しまれるかもしれない。しばらく読書でもして時間を潰すか・・・。
「ん....」
欠伸が出た。時計を見てみると午前3時を少し回ったところだった。こっちの世界では関係ないがAIについての本に夢中になりすぎていた。
中途半端な時間だったのと、欠伸が出たもののあまり眠くないことをふまえてこのまま起きようと思いキッチンへと向かった。
冷蔵庫から氷を取り出しグラスへと入れる。カランという音が妙に響き心地よかった。お茶を入れ自室へと戻ろうと結衣の部屋の前を通った時だった。
ガタッという音がかすかに聞こえた。
「大丈夫か?」
寝てたら申し訳ないという気持ちで声をかけたが返事は返ってこない。寝ているかもしれないという配慮から声が小さくなっているとも考えたが、心配だったのでそっとドアを開けた。
「結衣?」
部屋には誰もおらず、窓が開けられている状態だった。多分風が強く吹いた際に出た音だったんだろう。
屋根にいるのか?
そう思った俺は自室に戻りお茶を飲み干したグラスを机に置くと窓から屋根へと登った。
結衣は体育座りをしながら空を見上げていたが、音で俺の方に気づいたのか歩いて来て手を差し出して来た。
「さんきゅ。」
そう言い手を掴んでもらい一気に引き上げてもらった。結衣は頷くと再び体育座りをした。が、先ほどと違うのは空ではなく顔を埋めているという点だろう。
雰囲気だけで結衣が落ち込んでいるのがわかる。
「さっきからどうしたんだよ。少し暗いぞ。」
この問いが正しいか否か、そんなのはもうどうでもいいと思った。ただこの雰囲気は結衣を追い詰めてる気がした。やっぱり暗くなった時に会話をするべきだったと軽く後悔した。
「あの人たちが言うにはさ、いきなり人が攻めて来たらしいじゃん。」
「そう言ってたな。」
「当然その中には家族を殺された人たちもいるわけじゃん。」
「そうだな。」
「・・・・・・。」
その返事を最後に結衣はまた黙り込んでしまった。
たっぷり5分ほどその時間を過ごした時だろうか?学が再び口を開いた。
「それで?」
「家族って呼べる存在が私にはもうお兄ちゃんしかいない・・・。前触れもなくいきなりお兄ちゃんが殺されたり、そうでなくてももう会えないって思うと・・・あの人たちの憎しみがわかるの。それと同時に悲しくなって・・・。」
学がいなくなることを想像したのかポロッと大粒の涙が頬を撫でるように落ちていった。
学は優しく結衣の目を触り涙をふき取ると、いつもより一段階優しい声で囁いた。
「俺は結衣を置いてどっか行ったりしないさ。称号にシスコンがあるくらいだぞ。だから安心しろって。」
「・・・うんっ!」
少しばかり元気が出たのか、笑顔で大きく返事をした。そして恥じらいながら
「あ、あのさ・・・でもやっぱり不安で・・・もしよかったら一緒に寝てくれない?」
そううつむきながら言った。学からは頬が赤く染まっているのがよく見えた。
「今日だけだぞ。」
そう言い学は微笑むのだった。
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以下作者の下書き
これの文章を書き出すのに15分くらい費やしてるんですよ(笑)
何書こうかなーって思いながら目瞑ってたら15分経ってたんですよ...時が流れるのは早いですね。
ジェンガってあるじゃないですか。あれを1人でやるのが好きなんですけどそれを友人の目の前でやってると悲しいやつと言われました。
お前らジェンガって1人でも出来るからな!プレイ可能人数1人〜大勢って書いてあるからな!
というわけで僕は可哀想なやつじゃない。
ついに4800いいねが超えました。有難う御座います!!(一番最初に持ってこないあたり忘れていたと推測できるだろう)
今年受験生いたら気をつけろ...今年のアニメはやばいぞ...まぁ僕目線だけど。受験形式も変わるのかな?それに平成から変わるし...とりあえず頑張って!
あ、最後に1つ!ネットに変な動画は流すなよ!炎上して特定されるかもしれんからな!
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コメント
さらだ
我らがぼっち代表がまたテレビで見れる!!これほど興奮した日はそうそうない!
オタクの端くれ
ジェンガは一人でやるもんじゃないの?←陰キャぼっち
まぁ誰がなんと言おうと陰キャには比企谷八幡先生がいる、、、そうだろ?陰キャ達よ(泣)
さらだ
ポキッ(心が折れた音)
たーくん
時間かけた割には話が進んでないような|д゚)チラッ
さらだ
寂しくえねぇし...対戦型カードゲームは寂しい...