妹はこの世界でただ一人の味方
勝機
どれくらい吹っ飛ばされた?
学は木々にあたりながらようやく地面に足をつけることができた。しかし視界はまるで酔っているみたいに一点に定まらない。学の額からは血が流れており、それが地面へと滴り落ちていた。その量は決して多くはないが少ないというわけではなかった。
ズキッ!
「痛っ!・・・捻ったか?」
ふらつきながらも立ち上がろうと地面に手をつくと痛みが右手から全身へと走った。
すぐに回復魔法を使い治したものの違和感が残っていた。
「少し見くびり過ぎてたか?いや、自分の力を過信し過ぎたせいか・・・。」
そう呟き学は悪役ぶるんじゃなかったと今更ながらに後悔した。しかし過去は変えられないと自分に言い聞かせ現状を冷静に把握しようとした。
「そうだ!結衣は!?・・・いない・・・当たり前か・・・。方向は・・・こっちか・・・。」
学はふらつき過ぎていたせいで飛んで来た方向がわからなくなっていたが、折れた枝などからおおよその推測をたてた。
「急ぐか。」
そう言い学は元の場所へ戻ろうと走り出した。
その頃結衣はーーーーー
「〈この手に宿る火の神よ 焼却の業火を纏い 今こそ力を解放せよ  爆炎業火〉」
「くっ!」
特急魔法を街へと向かい撃っていた。それを隊長とその部下がなんとかして防いでいたが、先程と違い防戦一方だった。
やっぱりこの人たちは街を守ろうと必死になっている・・・。そこにならまだ付け入る隙があるはず。お兄ちゃんのところに行きたいけど・・・。多分今は回復してる頃かな?
「もう諦めるんだな。あの男はすでに死んでいる。」
隊長はそう言ったが、結衣はうつむきブツブツと何かを呟いており一向に反応する気配がなかった。
「〈この手に宿る火の神よ 焼却の業火を纏い 。」
結衣が再び特急魔法の詠唱を始めると隊長は一気に距離を縮めて来た。すでに部下の魔力は底をつき持ちこたえることは不可能だという判断だった。
一撃でも食らえばまともに立つどころが学のように吹っ飛ぶこととなるだろう。その拳が結衣の体へと直撃・・・することはなく、その拳の上へとき用に飛び乗った。
「〈今こそ力を解放せよ  爆炎業火〉」
そう言い結衣の手から隊長の顔へと放たれた爆炎業火だったが、隊長がその魔法が放たれるより先に見たのはなんの感情も読み取れないほどの無表情の結衣だった。
走っていた学の耳に激しい爆撃音が響いた。昔自分が気軽に放った魔法の音だ。
「特急魔法・・・。結衣が使ったものか?」
1500メートル4分29秒の記録を持つ学は森の中であってもスピードが一向に落ちる気配はなかった。
そしてその音がだんだん近くなり、見に覚えのある景色になると草や木を使い隊長にバレないように行動し始めた。
一応手榴弾でも買っておくか・・・。
そう思った学はストアで手榴弾を10個買い、一個を手に持って投げる機会をうかがっていた。
あとは結衣が隙さえ作ってくれれば・・・。というか無表情がちょっと怖いな・・・。それにアイツの顔部分が少し焼けてるな。
隊長の顔の火傷は結衣が放った特急魔法によってできたものだが、直撃したのにもかかわらず火傷で済んだのは結衣を少なからず驚かせた。
さっきの特急魔法を使ったにしては周りに被害がなさすぎるな・・・。もしあの火傷が直撃した際に出来たものなら相当守りは堅くなってるはずだな。
特急魔法も大したダメージにならないのなら長期戦になりかねないな。それはこっちにとって不利・・・なるべく早く終わらせたいんだが・・・。
そう思いながら隊長のことを凝視していた学はふとあることに気がついた。
・・・もしかしたらあったかもしれないな。ここを切り抜ける突破口が。
-------------------------------------
以下作者のコメント
眠い・・・。眠すぎる・・・。同じ人いませんか?
そんなことは置いといていつのまにか連載開始から10ヶ月ほど経ってましたね。初投稿は12/5
そう、これを書いたきっかけは友人との約束ーー
あの日友人Sは窃盗の容疑で捕まってしまった。しかし僕は知っていた。彼は盗んでいなかったと。
僕は知っていた。Sがそんなことをするわけがないと。
僕は知っていた。Sの彼女を苦しめるようなことをS自身がするわけがないと。
警察へ連行される時Sは僕にこう言った。
「よくも罪をなすりつけやがって・・・。」
僕はSのその言葉を心に刻み小説を書き始めた。
とか意味のわからないような展開があったわけじゃなくただ単に書きたかっただけなんですけどね。
ちなみに眠い理由は学校の数少ない友人と桃○というゲームをやってるんですけど徹夜でやったせいですね。テヘッ☆〜(ゝ。∂)
それでは(*ゝω・`)ノ ゜+。:.゜さょならっ゜.:。+゜
学は木々にあたりながらようやく地面に足をつけることができた。しかし視界はまるで酔っているみたいに一点に定まらない。学の額からは血が流れており、それが地面へと滴り落ちていた。その量は決して多くはないが少ないというわけではなかった。
ズキッ!
「痛っ!・・・捻ったか?」
ふらつきながらも立ち上がろうと地面に手をつくと痛みが右手から全身へと走った。
すぐに回復魔法を使い治したものの違和感が残っていた。
「少し見くびり過ぎてたか?いや、自分の力を過信し過ぎたせいか・・・。」
そう呟き学は悪役ぶるんじゃなかったと今更ながらに後悔した。しかし過去は変えられないと自分に言い聞かせ現状を冷静に把握しようとした。
「そうだ!結衣は!?・・・いない・・・当たり前か・・・。方向は・・・こっちか・・・。」
学はふらつき過ぎていたせいで飛んで来た方向がわからなくなっていたが、折れた枝などからおおよその推測をたてた。
「急ぐか。」
そう言い学は元の場所へ戻ろうと走り出した。
その頃結衣はーーーーー
「〈この手に宿る火の神よ 焼却の業火を纏い 今こそ力を解放せよ  爆炎業火〉」
「くっ!」
特急魔法を街へと向かい撃っていた。それを隊長とその部下がなんとかして防いでいたが、先程と違い防戦一方だった。
やっぱりこの人たちは街を守ろうと必死になっている・・・。そこにならまだ付け入る隙があるはず。お兄ちゃんのところに行きたいけど・・・。多分今は回復してる頃かな?
「もう諦めるんだな。あの男はすでに死んでいる。」
隊長はそう言ったが、結衣はうつむきブツブツと何かを呟いており一向に反応する気配がなかった。
「〈この手に宿る火の神よ 焼却の業火を纏い 。」
結衣が再び特急魔法の詠唱を始めると隊長は一気に距離を縮めて来た。すでに部下の魔力は底をつき持ちこたえることは不可能だという判断だった。
一撃でも食らえばまともに立つどころが学のように吹っ飛ぶこととなるだろう。その拳が結衣の体へと直撃・・・することはなく、その拳の上へとき用に飛び乗った。
「〈今こそ力を解放せよ  爆炎業火〉」
そう言い結衣の手から隊長の顔へと放たれた爆炎業火だったが、隊長がその魔法が放たれるより先に見たのはなんの感情も読み取れないほどの無表情の結衣だった。
走っていた学の耳に激しい爆撃音が響いた。昔自分が気軽に放った魔法の音だ。
「特急魔法・・・。結衣が使ったものか?」
1500メートル4分29秒の記録を持つ学は森の中であってもスピードが一向に落ちる気配はなかった。
そしてその音がだんだん近くなり、見に覚えのある景色になると草や木を使い隊長にバレないように行動し始めた。
一応手榴弾でも買っておくか・・・。
そう思った学はストアで手榴弾を10個買い、一個を手に持って投げる機会をうかがっていた。
あとは結衣が隙さえ作ってくれれば・・・。というか無表情がちょっと怖いな・・・。それにアイツの顔部分が少し焼けてるな。
隊長の顔の火傷は結衣が放った特急魔法によってできたものだが、直撃したのにもかかわらず火傷で済んだのは結衣を少なからず驚かせた。
さっきの特急魔法を使ったにしては周りに被害がなさすぎるな・・・。もしあの火傷が直撃した際に出来たものなら相当守りは堅くなってるはずだな。
特急魔法も大したダメージにならないのなら長期戦になりかねないな。それはこっちにとって不利・・・なるべく早く終わらせたいんだが・・・。
そう思いながら隊長のことを凝視していた学はふとあることに気がついた。
・・・もしかしたらあったかもしれないな。ここを切り抜ける突破口が。
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以下作者のコメント
眠い・・・。眠すぎる・・・。同じ人いませんか?
そんなことは置いといていつのまにか連載開始から10ヶ月ほど経ってましたね。初投稿は12/5
そう、これを書いたきっかけは友人との約束ーー
あの日友人Sは窃盗の容疑で捕まってしまった。しかし僕は知っていた。彼は盗んでいなかったと。
僕は知っていた。Sがそんなことをするわけがないと。
僕は知っていた。Sの彼女を苦しめるようなことをS自身がするわけがないと。
警察へ連行される時Sは僕にこう言った。
「よくも罪をなすりつけやがって・・・。」
僕はSのその言葉を心に刻み小説を書き始めた。
とか意味のわからないような展開があったわけじゃなくただ単に書きたかっただけなんですけどね。
ちなみに眠い理由は学校の数少ない友人と桃○というゲームをやってるんですけど徹夜でやったせいですね。テヘッ☆〜(ゝ。∂)
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コメント
さらだ
同士か!?(笑
バジリス
◯鉄ですね!僕も好きです