妹はこの世界でただ一人の味方
弓矢
あれっ?当たんなかったのです・・・。
先程二人が見た少女が草むらから弓矢を放ったのだが、当たらなかったことに驚いた。
話しているからと言って油断は禁物です。しっかり狙って・・・今です!
少女が放った弓矢は学の額に直撃するコースだったが、またもや避けられ当たることはなかった。
またなのです・・・。
「お兄ちゃん。さっきから弓矢が飛んできてるんだけど・・・。」
「知ってるぞ。さっきの小さい子が飛ばしてるんだろ?大したことないからほったらかしてもいいんじゃないか?」
「お兄ちゃんがそう言うなら・・・。」
男の人は諦めるのです。女の人を・・・今です!
先ほどよりも力を強く込めてうった弓矢は先ほどよりも速いスピードで結衣に向かった。しかし二人にとってそれは速くもなんともないので、結衣も簡単に避けた。
「殺すか。」
結衣に弓矢を向け、怒りが一気に頂点まで到達した学は立ち上がろうとし、結衣に止められていた。
「お兄ちゃん落ち着いて・・・。」
「結衣がそう言うなら・・・。だけど一つ疑問が残るな。さっきの猫耳じゃないし、見た目はバッチリ獣人族のはずだ。だとしたら匂いとかで判別できるのか?それとも攻撃してくるのが普通なのか?」
二人が悩んでいる間も獣人の少女は矢を放ち続け、二人は避け続けた。
「お兄ちゃん。分からない時は聞きに行った方がいいんじゃない?」
「そうだな。でも門番に見つかると面倒だし。」
学は空中で指を動かすと、収納からある物を取り出した。
「お兄ちゃんそれは?」
「これか?今ストアで買った手榴弾だな。これを門番の上空に投げて爆発に気を取られているうちにあそこに行く。どうだ?」
「お兄ちゃん使い方分かってるの?」
「安心しろ。手榴弾ドッキリの動画は何度も見てる。」
結衣は学の手から手榴弾を奪い取ると自分の収納にしまった。
「お兄ちゃん。それで怪我でもしたらどうするの。」
結衣に注意され、学はその方法を断念した。
仕方ない。結衣に注意されたらやめるしかないな。だとしたら、もう一つの方法でいいか。
学がもう一度収納から出したものを見て、結衣は懐かしいような気分になった。
「それって・・・。」
「ネズミのおもちゃだな。回すと速いスピードで動くやつ。」
「それで?」
「さっきとほとんど同じだ。これを門番に向けて走らせる。これに気を取られているうちに俺たちはあそこまで走る。これならさっきの手榴弾より安全だろ?」
 学はおもちゃを回しながら結衣に聞いた。結衣も手榴弾と比べるとマシだと思ったのか、学の意見に同調した。
「じゃあいくぞ。」
ガーという音と共にネズミのおもちゃは一直線に門番の方へと向かってった。
「いまだ。」
ネズミのおもちゃに気を取られているうちに二人は木をうまく使って門番の死角に入り、そのまま弓矢を放っていた少女の方に走ってった。
速くてビックリしたのです・・・。ま、まぁ気を取り直して続きをするのです・・・あれ?あの二人はどこに・・・?
ポンポンと少女の肩に触れるものがあり、無意識に振り向いて彼女は固まった。
「さっきから弓を放ってきてたが、危ないことするなよ。万が一結衣に当たってたらどうするんだよ。」
えっと間抜けな声を出した獣人の少女はいきなり現れた学たちに驚いた。
「私はいいけどお兄ちゃんに当たったらどうしてたの?流石に許せないよ。」
相変わらず自分の身より、相手の身を心配する二人だったが、今少女にとっては頭に入ってこないことだった。
このままじゃ・・・殺され・・・
そう思った少女は自分の中で過去最速と言っても過言ではない速さだった。弓を学の方に向けると矢を放った。
その矢を学はいとも簡単に掴みへし折った。
「いい加減気づいたらどうだ?お前じゃ俺に・・・俺らに勝てない。それより弓はしまえよ。話し合いに来ただけなんだから。」
「話し合い・・・?」
「ああ。話し合いって言ってもいくつか質問するだけだ。」
そこで学は地面に座りなるべく敵意がないことを証明した。それに続いて結衣も座った。
少女も少し悩んだ末にいくらばかりかの距離をおき座った。
「お兄ちゃん。この子少し不用心すぎない?」
「勝てないと察したから素直なんじゃないのか?」
ていうか耳元で囁くから吐息が耳にかかってこそばゆいんだが・・・。
こうして少女への質問が始まったのである。
------------------------------------------
以下作者のコメント
いやぁ・・・三連休合宿は辛いですね。おかげで筋肉痛ですよ。特に右足の太もも。久しぶりにぐっすり寝た気がします。
いつもより短くてすいません。三千文字を目安にいつも書いているんですけど、今日は二千文字程度しかなくて短く感じるかもしれません。というか感じます。
次回のことを少しネタバレしますと
_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・
↑ただ焦らしているだけです。
久しぶりに戦闘シーンでも入れようかなって思ってます。入れるかどうかは決まってませんけど。入れるんであれば僕が書きやすいようにします(笑)
最後に報告を...昨日ですかね?今まで1日のPVの最高が180くらいだったんですけど、昨日は450近くまで上がりました。何ででしょう?笑
それでは
いいね、コメント、フォローお願いします。
ちなみにネズミのおもちゃは僕に部屋でたまたま見つけたので採用させていただきました。
ありがとう・・・ネズミ太郎←適当
先程二人が見た少女が草むらから弓矢を放ったのだが、当たらなかったことに驚いた。
話しているからと言って油断は禁物です。しっかり狙って・・・今です!
少女が放った弓矢は学の額に直撃するコースだったが、またもや避けられ当たることはなかった。
またなのです・・・。
「お兄ちゃん。さっきから弓矢が飛んできてるんだけど・・・。」
「知ってるぞ。さっきの小さい子が飛ばしてるんだろ?大したことないからほったらかしてもいいんじゃないか?」
「お兄ちゃんがそう言うなら・・・。」
男の人は諦めるのです。女の人を・・・今です!
先ほどよりも力を強く込めてうった弓矢は先ほどよりも速いスピードで結衣に向かった。しかし二人にとってそれは速くもなんともないので、結衣も簡単に避けた。
「殺すか。」
結衣に弓矢を向け、怒りが一気に頂点まで到達した学は立ち上がろうとし、結衣に止められていた。
「お兄ちゃん落ち着いて・・・。」
「結衣がそう言うなら・・・。だけど一つ疑問が残るな。さっきの猫耳じゃないし、見た目はバッチリ獣人族のはずだ。だとしたら匂いとかで判別できるのか?それとも攻撃してくるのが普通なのか?」
二人が悩んでいる間も獣人の少女は矢を放ち続け、二人は避け続けた。
「お兄ちゃん。分からない時は聞きに行った方がいいんじゃない?」
「そうだな。でも門番に見つかると面倒だし。」
学は空中で指を動かすと、収納からある物を取り出した。
「お兄ちゃんそれは?」
「これか?今ストアで買った手榴弾だな。これを門番の上空に投げて爆発に気を取られているうちにあそこに行く。どうだ?」
「お兄ちゃん使い方分かってるの?」
「安心しろ。手榴弾ドッキリの動画は何度も見てる。」
結衣は学の手から手榴弾を奪い取ると自分の収納にしまった。
「お兄ちゃん。それで怪我でもしたらどうするの。」
結衣に注意され、学はその方法を断念した。
仕方ない。結衣に注意されたらやめるしかないな。だとしたら、もう一つの方法でいいか。
学がもう一度収納から出したものを見て、結衣は懐かしいような気分になった。
「それって・・・。」
「ネズミのおもちゃだな。回すと速いスピードで動くやつ。」
「それで?」
「さっきとほとんど同じだ。これを門番に向けて走らせる。これに気を取られているうちに俺たちはあそこまで走る。これならさっきの手榴弾より安全だろ?」
 学はおもちゃを回しながら結衣に聞いた。結衣も手榴弾と比べるとマシだと思ったのか、学の意見に同調した。
「じゃあいくぞ。」
ガーという音と共にネズミのおもちゃは一直線に門番の方へと向かってった。
「いまだ。」
ネズミのおもちゃに気を取られているうちに二人は木をうまく使って門番の死角に入り、そのまま弓矢を放っていた少女の方に走ってった。
速くてビックリしたのです・・・。ま、まぁ気を取り直して続きをするのです・・・あれ?あの二人はどこに・・・?
ポンポンと少女の肩に触れるものがあり、無意識に振り向いて彼女は固まった。
「さっきから弓を放ってきてたが、危ないことするなよ。万が一結衣に当たってたらどうするんだよ。」
えっと間抜けな声を出した獣人の少女はいきなり現れた学たちに驚いた。
「私はいいけどお兄ちゃんに当たったらどうしてたの?流石に許せないよ。」
相変わらず自分の身より、相手の身を心配する二人だったが、今少女にとっては頭に入ってこないことだった。
このままじゃ・・・殺され・・・
そう思った少女は自分の中で過去最速と言っても過言ではない速さだった。弓を学の方に向けると矢を放った。
その矢を学はいとも簡単に掴みへし折った。
「いい加減気づいたらどうだ?お前じゃ俺に・・・俺らに勝てない。それより弓はしまえよ。話し合いに来ただけなんだから。」
「話し合い・・・?」
「ああ。話し合いって言ってもいくつか質問するだけだ。」
そこで学は地面に座りなるべく敵意がないことを証明した。それに続いて結衣も座った。
少女も少し悩んだ末にいくらばかりかの距離をおき座った。
「お兄ちゃん。この子少し不用心すぎない?」
「勝てないと察したから素直なんじゃないのか?」
ていうか耳元で囁くから吐息が耳にかかってこそばゆいんだが・・・。
こうして少女への質問が始まったのである。
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以下作者のコメント
いやぁ・・・三連休合宿は辛いですね。おかげで筋肉痛ですよ。特に右足の太もも。久しぶりにぐっすり寝た気がします。
いつもより短くてすいません。三千文字を目安にいつも書いているんですけど、今日は二千文字程度しかなくて短く感じるかもしれません。というか感じます。
次回のことを少しネタバレしますと
_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・
↑ただ焦らしているだけです。
久しぶりに戦闘シーンでも入れようかなって思ってます。入れるかどうかは決まってませんけど。入れるんであれば僕が書きやすいようにします(笑)
最後に報告を...昨日ですかね?今まで1日のPVの最高が180くらいだったんですけど、昨日は450近くまで上がりました。何ででしょう?笑
それでは
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ちなみにネズミのおもちゃは僕に部屋でたまたま見つけたので採用させていただきました。
ありがとう・・・ネズミ太郎←適当
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コメント
さらだ
お疲れ様でした。
田中 凪
合宿か…辛そう(´・ω・`)
←平日2泊3日のキャンプだった人(楽しかったとは言ってない)
さらだ
なんか最近同じコメントが増えてきているような気がする・・・。
だけどそれがいい!有難う御座います!
瑠璃
頑張ってください
応援してます