妹はこの世界でただ一人の味方
キス
ふぅ・・・落ち着こうか。俺と結衣は兄妹。よし、合ってるな?
じゃあ今結衣はなんて言った?多分、好きだから結婚しろと言われたような気がするが・・・。
「今なんて言ったんだ?」
学はあり得ないと思いながらも、もしかしたら聞き間違えかもしれないという考えを持って聞いてみた。
しかし学が思っていた通り聞き間違えではなかった。
「学が大好きだから結婚してって言ったの。何度も言わせないで・・・恥ずかしいんだから。」
・・・やっぱり聞き間違いじゃなかったか。しかし、これはどう答えればいいんだ?断言してもいい。今は人生の中で一番の修羅場だ。ドーレと戦った時も修羅場だったが、今はそれ以上だ。
「・・・あれだ。俺たちは兄妹だろ?」
学は苦し紛れにそう言ったが、その言葉はすぐに悪手だと思い知らされた。
「義兄妹だけどね。血が繋がってなければ婚約はできるの知ってるでしょ?それにここにそんなルールがあるとは思えないし。」
「・・・。」
悪手だったか・・・。そう言われると一気に反論できる材料がなくなる。
「落ち着けよ結衣・・・仮にそういう関係になるとしてもだ、まずは付き合うってことからなんじゃないのか?」
よし。これならこの場をしのげるだろう。
しかし結衣はその言葉を想像していたかのようにスラスラと答えた。
「付き合うって行為はお互いを知るためにあると思うの。学と私はもうそれを飛ばしてでも分かり合えていると思う。現に学だって私の癖を知っているくらいだったんだから十分だと思うよ。」
恐ろしい...!一体何がここまで結衣を必死にさせるんだよぉぉぉぉぉ!・・・ダメだ。何か意見を言わないと。ていうか結衣に名前で呼ばれると恥ずかしいんだけど!
学が悩んでいると結衣は学の顔を覗き込んで固唾を呑んで見守っていた。
「でも・・・他にいいやつもいると思うぞ。」
「・・・嫌なの。仮に学よりいい人がいたとしても、私は学がいいの。学以外の男なんてどうでもいいの。だからこんな事言ってるんだよ・・・。」
頼むから泣きそうな顔でみるなよ。こっちが悪いことしてるように思えるだろ・・・。あれ?俺悪いことしてないよな? 
「やっぱり今すぐには決断できないよね。」
「ああ・・・人生のほとんどを一緒の過ごしてた分、妹として見てることが多かったからな。だけど、結衣のことを妹として好きかと聞かれたら断言して言える。大好きだってな。じゃあ異性としては?と聞かれたら悩む。」
学は淡々と自分の意見を言っていく。
「結衣は妹だと思って接してきた。だけど時々結衣を異性として認識することがあったのも事実なんだ。もしかしたら俺も結衣のことが異性として好きなのかもしれない。けど、その確証が得られるまでは待ってほしい。結衣が勇気を振り絞って言ったことはよく分かってる。それを踏まえた上で答えは保留してくれないか?」
さて・・・これで否定されたら終わりだな。もう言葉が思いつかない。なんか綺麗事を並べたような気がするが・・・まあ本当のことだから大丈夫だよな?
学のそんな願いが届いたのか、結衣はその言葉に承諾した。
「うん。それでいいよ。元々断られると思ってた話だったから、少しでも希望があるなら私はそっちに賭けるよ。」
「ああ・・・助かる。」
「図々しいのは承知で言うけど・・・せっかく頑張って告白したのになんの対価もなしに待たされる私の身にもなってほしいなって。」
完全に予想外だな・・・たしかにほったらかすような行動はしたくない。
「じゃあ何が欲しいんだ?それともすればいいのか?」
「じゃあ遠慮なく。」
結衣はいきなり学の服の襟を掴むと強引に顔を近づけてその紅い唇同士を合わせた。結衣は学のさっぱりとした髪の毛を手ですくったりしながら懸命に唇を押し付けていた。
一方の学はキスをされていることには気がついているが、反応を示さなかった。それは頭が理解に追いついていないと言うのが一番の理由だろう。
結衣の唇って柔らかいんだな・・・。あ、お月様が見えるな〜。今度あそこに行ってうさぎさんと餅つきでもしよう←現実逃避中
「んっ...! ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ、もう一回!」
休む暇もなく、結衣はもう一度学とキスをした。先ほどと違うのは唇を重ねるだけのキスではなく、恋人同士がしそうなディープキスだった。
「んちゅ・・・へろ・・・ん・・・。」
唾液を流し込まれたり、吸い取られたりして学の顔はゆで卵のように火照っていた。それは結衣も同じようで視線が合ってしまうと目を閉じたり、違う場所を向いてしまう。
学はなんとも言えない気まずさからも、じっとキスが終わるのを待っていた。
目を瞑って待っていた学だったが、不意に視線を感じたので目を開けてみると、学からしか見えない場所にフロがいて学と結衣がキスをしているところをじっと見つめていた。
学が気づいたのを知ると悟りを開いたような顔になり、親指を立てて学に向けた。
何が「いいね」だ!こっちは息ができなくて辛いというのに!今度特急魔法ぶちかましてやるか。よし決めた。あいつは殺そう。
そんな事を考えているとキスが終わり、ネバっと学と結衣との間に細い糸を引いた唾液が残った。それを結衣は飲み干すと顔を学に向けた。
まだ息が苦しそうで呼吸を繰り返しているが、その顔は今にも蒸気が出てきそうなほど赤く、顔もトロンとしていた。
「・・・大丈夫か?」
呼吸も落ち着いてくると、結衣も自分がどれほど大胆な事をしてきたのか理解していき・・・。
「うん全然大丈夫私もう寝るねおやすみ!」
一気に言葉を囃し立てると声にならない叫び声をあげて部屋まで走ってった。
学は腰を下ろしたままフロがいるかを確認したが、すでにいなくなっていた。それを見た学は空を見上げた。
先ほどまであった雲はほとんど移動していてキラキラと光り輝く星と淡い光を出している月が綺麗に見えた。
「・・・・・・なんか今日は疲れたな。早く寝るか。」
学も先ほどまでのキスを思い出しながら部屋へと戻り布団にくるまってすぐに寝てしまった。
一方で結衣は、学と同じように布団にくるまっていたが、その中であんな大胆な行動をしてしまったことに後悔していた。それでも学とのキスを思い出すたび顔がにやけてしまうのは避けようがない事実であった。
------------------------------------------
以下作者のコメント
元々は朝の7時から夜の11時までやってるコンビニをなんとかイレブンと言ってました。今では24時間営業ですね。
そのコンビニで買い物をして家に帰る途中3歳くらいの男の子が「パパ。」と言い膝のところを掴んできました。
アレ?ボク14サイダヨ
完全に男の子が間違えていましたね。僕はジャージで、髪もボサボサだったんでおっさんかもしれませんが・・・何気のショックでした。
ちなみに泣き叫んだ男の子でしたが、コンビニで買った干し梅を食べさせてあげると泣き止みました。
そのあと肩車をして親を探してたら誘拐って言われました☆
うける〜☆・・・いや、うけねぇよ。アホか。
修羅場ですね。母親がピーチクパーチクうるさかったので無視して帰ろうとしたら男の子が
「ママ怒っちゃダメだよ。この人一緒にママ探してくれたんだよ。」
って言ったんですよ。流石の母親も黙るしかない!って思った僕はアホでしたね。母親が洗脳したと言い出して・・・もうね、アホかと。
コラ-ナニシテル-( *`ω´)←警察
見かけた通行人が近くの交番からポリスを呼んでくれたみたいです。
まあなんやかんやありましたが無事母親は警察にお持ち帰りして頂きました。
皆さんも気をつけてくださいね。僕は生まれて初めての経験だったので驚いてしまいました。
キスのシーンはうまく書けませんでした。ごめんなさい。勉強が足りませんでした。不快な気分にさせてしまったらすいません。
それではまた。
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じゃあ今結衣はなんて言った?多分、好きだから結婚しろと言われたような気がするが・・・。
「今なんて言ったんだ?」
学はあり得ないと思いながらも、もしかしたら聞き間違えかもしれないという考えを持って聞いてみた。
しかし学が思っていた通り聞き間違えではなかった。
「学が大好きだから結婚してって言ったの。何度も言わせないで・・・恥ずかしいんだから。」
・・・やっぱり聞き間違いじゃなかったか。しかし、これはどう答えればいいんだ?断言してもいい。今は人生の中で一番の修羅場だ。ドーレと戦った時も修羅場だったが、今はそれ以上だ。
「・・・あれだ。俺たちは兄妹だろ?」
学は苦し紛れにそう言ったが、その言葉はすぐに悪手だと思い知らされた。
「義兄妹だけどね。血が繋がってなければ婚約はできるの知ってるでしょ?それにここにそんなルールがあるとは思えないし。」
「・・・。」
悪手だったか・・・。そう言われると一気に反論できる材料がなくなる。
「落ち着けよ結衣・・・仮にそういう関係になるとしてもだ、まずは付き合うってことからなんじゃないのか?」
よし。これならこの場をしのげるだろう。
しかし結衣はその言葉を想像していたかのようにスラスラと答えた。
「付き合うって行為はお互いを知るためにあると思うの。学と私はもうそれを飛ばしてでも分かり合えていると思う。現に学だって私の癖を知っているくらいだったんだから十分だと思うよ。」
恐ろしい...!一体何がここまで結衣を必死にさせるんだよぉぉぉぉぉ!・・・ダメだ。何か意見を言わないと。ていうか結衣に名前で呼ばれると恥ずかしいんだけど!
学が悩んでいると結衣は学の顔を覗き込んで固唾を呑んで見守っていた。
「でも・・・他にいいやつもいると思うぞ。」
「・・・嫌なの。仮に学よりいい人がいたとしても、私は学がいいの。学以外の男なんてどうでもいいの。だからこんな事言ってるんだよ・・・。」
頼むから泣きそうな顔でみるなよ。こっちが悪いことしてるように思えるだろ・・・。あれ?俺悪いことしてないよな? 
「やっぱり今すぐには決断できないよね。」
「ああ・・・人生のほとんどを一緒の過ごしてた分、妹として見てることが多かったからな。だけど、結衣のことを妹として好きかと聞かれたら断言して言える。大好きだってな。じゃあ異性としては?と聞かれたら悩む。」
学は淡々と自分の意見を言っていく。
「結衣は妹だと思って接してきた。だけど時々結衣を異性として認識することがあったのも事実なんだ。もしかしたら俺も結衣のことが異性として好きなのかもしれない。けど、その確証が得られるまでは待ってほしい。結衣が勇気を振り絞って言ったことはよく分かってる。それを踏まえた上で答えは保留してくれないか?」
さて・・・これで否定されたら終わりだな。もう言葉が思いつかない。なんか綺麗事を並べたような気がするが・・・まあ本当のことだから大丈夫だよな?
学のそんな願いが届いたのか、結衣はその言葉に承諾した。
「うん。それでいいよ。元々断られると思ってた話だったから、少しでも希望があるなら私はそっちに賭けるよ。」
「ああ・・・助かる。」
「図々しいのは承知で言うけど・・・せっかく頑張って告白したのになんの対価もなしに待たされる私の身にもなってほしいなって。」
完全に予想外だな・・・たしかにほったらかすような行動はしたくない。
「じゃあ何が欲しいんだ?それともすればいいのか?」
「じゃあ遠慮なく。」
結衣はいきなり学の服の襟を掴むと強引に顔を近づけてその紅い唇同士を合わせた。結衣は学のさっぱりとした髪の毛を手ですくったりしながら懸命に唇を押し付けていた。
一方の学はキスをされていることには気がついているが、反応を示さなかった。それは頭が理解に追いついていないと言うのが一番の理由だろう。
結衣の唇って柔らかいんだな・・・。あ、お月様が見えるな〜。今度あそこに行ってうさぎさんと餅つきでもしよう←現実逃避中
「んっ...! ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ、もう一回!」
休む暇もなく、結衣はもう一度学とキスをした。先ほどと違うのは唇を重ねるだけのキスではなく、恋人同士がしそうなディープキスだった。
「んちゅ・・・へろ・・・ん・・・。」
唾液を流し込まれたり、吸い取られたりして学の顔はゆで卵のように火照っていた。それは結衣も同じようで視線が合ってしまうと目を閉じたり、違う場所を向いてしまう。
学はなんとも言えない気まずさからも、じっとキスが終わるのを待っていた。
目を瞑って待っていた学だったが、不意に視線を感じたので目を開けてみると、学からしか見えない場所にフロがいて学と結衣がキスをしているところをじっと見つめていた。
学が気づいたのを知ると悟りを開いたような顔になり、親指を立てて学に向けた。
何が「いいね」だ!こっちは息ができなくて辛いというのに!今度特急魔法ぶちかましてやるか。よし決めた。あいつは殺そう。
そんな事を考えているとキスが終わり、ネバっと学と結衣との間に細い糸を引いた唾液が残った。それを結衣は飲み干すと顔を学に向けた。
まだ息が苦しそうで呼吸を繰り返しているが、その顔は今にも蒸気が出てきそうなほど赤く、顔もトロンとしていた。
「・・・大丈夫か?」
呼吸も落ち着いてくると、結衣も自分がどれほど大胆な事をしてきたのか理解していき・・・。
「うん全然大丈夫私もう寝るねおやすみ!」
一気に言葉を囃し立てると声にならない叫び声をあげて部屋まで走ってった。
学は腰を下ろしたままフロがいるかを確認したが、すでにいなくなっていた。それを見た学は空を見上げた。
先ほどまであった雲はほとんど移動していてキラキラと光り輝く星と淡い光を出している月が綺麗に見えた。
「・・・・・・なんか今日は疲れたな。早く寝るか。」
学も先ほどまでのキスを思い出しながら部屋へと戻り布団にくるまってすぐに寝てしまった。
一方で結衣は、学と同じように布団にくるまっていたが、その中であんな大胆な行動をしてしまったことに後悔していた。それでも学とのキスを思い出すたび顔がにやけてしまうのは避けようがない事実であった。
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元々は朝の7時から夜の11時までやってるコンビニをなんとかイレブンと言ってました。今では24時間営業ですね。
そのコンビニで買い物をして家に帰る途中3歳くらいの男の子が「パパ。」と言い膝のところを掴んできました。
アレ?ボク14サイダヨ
完全に男の子が間違えていましたね。僕はジャージで、髪もボサボサだったんでおっさんかもしれませんが・・・何気のショックでした。
ちなみに泣き叫んだ男の子でしたが、コンビニで買った干し梅を食べさせてあげると泣き止みました。
そのあと肩車をして親を探してたら誘拐って言われました☆
うける〜☆・・・いや、うけねぇよ。アホか。
修羅場ですね。母親がピーチクパーチクうるさかったので無視して帰ろうとしたら男の子が
「ママ怒っちゃダメだよ。この人一緒にママ探してくれたんだよ。」
って言ったんですよ。流石の母親も黙るしかない!って思った僕はアホでしたね。母親が洗脳したと言い出して・・・もうね、アホかと。
コラ-ナニシテル-( *`ω´)←警察
見かけた通行人が近くの交番からポリスを呼んでくれたみたいです。
まあなんやかんやありましたが無事母親は警察にお持ち帰りして頂きました。
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コメント
さらだ
だお担になってましたね。誤字報告有難う御座います。全く気がつきませんでした...
椛風
最後、だお担になってませんか?大胆が
さらだ
13歳で漢になりましたよ(笑)
14歳でパパねぇ・・・そんな経済力ありませんよ。他を当たってくださいm(._.)m
たーくん
14歳でパパなんて作者さん凄いですねw
さらだ
イチャイチャします。
その言葉で救われます(笑)