妹はこの世界でただ一人の味方

さらだ

ストロング

頭痛、吐き気、視界が定まらない・・・。あいつが何かしたのか?だとしたら俺だけに影響があるのか。
・・・けどそんな事をした様子はなかったと思う。なら、俺がした行動が原因か?

学は自分がした行動を素早く考えた。最初にこの階に来た時から、今現在の体調不良まで全てを思い返していた。学がして、結衣がしていないこと。

・・・もしかしてあの刀を素手で折ったのがだめだったのか?可能性はあるか。

「結衣。あの刀には触るなよ。」

そう言うと学は再び吐血を吐いた。

「確証はないが、多分それが原因だと思う。」

次の瞬間、学は視界の隅に刀を構え走り出したのを見た。咄嗟に横に飛ぶと元いた場所の地面が半分ほど消えていた。
瞬時に回復魔法で治すと立ち上がって結衣と合流した。

「大丈夫お兄ちゃん?」

「なんとか。けど、まだ怠さはあるな。速攻で決めないとやばい。」

「・・・じゃあ速攻で決めればいいよね?」

「そうだな。流石は俺の妹だ。精神が強い。」

身体強化の時間的にもあと2分。それまでに決めてやる。決めなかったら死ぬだけだ。

次に瞬間学と結衣は走り出していた。学が前に出てストアで刀を20本購入。瞬時にそれを収納から出し、魔物へと投げた。魔物も2人の方向に走り出し、飛んで来た刀を避けたり、自身の刀で弾き返していた。
最後の刀を弾いた魔物は学たちの方を見ると、目を見開いた。
学の足が目の前まで来ていた。刀は振り下ろしていたせいで間に合いはしなかった。学は攻撃が入ったと思ったが、1つだけ誤算があった。魔物の反射能力が異常に高かった事だ。
魔物は学の足を掴み上げると、そのまま振り上げて地面に叩きつけた。学はとっさのことで受け身を取るのを忘れてしまい衝撃はそのまま体全体に走った。

「ぐっ!」

黒を掴んだ手がまた振り上げられると結衣がその隙を狙って攻撃した。
不意をつかれた魔物は学を放り出して、結衣の攻撃を避けた。
3歩ほど下がった魔物はすぐに重心を前かがみにして結衣へと攻撃を始めた。素早い動作だったが、結衣は必要最低限の動きで交わしていった。
半歩下がり、右上から振り下ろされた刀は死角の方に体を寄せて避けていた。

学も結衣と戦おうと立ち上がろうとしたが、右足首がズキズキとしていて、すぐに立ち上がれなかった。先ほど叩きつけられた時に足もやられていたのだ。
すぐに回復魔法をかけて動かせるようにすると、学は急いで結衣と共闘し始めた。

20秒ほど攻防が続くと、初めて魔物から距離を置いた。2人はジッとそれを油断ない目で見つめていた。
次の瞬間、2人は全力で横に飛んだ。飛んだのは人としての生命危機を予知したものだった。
2人のいた場所は全てが無くなっていた。地面は崩れ落ちて、どれほど強い衝撃だったのかを教えてくれた。
こうなった原因は当然の事ながら魔物で、距離を取り、加速をした後思いっきり叩きつけると言う強引な手段だった。魔物は崩れるのを分かっていたため、巻き込まれはしなかった。
2人の頬に一筋の汗が流れた。
その汗が地面に落ちた時、魔物が動いた。

この程度の助走であれほどの力を出せるのなら元の力がヤバイ。もし当たった場合、良くて骨折悪いのが死ぬ事だろうな。
だが、こいつの攻撃の特徴は刀の刃ではなくて鎬の部分で地面を叩きつけたと言う事だ。面積が広いから一点に集まる力の量は減る。
最悪腕のどちらかを盾にすれば生き残れる可能性が飛躍的に上がる。

学はその事を瞬時に考え、魔物と同様に走り始めた。魔物が剣を振り上げ、学に叩きつけようとした。

予想通り・・・ってヤバイな・・・。

学のその行動を予測してたかのように魔物は刃を学に向けて振り上げていた。学は殴りつけようと拳を出していたため、回避行動は間に合わなかった。
すると学の背中から体勢を崩すほどの追い風が学に吹いた。学はそのまま転んで、魔物も急に学が転んだことにより慌てて狙いが逸れた。チャンスと見た学は、転んだ体勢のまま前回りをして魔物の股をくぐり抜けるとそのまま股を蹴り上げて天井へと蹴り上げた。もちろん背中に針が刺さるように。

ズガァァァァン!!という音と共に、蹴り上げられた魔物は落ちて来た。2人は警戒していたが、数十秒経っても動かないため、倒したと確信した。

2人は疲れ切った体で次の階段を見つけ休んでいた。久しぶりに感じる命のやり取り。体の傷は癒されたが、精神的に2人は疲れていた。

「・・・ちょっと休んでくか。丸一日休んだってバチは当たらないだろう」

学の提案に結衣は喜んだ。

「そうだね。ありがとうお兄ちゃん。」

結衣は、学にもらったお茶を一口飲んでテントに入ってった。テントに階段というなんとも不思議な事だが、数日すると慣れるらしい。
結衣はそのまま眠りについた。

学は結衣が寝てからしばらく考え事をしていた。

あの魔物・・・集団では大した力はなかったような気がする。単体になるといきなり力が数十倍に跳ね上がった。これは一体・・・?
それに魔物たちがどこから湧き上がるかも疑問だ。最初は倒された魔物が違う魔物に食べら、それが繰り返されていると思った。けれど一本道を通ると必ず魔物に遭遇するはずだ。そして俺たちは全部を倒した。
ならあの死体になった魔物はどうなってるんだ?

学はしばらく考えたが、結局分かることは何1つなかったため諦めて結衣と同じようにテントへと入り、就寝した。




学たちが寝ているちょうど3階分進んだ場所ーー16階では、2人の男が椅子に座ってなにかをコントロールしていた。

「ストロング様。先ほどのレベルは少々やり過ぎたのではないでしょうか? 下手をすれば死んでいましたよ。彼らが死んだと聞いたら魔王様はどんなに怒るでしょうか?」

そう疑問を問いかけたのはストロングと呼ばれた魔族の部下だった。
ストロングは操作をしていた手を止め、口をニヤリとして言った。

「あんな雑魚程度で死んじゃうんじゃ楽しみがなくなるだろ?今のうちにレベルを上げさせておいて、いつか楽しませてもらうさ。・・・ま、最上階まで行けるか分からないけどな。」

実はダンジョンは魔王軍の幹部が遊びで作ったものである。日々のストレスを発散するために作っただけであり、魔物などは作った幹部が投入しているのだった。
それを知る者はまだいないのだった。



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以下作者のコメント
なーんも話すことがないですね・・・。困りました。つまらないとは思いますけど、今日の学校の出来事でも話しましょうか・・・。

今日は4時間で授業が終わり、陸上部なので校庭に出ました。すると今日は暖かく、ポカポカしていて、時々心地いい風が吹いていました。
そして陸上部の使える場所の隣には芝生が・・・。お分かりですか?これからなにをしたか。


ストレッチ用マットを持ってきて寝ました。

もう一度言いましょう。

寝ました。『部活中に』

まあ幸いなことにうちの学校は結果さえ出してれば練習には基本的に口を出さないので大丈夫でした。まあ3年生男子(6人)の中では一番遅いんですけどね。

芝生の匂い。心地いい暖かさに風。まさに至福でした。結局、今日の部活は寝てるだけで終わっちゃいました。



・・・はい。つまらない話が終わりました。やっぱりつまらない。というかこんなの書いて誰得でしょうか?特と感じた人はコメントして下さい。
僕が『おかしな人』のレッテルを貼って上げましょう。もちろん冗談ですよ。

以上、書くことがなくて苦し紛れに書いた今日の出来事でした。

それではまた次回_φ(・_・

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コメント

  • さらだ

    窓閉めちゃうんですか!?
    それは・・・地獄と言っても差し支えないような気がしますね・・・。

    0
  • さらだ

    帰宅部のエースですね(笑)
    僕もインドア派なので帰宅部になりたいです(笑)

    1
  • 田中  凪

    バド部は夏場でも窓締め切るから風が入ってこなくて苦しい(元バド部並感)
    部活ゆるくていいなぁ…

    1
  • たーくん

    私もよく部活中に寝ます。まあ今は帰宅部なんですけどねw

    1
  • さらだ

    バト部は僕の学校でも厳しいです。僕はそんな辛い練習に耐えれる人は凄いと思いますよ。

    0
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