妹はこの世界でただ一人の味方
ただのヤンデレ回
「助けていただいて助かりましたわ。礼を言います。」
そう言って獣人族の女は頭を下げた。結衣は機嫌が悪そうに地面を足でコツコツしながら、胸の上で腕を組み問いかけていた。
「で? 私たち上に行きたいんだけど。」
そう結衣が言うと獣人族の女は顔を上げて、結衣に訴えるような顔になって実際に訴えた。
「お願いします! 私もあなたたちと同行させてくれませんか!? 私の実力ではここが限界で・・・でもどうしても一番上まで行かなくてはいけないのです!」
「無理。邪魔。どいて。」
必死の訴えも結衣の間髪入れない言葉で一蹴されてしまった。それを聞いた女は涙目になって次は俺の方を見た。もっと正確に言うなら俺の手を。
・・・やめろよ。あとで結衣になんて言われるかわからないじゃん。
女は学の空いている手を握ろうと手を伸ばしーーーー手に刀が刺さった。刀は手を貫通して、血が噴き出した。
女は刀の使い手を見て声を漏らした。
「ひっ・・・!」
「ねぇ・・・今・・・何しようとしてたの? 」
俺から見ても結衣は怖かった。怖ぇ〜。
まあ俺の怖いは最後に(笑)が付いてるほどふざけてるんだけど。
女はたじろぎながらも結衣にしっかりと正直に告げた。
「えっと・・・こちらの方の手を取って先ほど聞いた事を頼もうかと・・・。」
あ〜あ・・・これは荒れる・・・。
学の予想通り、結衣はさらに顔を覗かせて質問した。
「カッコイイと思う?」
「え、誰がですか・・・?」
結衣は黙って俺の方を指差すと女は壊れるんじゃないかっていうくらい高速で縦に首を振った。
・・・結衣の機嫌の悪さが悪化してるんだが・・・気づけよ。
結衣はどんどん笑顔になっていくので、このまま学の事を褒めたら助かるかもそれないという希望を持って褒め称えた。
「そこのお方は身長も高いですし、先ほど私が手こずってたゴーレムも瞬殺するくらい実力もあります。獣人族でもある私から見ても婿さんにしたいくらいかっこいいお方です。なので女性であれば一度は結婚してみたい男性と言っても過言ではないと思われます。」
なんか口調変わってるし、獣人族だったのか。予想は大当たりだな。・・・結衣の機嫌を取りたかったのなら大外れだけど。
「へ〜・・・そんなにカッコイイんだ・・・。」
「そうですよ!」
額に汗をかきながら女はなんとか言葉を繋げた。結衣は最高の笑顔で(裏はあるけれど)また質問を続けた。
「ところで手を触れようとした事についてはどう思ってるの?」
「えーっと・・・一言で言いますとふざけが過ぎたと思います。」
結衣は女の背中を蹴って、地面に倒した。器用な事に顔をこちらに向かせないよう頭を踏んで、さらに刀を差している手の付け根も踏んでいた。結衣はその体制になると刀を持ち、グリグリと貫通している手の中で刀を回した。
「あああああああああ!!!!」
うわ〜・・・すげー血出てるし・・・。痛そ。
女は叫び声をあげた。想像してみてほしい。自分の手を貫通して刀が刺さっている状況を。そしてその刀を回されて、手がどんどん抉られてる感触を。
想像しただけで痛みを感じるだろう。
血が飛び散って顔や服につくのも御構い無しに結衣は刀を回し続けた。
「ふーん・・・ふざけなんかでお兄ちゃんに触ろうとしたんだ・・・。あなたなんてさ、生きてる価値あるの? ここで殺してあげるよ。」
その言葉を笑顔で言った結衣に改めて恐怖を覚えた女は逃げようと体に力を込めた。
が、結衣も逃げようとしていることが分かって踏む力を強めた。
「くっ!」
「ねぇ・・・なんで逃げようとしたの? 私が殺すって言ったんだから大人しく殺されてよ。苦しめたくないからさ・・・。」
そう言われても女は力を込めるのをやめなかった。それどころか全力を出し、結衣から逃げ出す事に成功した。獣人族の女は一気に階段を駆け降りようと走った。そして学の横を通り過ぎた瞬間、目の前に結衣が現れた。女はすぐに止まり学と結衣から離れた。
「はぁ・・・はぁ・・・もう・・・なんなのこの人たち・・・私にはしなくちゃいけないことがあるのに・・・。」
「ねぇ・・・さっきからやらなくちゃいけないことってなんなの?」
そう結衣が聞くと女はポツリポツリと話し始めた。」
「そうね・・・あなた達もダンジョンを最初に制覇したら多額のお金を貰えるって知ってるでしょ。」
全く知らなかった2人だが、ポーカーフェイスで乗り切った。
「私達の家は貧乏だからそういうところでお金を稼ぐしかないの。現にこうして私は10階まで来れてることが実力者である証明。」
「・・・このダンジョンは何階まであるの?」
「ダンジョンは基本的に15階までって決まりでしょう。私がそんな常識を知らないとでも?」
決まりって・・・誰がそんな証明をしたんだよ。例外になる可能性だってあるのに・・・。
「そう・・・あなたにもう用は無い。・・・殺す。」
女は歯をギリっと鳴らし叫んだ。
「私の話を聞いていたの!? 家族がピンチなの! 私はあなた達に殺される通りなんてない! 何が何でも生き残る!」
そう叫ぶと女はいつのまにか手に何かを持っていた。おそらく収納から出したんだろう。それを学達の方向に投げ、それが地面に当たると視界が一気に明るくなった。
「っ!閃光弾!? どこ行ったの!?」
階段の目の前には結衣がいる。普通に考えて強引に行くとは考えにくい。けれどあの女の実力的にはこれ以上上に行くことはない。・・・てことは・・・。
学の予想通りそれは現実となった。
学の首筋にはナイフが当てられていた。結衣は驚愕した様子になって、獣人族の女は計画通りと言わんばかりにドヤ顔だった。ちなみに学は全く興味がなさそうに爪をいじってた。
それを見た結衣は視線を地面に変えてブツブツ言い始めた。それを気にする様子もなく、交渉を始めた。
「この男の人の命が大切ならそこの道を開けなさい! そうすれば命は助けるわ! 本当よ!」
結衣はそれが聞こえなかったように一歩ずつ距離を縮めてった。
俺はこれから起こりうる事を考えて結衣に内緒でその女に話しかけた。
「なぁあんた・・・1つだけ警告しておくぞ。生きることだけ考えろ。」
「えっ?それって・・・。」
女が最後まで言葉を言うことは無かった。学の言葉に一瞬意識を奪われ、その瞬間に結衣が距離を詰めたのだった。
「お兄ちゃんに触るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
とっさに学から離れて突き刺してきた刀を避けた女だったが、結衣の動きを目で捉えることはできなかった。
次にきた感覚は痛みだった。
女はドサっと崩れた。自分の下半身を見ると左足がなくなっていた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うるさい。」
次は右腕を切った。再び声を上げた女の口に地面を壊していい大きさをした石を入れた。大きな石だったので入れるのに時間がかかった。
しかしその分自力で出すのにも時間がかかるだろう。
「お兄ちゃん。膝砕き機ちょうだい。」
読者の皆さんは膝砕き機を知っているだろうか?
ヨーロッパで1600年から1800年代に使われていた拷問器具だ。
「お兄ちゃんどうして結衣がそんなものを知っているかは聞かないよ。」
学もいきなり言われて自分のことをお兄ちゃんと呼んでしまうくらい動揺してていた。
ストアで買えたので結衣に渡した。ストア有能すぎやしませんか・・・?
「これなんて言うか知ってる?」
先ほどの会話が聞こえていたんだろう。しっかりと膝砕き機と答えた。
「正解。ご褒美に砕いちゃおっか☆」
結衣は残っていた右足に腰砕き機を挟んでゆっくりと締め上げた。
「ん〜〜!!」
「何? 言いたいことがあるならしっかり言ってくれないと分からないよ。・・・まあ私の石のせいなんだろうけど。」
そして結衣は最後まで締め上げて骨がボキン!と折れる音がした。
「ねぇねぇ!今の音聞いた!? とってもいい音・・・あ、左手もやっちゃおうか。」
獣人族の女が何を言ったかは分からなかったけれど多分悲鳴だったんだろう。涙を流しながら懲りずに逃げようとしていた。先程までならともかく、左足と右手がなくなり、右足も折れてるようじゃ逃げることどころか立つことすらできないだろう。
そう考えている間に結衣は左手も折っていた。
うん。ちょっと可哀想だな・・・。
「なぁ結衣。もうやめてやれよ。」
そう学が言うと結衣はギロリと睨んだ。
「何?お兄ちゃんもこの女の味方なの!?」
「あー・・・そういうことじゃなくてだな。もう殺してやれよ。流石に見てる方が気持ち悪くなる。」
そう言うと結衣は悩んで、次の瞬間には残りの右足と左足を切っていた。
・・・見てる方が気持ち悪いって言ったばかりなのに・・・。
さらに結衣は右目を刀で抉り取ってそれを踏む潰してから言った。
「お兄ちゃんがああ言うからもう殺してあげるよ。私はあなたの家族とかどうでもいいから心も痛まないし、なんも感じないんだよね。」
「ん〜ん〜!!!」
目や鼻、口、股からいろんな液体を流しながら必死に体を動かそうとしていたが、もう四肢はない。逃げる事も出来ずにその女の首と胴体は離れた。
それらが終わると結衣は先程までの表情と打って変わって満面の笑みで学に向き合った。その顔や服は血だらけだったが。
「行こっかお兄ちゃん。」
「はぁ・・・それよりも服を着替えるぞ。」
学は収納から服を出したのだった。
-------------------------------------------
以下作者のコメント
この話では獣人族の女は死んだとだけ分かっていれば十分です。あとは結衣のヤンデレだけなんで。
腰砕き機は話の最中に簡単な説明を書きましたが、15世紀〜19世紀まで欧米で使われていたという記述も残っていました。興味の湧いた人は是非調べてください。
その時にグロテクスの表記があっても責任は取れませんから注意してください。
それではまた。
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そう言って獣人族の女は頭を下げた。結衣は機嫌が悪そうに地面を足でコツコツしながら、胸の上で腕を組み問いかけていた。
「で? 私たち上に行きたいんだけど。」
そう結衣が言うと獣人族の女は顔を上げて、結衣に訴えるような顔になって実際に訴えた。
「お願いします! 私もあなたたちと同行させてくれませんか!? 私の実力ではここが限界で・・・でもどうしても一番上まで行かなくてはいけないのです!」
「無理。邪魔。どいて。」
必死の訴えも結衣の間髪入れない言葉で一蹴されてしまった。それを聞いた女は涙目になって次は俺の方を見た。もっと正確に言うなら俺の手を。
・・・やめろよ。あとで結衣になんて言われるかわからないじゃん。
女は学の空いている手を握ろうと手を伸ばしーーーー手に刀が刺さった。刀は手を貫通して、血が噴き出した。
女は刀の使い手を見て声を漏らした。
「ひっ・・・!」
「ねぇ・・・今・・・何しようとしてたの? 」
俺から見ても結衣は怖かった。怖ぇ〜。
まあ俺の怖いは最後に(笑)が付いてるほどふざけてるんだけど。
女はたじろぎながらも結衣にしっかりと正直に告げた。
「えっと・・・こちらの方の手を取って先ほど聞いた事を頼もうかと・・・。」
あ〜あ・・・これは荒れる・・・。
学の予想通り、結衣はさらに顔を覗かせて質問した。
「カッコイイと思う?」
「え、誰がですか・・・?」
結衣は黙って俺の方を指差すと女は壊れるんじゃないかっていうくらい高速で縦に首を振った。
・・・結衣の機嫌の悪さが悪化してるんだが・・・気づけよ。
結衣はどんどん笑顔になっていくので、このまま学の事を褒めたら助かるかもそれないという希望を持って褒め称えた。
「そこのお方は身長も高いですし、先ほど私が手こずってたゴーレムも瞬殺するくらい実力もあります。獣人族でもある私から見ても婿さんにしたいくらいかっこいいお方です。なので女性であれば一度は結婚してみたい男性と言っても過言ではないと思われます。」
なんか口調変わってるし、獣人族だったのか。予想は大当たりだな。・・・結衣の機嫌を取りたかったのなら大外れだけど。
「へ〜・・・そんなにカッコイイんだ・・・。」
「そうですよ!」
額に汗をかきながら女はなんとか言葉を繋げた。結衣は最高の笑顔で(裏はあるけれど)また質問を続けた。
「ところで手を触れようとした事についてはどう思ってるの?」
「えーっと・・・一言で言いますとふざけが過ぎたと思います。」
結衣は女の背中を蹴って、地面に倒した。器用な事に顔をこちらに向かせないよう頭を踏んで、さらに刀を差している手の付け根も踏んでいた。結衣はその体制になると刀を持ち、グリグリと貫通している手の中で刀を回した。
「あああああああああ!!!!」
うわ〜・・・すげー血出てるし・・・。痛そ。
女は叫び声をあげた。想像してみてほしい。自分の手を貫通して刀が刺さっている状況を。そしてその刀を回されて、手がどんどん抉られてる感触を。
想像しただけで痛みを感じるだろう。
血が飛び散って顔や服につくのも御構い無しに結衣は刀を回し続けた。
「ふーん・・・ふざけなんかでお兄ちゃんに触ろうとしたんだ・・・。あなたなんてさ、生きてる価値あるの? ここで殺してあげるよ。」
その言葉を笑顔で言った結衣に改めて恐怖を覚えた女は逃げようと体に力を込めた。
が、結衣も逃げようとしていることが分かって踏む力を強めた。
「くっ!」
「ねぇ・・・なんで逃げようとしたの? 私が殺すって言ったんだから大人しく殺されてよ。苦しめたくないからさ・・・。」
そう言われても女は力を込めるのをやめなかった。それどころか全力を出し、結衣から逃げ出す事に成功した。獣人族の女は一気に階段を駆け降りようと走った。そして学の横を通り過ぎた瞬間、目の前に結衣が現れた。女はすぐに止まり学と結衣から離れた。
「はぁ・・・はぁ・・・もう・・・なんなのこの人たち・・・私にはしなくちゃいけないことがあるのに・・・。」
「ねぇ・・・さっきからやらなくちゃいけないことってなんなの?」
そう結衣が聞くと女はポツリポツリと話し始めた。」
「そうね・・・あなた達もダンジョンを最初に制覇したら多額のお金を貰えるって知ってるでしょ。」
全く知らなかった2人だが、ポーカーフェイスで乗り切った。
「私達の家は貧乏だからそういうところでお金を稼ぐしかないの。現にこうして私は10階まで来れてることが実力者である証明。」
「・・・このダンジョンは何階まであるの?」
「ダンジョンは基本的に15階までって決まりでしょう。私がそんな常識を知らないとでも?」
決まりって・・・誰がそんな証明をしたんだよ。例外になる可能性だってあるのに・・・。
「そう・・・あなたにもう用は無い。・・・殺す。」
女は歯をギリっと鳴らし叫んだ。
「私の話を聞いていたの!? 家族がピンチなの! 私はあなた達に殺される通りなんてない! 何が何でも生き残る!」
そう叫ぶと女はいつのまにか手に何かを持っていた。おそらく収納から出したんだろう。それを学達の方向に投げ、それが地面に当たると視界が一気に明るくなった。
「っ!閃光弾!? どこ行ったの!?」
階段の目の前には結衣がいる。普通に考えて強引に行くとは考えにくい。けれどあの女の実力的にはこれ以上上に行くことはない。・・・てことは・・・。
学の予想通りそれは現実となった。
学の首筋にはナイフが当てられていた。結衣は驚愕した様子になって、獣人族の女は計画通りと言わんばかりにドヤ顔だった。ちなみに学は全く興味がなさそうに爪をいじってた。
それを見た結衣は視線を地面に変えてブツブツ言い始めた。それを気にする様子もなく、交渉を始めた。
「この男の人の命が大切ならそこの道を開けなさい! そうすれば命は助けるわ! 本当よ!」
結衣はそれが聞こえなかったように一歩ずつ距離を縮めてった。
俺はこれから起こりうる事を考えて結衣に内緒でその女に話しかけた。
「なぁあんた・・・1つだけ警告しておくぞ。生きることだけ考えろ。」
「えっ?それって・・・。」
女が最後まで言葉を言うことは無かった。学の言葉に一瞬意識を奪われ、その瞬間に結衣が距離を詰めたのだった。
「お兄ちゃんに触るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
とっさに学から離れて突き刺してきた刀を避けた女だったが、結衣の動きを目で捉えることはできなかった。
次にきた感覚は痛みだった。
女はドサっと崩れた。自分の下半身を見ると左足がなくなっていた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うるさい。」
次は右腕を切った。再び声を上げた女の口に地面を壊していい大きさをした石を入れた。大きな石だったので入れるのに時間がかかった。
しかしその分自力で出すのにも時間がかかるだろう。
「お兄ちゃん。膝砕き機ちょうだい。」
読者の皆さんは膝砕き機を知っているだろうか?
ヨーロッパで1600年から1800年代に使われていた拷問器具だ。
「お兄ちゃんどうして結衣がそんなものを知っているかは聞かないよ。」
学もいきなり言われて自分のことをお兄ちゃんと呼んでしまうくらい動揺してていた。
ストアで買えたので結衣に渡した。ストア有能すぎやしませんか・・・?
「これなんて言うか知ってる?」
先ほどの会話が聞こえていたんだろう。しっかりと膝砕き機と答えた。
「正解。ご褒美に砕いちゃおっか☆」
結衣は残っていた右足に腰砕き機を挟んでゆっくりと締め上げた。
「ん〜〜!!」
「何? 言いたいことがあるならしっかり言ってくれないと分からないよ。・・・まあ私の石のせいなんだろうけど。」
そして結衣は最後まで締め上げて骨がボキン!と折れる音がした。
「ねぇねぇ!今の音聞いた!? とってもいい音・・・あ、左手もやっちゃおうか。」
獣人族の女が何を言ったかは分からなかったけれど多分悲鳴だったんだろう。涙を流しながら懲りずに逃げようとしていた。先程までならともかく、左足と右手がなくなり、右足も折れてるようじゃ逃げることどころか立つことすらできないだろう。
そう考えている間に結衣は左手も折っていた。
うん。ちょっと可哀想だな・・・。
「なぁ結衣。もうやめてやれよ。」
そう学が言うと結衣はギロリと睨んだ。
「何?お兄ちゃんもこの女の味方なの!?」
「あー・・・そういうことじゃなくてだな。もう殺してやれよ。流石に見てる方が気持ち悪くなる。」
そう言うと結衣は悩んで、次の瞬間には残りの右足と左足を切っていた。
・・・見てる方が気持ち悪いって言ったばかりなのに・・・。
さらに結衣は右目を刀で抉り取ってそれを踏む潰してから言った。
「お兄ちゃんがああ言うからもう殺してあげるよ。私はあなたの家族とかどうでもいいから心も痛まないし、なんも感じないんだよね。」
「ん〜ん〜!!!」
目や鼻、口、股からいろんな液体を流しながら必死に体を動かそうとしていたが、もう四肢はない。逃げる事も出来ずにその女の首と胴体は離れた。
それらが終わると結衣は先程までの表情と打って変わって満面の笑みで学に向き合った。その顔や服は血だらけだったが。
「行こっかお兄ちゃん。」
「はぁ・・・それよりも服を着替えるぞ。」
学は収納から服を出したのだった。
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以下作者のコメント
この話では獣人族の女は死んだとだけ分かっていれば十分です。あとは結衣のヤンデレだけなんで。
腰砕き機は話の最中に簡単な説明を書きましたが、15世紀〜19世紀まで欧米で使われていたという記述も残っていました。興味の湧いた人は是非調べてください。
その時にグロテクスの表記があっても責任は取れませんから注意してください。
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コメント
いっぺぇ
見ていて気持ちのいいものではない
さらだ
深すぎる...
ノベルバユーザー284939
業が深い……
さらだ
そうですよね!
ぼっち先生
ヤンデレはいいですね!