妹はこの世界でただ一人の味方
死ぬのは3人
男が突っ込んできたので学は殴り殺そうと拳を構えるとその男の後ろから鞭のようなものが飛んできた。咄嗟に後退して避けたが、叩かれた地面は少しばかりえぐられていた。
鞭は先ほど男と一緒に来ていた女が使っていたものだった。
「ったく・・・地球の法則をまるっきり無視しやがって。」
「よそ見していると死ぬぞ!」
優しいな。ボーッとしてたからそのまま黙って攻撃してりゃよかったのに。
ナイフを持って男は学に襲いかかった。素早いナイフ捌きを学はスレスレのところで避けていた。
しかし後ろからまた鞭が現れ、それを避けようとしてナイフにかすってしまった。結界で防いだもののこのコンビはめんどくさそうだと学は思った。
学はそのまま垂直に飛んで天井に足をつけると結衣のところまで戻った。
「結衣は女の方を頼んでいいか? 俺は男と・・・必要に迫られたらカラカラも殺してくるから。」
「分かった。警戒はしといてね。」
結衣はまだ残っていた身体強化の効果を使い、鞭を避けながら女に近づいた。
そして学は男との間合いを詰め、拳を振りかざした。そして男の体に当たる瞬間、男は手のひらをうまくずらして学の攻撃をさばいてた。
「これは・・・一発でも受けたら危ないな・・・。」
そう言葉をこぼした男は一度学との距離を取り、カラカラを投げてきた。学にも一応少しの間とはいえ過ごした中なので攻撃をせず、避けたが、カラカラが上級魔法程度の威力を持った魔法を撃ってきたので驚いた。
カラカラは上級魔法が使えなかったはず・・・。なんで使えるのかなんて考えている暇はないか。使えたんだから使えるでいいじゃないか。
「驚いただろ。俺の手にかかればこんなもんよ。」
「・・・。」
素早い攻防が繰り返されている中、学たちとは対照的に結衣たち女の方は話し合ってた。
なんつーか・・・うん。いいよ。なぜか楽しそうだし。結衣のその笑顔を見れただけで嬉しいよ。
きっと女同士気があうんだろう。
と、学がよそ見をしていると結界に弾かれた音が聞こえた。音のした方を見ると男がナイフで切りつけていた。
「なんでだ!? なんで攻撃が通らない!?」
そう言う男の腕を掴み
「さぁ・・・悪いが敵に手の内を教えるほど馬鹿じゃないんでね!」
そう言うと男の腹を思いっきり殴った。男は口から血を少し吐いて壁へと激突した。
すると女の方も血を吐いた。
少し驚いた学は男の方を見るとようやく立ち上がったところだった。
「ふ・・・ふふふ・・・どうだ! 俺に攻撃を与えたらあいつまで巻き添えを食らうんだぞ! 可哀想なんじゃないか。」
と、なぜ女の方が血を吐いたのか説明してくれた男はカラカラに魔法を撃つように命じた。
カラカラは命じられた通り魔法を撃った。それもどうして上級魔法が撃てるのかわかってない状況でその魔法を使ったのだ。
「俺の考えはな、基本的に一個だけなんだよ。」
「はぁ? 何言ってるんだ?」
「俺はな結衣以外の人間なんか基本的に興味ないんだよ。」
そう言ってカラカラを蹴り上げ、男がそれに驚いた隙にもう一度学は腹を殴った。壁が近かったせいで先ほどより大きな音がした。
そして蹴り上げたカラカラが落ちてきたのを掴み、男の所へと投げた。
しばらくすると男が立ち上がった。
「痛ぇなクソ! あの女が可哀想じゃないのか!? こいつはお前と暮らしてたんだろ!? お前の妹に見られて何も感じないのか!?」
言ってることは正論だが何故かこいつに言われるとムカつくな。
「さっきも言っただろ。俺は結衣以外興味はないと。そしてそこのスライムは先に裏切ってきた。たとえ洗脳や、契約を上書きされていても裏切りは裏切りだ。そして最後だが結ーーー」
学が何かを言う前に結衣が学を読んだことで言葉は遮られた。
「どうしたんだ結衣?」
「斬れ味がいい刀くれない?」
学は結衣が望んだような刀を買い、結衣に渡した。結衣は刀を貰うとまだ血を流している女に向き合った。
「辛いよね。大変だね。・・・今私が楽にしてあげるよ。」
そう笑いながら結衣は言うと躊躇いもなくその女の首をはねた。声を発する間も無く、その女の人生は終えた。血しぶきが舞って服や体に付いたのを少し気にしていたが、逆に言うとそれだけで学に刀を返した。
「ありがとうお兄ちゃん。」
「折角だしそれは結衣が持っとけよ。俺も同じやつ買うから。」
お揃いにした。あとでそれぞれの鞘に名前でも掘っておこうかな。
未だに何が起こったのか分かってない男は女の死体を見ているだけだった。それに気がついた学は男の肩を掴んだ。
「ひっ・・・!」
「最後に言おうとしてたことはな、俺の妹はそんなに弱くないって事だ。アンタは男だろ? 同じパーティメンバーか分からないが、関係者ではあった。ケジメでもつけないか?」
そう言って結衣が使っていた刀を新しく二本買った。その内一本を男に渡し間合いを取った。
「・・・なんの真似だ?」
「ケジメと言っただろ。アンタの女を殺した刀で決着をつけようぜ。ハンデで俺はお前の首しか狙わない。どうだ?」
「・・・ケジメならそっちの女がやるべきだろう。」
「言語道断だな。お前じゃ勝てないと思うが、俺たちどうしが先に戦ってただろ。」
そう言うと男は諦めたように刀を構えて言った。
「あの女はな、奴隷だよ。安かったから買った。」
「・・・・・・。」
学は男の話を黙って聞いてた。結衣も同様だ。
「ほら。この世界は別に結婚を何度してもいいわけだし。3回目だったか?義理の妹が出来たんだよ。まだ17の時だ。精一杯可愛がったんだけど、ある時ーーそこの女の歳くらいになるといきなり気持ち悪いと言い出したんだよ。」
そこの女という言葉の時、男は結衣を指した。
「その時のショックで俺はあまり女というものを信用できなくなった。」
「だから?」
話の意図が読み取れなかった学は結論を聞きたかったが、男はそうしなかった。
「俺が悪かったんだろうな。アンタはどうだ?そこの女は妹か?恋人か?それとも他の何かか?」
「妹だ。可愛いだろ。」
妹ーー特に可愛いという点を重視して言ったが、誰もそこに反応してくれないことに学は少しだけ寂しく感じた。
「じゃあそこの妹さんに質問だ。こんなアンタ以外の人はどうでもいいと言ってるこの兄はどう思う?」
結衣は学の方をチラリと見た。学は頷くと結衣は話し始めた。
「私はお兄ちゃんの考え方に賛同はできないな。」
そう言いながら学へと近づいていく。
男は当然だという顔で学に言った。
「妹さんの方が考えはしっかりしてるじゃないか。兄としてどうなんだ?」
と笑いながら言う男に結衣は言った。
「私ならこういう考えにする。私とお兄ちゃん以外の人間はどうでもいいって。」
その言葉を言うとその空間は一瞬だけ静まった。けれど、それを破ったのは学だった。
「はっはっは!そうだな。そうだよ! しつこいクソ野郎。これで分かったか?俺はお前とは違う。」
そう言いながら学は結衣の頭をポンポンとする。しかし男も負けずに言い返す。
「それはお前たちが血の繋がってる兄妹だからだろう! お前には血の繋がってない兄妹がどれほど辛いか分かってない!」
「何を言い出すのかと思えば・・・俺と結衣も血なんか繋がってねぇよ。それなのにあーだこーだ言いやがって。義理とはいえ妹だぞ。それを間違った方向で可愛がったのはテメェのせいだろうが。」
「出来るだけ面倒ごとを押し付けず、基本的にやらせたいことをやらせてただけでどうしてそんなことを言われないといけないんだ!お前だってそうなんだろ!?」
その言葉に学は答えなかった。代わりに結衣がそれに答えた。
「私は不器用。最初は何も出来なかった。勉強も。家事も。だけど、お兄ちゃんが教えてくれたからある程度は出来るようになった。あなたみたいのはただ甘やかしているだけ。」
「・・・ま、というわけだ。お話は満足したか?」
「・・・お前たちは狂ってる・・・。」
そう怯えている男は学たちにそう言った。2人は声を揃えて言った。
「「俺(私)は狂ってるかもしれない。だけど、そこに結衣(お兄ちゃん)がいるのならそんなものは関係ない。」」
そう言うと男は学の方へ刀を向けながら走って来た。学も刀を構えて男の首を狙った。
学が男の首をはねようとした瞬間男は自分の背中に手を伸ばして、ある物を掴んで学の刀のところへ突き出した。カラカラだ。
「どうだ!?切れるもんなら切ってみろよ!」
学はそのまま躊躇いもなくカラカラを切り、男の刀を思いっきり蹴り、男の背後に回って目を手で隠し、刀の歯を喉につけた。
男は呼吸が荒くなっており、そこに学が言った。
「お前の敗因は3つ。1つ目は、お前たちが俺たちより強いと勘違いしたこと。」
そう言うと学は少しだけ喉に刀を食い込ませた。一筋の血が男の喉から伝っていき、床に落ちる。
「2つ目。俺がそこのスライムを切れないと思ったこと。最初に俺がそいつを蹴った時に気付くんだったな。」
学は先ほどより強く男の喉に食い込ませた。男は歯の震えを止まらせることができなかった。床にはすでに少量ではあるが、血溜まりができていた。
「最後に3つ目。俺を怒らせたことだ。」
そう告げると学は、そのまま喉を切り、背骨を全力で殴った。バキバキという音を立てながら男は壁にぶつかり、肉片となった。
戦いが終わると結衣が近づいてきて学に聞いた。
「お兄ちゃん。最後の3つ目ってどういうこと?」
「・・・秘密。」
「え〜・・・教えてよ〜。」
ぶーたれる結衣を見ながら学は思った。
勢いで3つって言ったけど、2つしか思いついていなかったとはいえないな・・・。
その事は結局結衣に教える事はなかったという。
生き残りーー学と結衣のみ。
--------------------------------------------
以下作者のコメント
ビッグバンってどうして起きたんでしょうね?という事を最近寝る前に考えたりしています。どうしてでしょう?
そんな事はどうでもいいんですが、もし誤字脱字があったら教えて下さい。この前自分で見ていたら2つ見つけちゃいました。テヘ☆
最近ですね、よくアプリが突然落ちるんですよ。そのせいで話を保存してないところが消えて絶望する時がありました。そのせいで時間がかかってしまいました。確か最高で1800文字くらい消えましたね。時間にして大体30分ほど。思いつくまでに時間がかかったんですよね。
皆さんもゲームなどしていた時に落ちないよう注意してください。(対処できないだろと思いながら一応書く)
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鞭は先ほど男と一緒に来ていた女が使っていたものだった。
「ったく・・・地球の法則をまるっきり無視しやがって。」
「よそ見していると死ぬぞ!」
優しいな。ボーッとしてたからそのまま黙って攻撃してりゃよかったのに。
ナイフを持って男は学に襲いかかった。素早いナイフ捌きを学はスレスレのところで避けていた。
しかし後ろからまた鞭が現れ、それを避けようとしてナイフにかすってしまった。結界で防いだもののこのコンビはめんどくさそうだと学は思った。
学はそのまま垂直に飛んで天井に足をつけると結衣のところまで戻った。
「結衣は女の方を頼んでいいか? 俺は男と・・・必要に迫られたらカラカラも殺してくるから。」
「分かった。警戒はしといてね。」
結衣はまだ残っていた身体強化の効果を使い、鞭を避けながら女に近づいた。
そして学は男との間合いを詰め、拳を振りかざした。そして男の体に当たる瞬間、男は手のひらをうまくずらして学の攻撃をさばいてた。
「これは・・・一発でも受けたら危ないな・・・。」
そう言葉をこぼした男は一度学との距離を取り、カラカラを投げてきた。学にも一応少しの間とはいえ過ごした中なので攻撃をせず、避けたが、カラカラが上級魔法程度の威力を持った魔法を撃ってきたので驚いた。
カラカラは上級魔法が使えなかったはず・・・。なんで使えるのかなんて考えている暇はないか。使えたんだから使えるでいいじゃないか。
「驚いただろ。俺の手にかかればこんなもんよ。」
「・・・。」
素早い攻防が繰り返されている中、学たちとは対照的に結衣たち女の方は話し合ってた。
なんつーか・・・うん。いいよ。なぜか楽しそうだし。結衣のその笑顔を見れただけで嬉しいよ。
きっと女同士気があうんだろう。
と、学がよそ見をしていると結界に弾かれた音が聞こえた。音のした方を見ると男がナイフで切りつけていた。
「なんでだ!? なんで攻撃が通らない!?」
そう言う男の腕を掴み
「さぁ・・・悪いが敵に手の内を教えるほど馬鹿じゃないんでね!」
そう言うと男の腹を思いっきり殴った。男は口から血を少し吐いて壁へと激突した。
すると女の方も血を吐いた。
少し驚いた学は男の方を見るとようやく立ち上がったところだった。
「ふ・・・ふふふ・・・どうだ! 俺に攻撃を与えたらあいつまで巻き添えを食らうんだぞ! 可哀想なんじゃないか。」
と、なぜ女の方が血を吐いたのか説明してくれた男はカラカラに魔法を撃つように命じた。
カラカラは命じられた通り魔法を撃った。それもどうして上級魔法が撃てるのかわかってない状況でその魔法を使ったのだ。
「俺の考えはな、基本的に一個だけなんだよ。」
「はぁ? 何言ってるんだ?」
「俺はな結衣以外の人間なんか基本的に興味ないんだよ。」
そう言ってカラカラを蹴り上げ、男がそれに驚いた隙にもう一度学は腹を殴った。壁が近かったせいで先ほどより大きな音がした。
そして蹴り上げたカラカラが落ちてきたのを掴み、男の所へと投げた。
しばらくすると男が立ち上がった。
「痛ぇなクソ! あの女が可哀想じゃないのか!? こいつはお前と暮らしてたんだろ!? お前の妹に見られて何も感じないのか!?」
言ってることは正論だが何故かこいつに言われるとムカつくな。
「さっきも言っただろ。俺は結衣以外興味はないと。そしてそこのスライムは先に裏切ってきた。たとえ洗脳や、契約を上書きされていても裏切りは裏切りだ。そして最後だが結ーーー」
学が何かを言う前に結衣が学を読んだことで言葉は遮られた。
「どうしたんだ結衣?」
「斬れ味がいい刀くれない?」
学は結衣が望んだような刀を買い、結衣に渡した。結衣は刀を貰うとまだ血を流している女に向き合った。
「辛いよね。大変だね。・・・今私が楽にしてあげるよ。」
そう笑いながら結衣は言うと躊躇いもなくその女の首をはねた。声を発する間も無く、その女の人生は終えた。血しぶきが舞って服や体に付いたのを少し気にしていたが、逆に言うとそれだけで学に刀を返した。
「ありがとうお兄ちゃん。」
「折角だしそれは結衣が持っとけよ。俺も同じやつ買うから。」
お揃いにした。あとでそれぞれの鞘に名前でも掘っておこうかな。
未だに何が起こったのか分かってない男は女の死体を見ているだけだった。それに気がついた学は男の肩を掴んだ。
「ひっ・・・!」
「最後に言おうとしてたことはな、俺の妹はそんなに弱くないって事だ。アンタは男だろ? 同じパーティメンバーか分からないが、関係者ではあった。ケジメでもつけないか?」
そう言って結衣が使っていた刀を新しく二本買った。その内一本を男に渡し間合いを取った。
「・・・なんの真似だ?」
「ケジメと言っただろ。アンタの女を殺した刀で決着をつけようぜ。ハンデで俺はお前の首しか狙わない。どうだ?」
「・・・ケジメならそっちの女がやるべきだろう。」
「言語道断だな。お前じゃ勝てないと思うが、俺たちどうしが先に戦ってただろ。」
そう言うと男は諦めたように刀を構えて言った。
「あの女はな、奴隷だよ。安かったから買った。」
「・・・・・・。」
学は男の話を黙って聞いてた。結衣も同様だ。
「ほら。この世界は別に結婚を何度してもいいわけだし。3回目だったか?義理の妹が出来たんだよ。まだ17の時だ。精一杯可愛がったんだけど、ある時ーーそこの女の歳くらいになるといきなり気持ち悪いと言い出したんだよ。」
そこの女という言葉の時、男は結衣を指した。
「その時のショックで俺はあまり女というものを信用できなくなった。」
「だから?」
話の意図が読み取れなかった学は結論を聞きたかったが、男はそうしなかった。
「俺が悪かったんだろうな。アンタはどうだ?そこの女は妹か?恋人か?それとも他の何かか?」
「妹だ。可愛いだろ。」
妹ーー特に可愛いという点を重視して言ったが、誰もそこに反応してくれないことに学は少しだけ寂しく感じた。
「じゃあそこの妹さんに質問だ。こんなアンタ以外の人はどうでもいいと言ってるこの兄はどう思う?」
結衣は学の方をチラリと見た。学は頷くと結衣は話し始めた。
「私はお兄ちゃんの考え方に賛同はできないな。」
そう言いながら学へと近づいていく。
男は当然だという顔で学に言った。
「妹さんの方が考えはしっかりしてるじゃないか。兄としてどうなんだ?」
と笑いながら言う男に結衣は言った。
「私ならこういう考えにする。私とお兄ちゃん以外の人間はどうでもいいって。」
その言葉を言うとその空間は一瞬だけ静まった。けれど、それを破ったのは学だった。
「はっはっは!そうだな。そうだよ! しつこいクソ野郎。これで分かったか?俺はお前とは違う。」
そう言いながら学は結衣の頭をポンポンとする。しかし男も負けずに言い返す。
「それはお前たちが血の繋がってる兄妹だからだろう! お前には血の繋がってない兄妹がどれほど辛いか分かってない!」
「何を言い出すのかと思えば・・・俺と結衣も血なんか繋がってねぇよ。それなのにあーだこーだ言いやがって。義理とはいえ妹だぞ。それを間違った方向で可愛がったのはテメェのせいだろうが。」
「出来るだけ面倒ごとを押し付けず、基本的にやらせたいことをやらせてただけでどうしてそんなことを言われないといけないんだ!お前だってそうなんだろ!?」
その言葉に学は答えなかった。代わりに結衣がそれに答えた。
「私は不器用。最初は何も出来なかった。勉強も。家事も。だけど、お兄ちゃんが教えてくれたからある程度は出来るようになった。あなたみたいのはただ甘やかしているだけ。」
「・・・ま、というわけだ。お話は満足したか?」
「・・・お前たちは狂ってる・・・。」
そう怯えている男は学たちにそう言った。2人は声を揃えて言った。
「「俺(私)は狂ってるかもしれない。だけど、そこに結衣(お兄ちゃん)がいるのならそんなものは関係ない。」」
そう言うと男は学の方へ刀を向けながら走って来た。学も刀を構えて男の首を狙った。
学が男の首をはねようとした瞬間男は自分の背中に手を伸ばして、ある物を掴んで学の刀のところへ突き出した。カラカラだ。
「どうだ!?切れるもんなら切ってみろよ!」
学はそのまま躊躇いもなくカラカラを切り、男の刀を思いっきり蹴り、男の背後に回って目を手で隠し、刀の歯を喉につけた。
男は呼吸が荒くなっており、そこに学が言った。
「お前の敗因は3つ。1つ目は、お前たちが俺たちより強いと勘違いしたこと。」
そう言うと学は少しだけ喉に刀を食い込ませた。一筋の血が男の喉から伝っていき、床に落ちる。
「2つ目。俺がそこのスライムを切れないと思ったこと。最初に俺がそいつを蹴った時に気付くんだったな。」
学は先ほどより強く男の喉に食い込ませた。男は歯の震えを止まらせることができなかった。床にはすでに少量ではあるが、血溜まりができていた。
「最後に3つ目。俺を怒らせたことだ。」
そう告げると学は、そのまま喉を切り、背骨を全力で殴った。バキバキという音を立てながら男は壁にぶつかり、肉片となった。
戦いが終わると結衣が近づいてきて学に聞いた。
「お兄ちゃん。最後の3つ目ってどういうこと?」
「・・・秘密。」
「え〜・・・教えてよ〜。」
ぶーたれる結衣を見ながら学は思った。
勢いで3つって言ったけど、2つしか思いついていなかったとはいえないな・・・。
その事は結局結衣に教える事はなかったという。
生き残りーー学と結衣のみ。
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以下作者のコメント
ビッグバンってどうして起きたんでしょうね?という事を最近寝る前に考えたりしています。どうしてでしょう?
そんな事はどうでもいいんですが、もし誤字脱字があったら教えて下さい。この前自分で見ていたら2つ見つけちゃいました。テヘ☆
最近ですね、よくアプリが突然落ちるんですよ。そのせいで話を保存してないところが消えて絶望する時がありました。そのせいで時間がかかってしまいました。確か最高で1800文字くらい消えましたね。時間にして大体30分ほど。思いつくまでに時間がかかったんですよね。
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コメント
さらだ
呆気ないのもまた人生w
さらだ
どんな生き物でも最期はあっけないものなんですよ・・・。
ちょっと二次元が好きです
カラカラ呆気なさすぎる笑
さらだ
カラカラは〜いつか出すつもりですよ。出さないかもしれないですけど。
TNTの部屋
カラカラがー(´;ω;`)
もうカラカラ出てこないんですか?