妹はこの世界でただ一人の味方
ヤマタノオロチ
四階
学たちはしっかりと仮眠をとった後四階に挑んだ。四階は二階+三階のギミックが合わさったものだった。
「っと! 危な・・・。」
落とし穴に引っかかりそうになりながらもゴブリンの頭を蹴り飛ばし絶命させた学。
「大丈夫お兄ちゃん?」
心配している結衣はわざと落とし穴のトラップを起動させてそこにゴブリンを落として絶命させていた。
カラカラも結衣が起動させた落とし穴にゴブリンを叩いて入れていた。
「それにしても数が多いですね・・・。」
そうカラカラは言ったが、ゴブリンに対して圧倒的にオーバーキルのステータスを持ってる学たちだが量が多くすでに戦闘が開始されてから2分ほど経っている。
「倒してもキリがないって・・・っと。こういう事を言うんだ、なっ!」
学は喋りながらゴブリンの体に蹴りを入れ、数匹巻き込んで絶命させた。
この戦闘中に学が倒したゴブリンの数はゆうに100を越している。ゴブリンは通常数が多いとそれなりの脅威になるらしい。前に見たゴブリンに殺されてた男がいい例だろう。
「もうぶっ飛ばしていいか?」
学のぶっ飛ばすというのは魔法のことだ。
「駄目。」
「また毒きたら避けれませんよ。」
許可が下りなかった・・・。
そのことに悲しみを覚えながらも学は目の前にいる無数のゴブリンを殲滅させるべくさらにペースを上げるのだった。
そしてさらに十分後
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! うざったらしいんだよ!」
学が馬鹿みたいなステータスで全力の一撃を放ったことで前方にいたゴブリンは消し飛び、その生み出した衝撃波の影響で他のゴブリンも飛ばされ重傷となった。
しかしその1秒後にはゾンビ映画みたいにゴブリンが地面から現れた。
「もうやだ・・・なんなのこの階。精神面が疲れるんだけど・・・。」
「あのお兄ちゃん・・・。」
「悪い。今は黙っててくれ。」
このやり取りもすでに3回目。学は目の前にいるゴブリンを殲滅させようと頑張っているが結衣とカラカラは次の階に進む階段にいた。
戦闘が始まって10分経つとこの階段が現れ結衣はそれを気がついてない学に教えようとしていたが先ほどの事を何度も言うだけでなかなか階段の方を見てくれなかった。
さらに五分経ちようやく階段の方を見た。
「なんであるんだよぉぉぉぉぉぉぉ!」
その後しばらく学はテンションが低いままで敵を倒していた。
五階
「うっ・・・。」
「気持ち悪い・・・。」
「・・・プルプル(息を止めてる)」
今まで一階から四階まで進んできた学たちだがその内死体と会ったのは一回だけだった。それも1人。けれどもここはおびただしいほどの死体があった。中には腐敗し、何処から来たのか蚊が飛んでいた。
ここで多くの冒険者が死ぬことになったのだろう。
そんな冒険者にも2つだけ共通点があった。
ここにいる魔物は首が8つあり、高さも5、6メートルはありそうだった。早い話ヤマタノオロチのような魔物だった。寝ていたが、学たちが来たことで起き出し完全に敵意を向けられていた。
話が逸れてしまったが、改めて冒険者の共通点について話そう。
1つ目の共通点は冒険者の装備が必ず溶けているという事。
2つ目は死んだ冒険者の頭がないということだ。
「カッケェな・・・。」
そう言ってしまった学に2人は抗議した。
「いやいやいや・・・あんなのカッコよくないよ。絶対周りに被害をもたらすしお兄ちゃんの方がかっこいいから。ね?カラカラもそう思うよね?」
「そうですよ。学さんの方がカッコいいですよ。」
 そう呑気に話しているとヤマタノオロチの1つの首は口を開けて液体を学たちに向けて吐き出して来た。学たちはその場を離れ、液体から避けた。
液体が当たった場所は音をたてながら少しだけ溶けていた。
「分かってると思うがあの液体には触れるなよ。」
「うん。分かってる。」
「もちろんです。」
学は返事も聞かずに走り出した。その早いスピードを活かして速攻で勝負をつけようとヤマタノオロチの背後に回った。
殺った!  
そう思った学だったが一瞬速く先ほどとは別の首が学に向かって吐き出して来たので学は攻撃をやめてバックスピンをした。
間一髪で避けることにした学は一度結衣たちのところに戻った。
「大丈夫だったお兄ちゃん?」
「まあなんとか・・・けど頭が邪魔だな。だから3人で、って来るぞ。」
話している最中にまた吐き出して来たので各自動きながら話した。
「3人で動きながら首を一個ずつ無くしていくぞ! 出来るだけ魔法がいい! この相手に接近戦はやめておけ!まずは一番右からだ!」
「分かったよお兄ちゃん!」
「分かりました!」
3人がバラバラになったことでヤマタノオロチは一瞬誰を狙うか迷ったが、一番近くにいた学を狙った。
噛み付こうとして来たのを学はバックステップで避けるとその首の上に飛び乗り一番右の首に火の中級魔法を撃った。ボール状になった火の玉は首にあたることなく消滅した。右から3番目の首が水魔法を使い火を消したからだった。
「・・・じゃあこれなら・・・。」
火の魔法を消されたのを見て結衣は水の上級魔法を放った。これは水流の速さを500〜800m/sにして切断する現代の技術を応用して手から出せるように結衣が工夫したものだ。
不意をつかれたヤマタノオロチは一番右の首を切られた。叫び声をあげた瞬間に学は結衣と同じように水の上級魔法を、カラカラは援護として魔力を多く込めた火の球を撃った。
ヤマタノオロチはその2つを自分の一番左の首1つで受け止めて残った首で全体に液体をばらまいた。
学は急いでカラカラを回収すると結衣のそばまで走った。走った後に液体が学たちに降り注いだが、3人はダメージが通った様子はない。
困惑するヤマタノオロチに学はもう一度水の上級魔法を使った。今回は2ついっぺんに切れたためヤマタノオロチの動きが一気に鈍くなった。
最後の突撃とも言えるような感じでヤマタノオロチは学たちを踏みつぶそうと突っ込んで来た。
「結衣。右側出来るか?」
「・・・うん。さっきより魔力を込めれば。」
「じゃ頼んだぞ。俺は左。」
2人は詠唱を始め、ヤマタノオロチは踏みつぶそうとその巨大な体を飛ばせた。そして落下して来るヤマタノオロチを一瞥し、2人は魔法を唱えた。
〈〈ウォーターカッター〉〉
残りの首を全て切られたヤマタノオロチは重心を支えることができなくなり、学たちの横に落ちた。少し衝撃があったものの2人はそのまま立っておりヤマタノオロチ(元)を見た。
そして学が一言。
「討伐完了。」
戦闘後の静けさにその言葉が響いた。
5/6階
六階に続く階段のところで3人は体を休めていた。
「おっ。レベルが200を超えている。」
「あっ。本当だ。ゴブリンとヤマタノオロチどっちが多いんだろうね?」
「ははは・・・傷口に塩を塗られた気分だ。」
実のところを言うとゴブリンとヤマタノオロチの経験値の比は7:3程度のものでゴブリンの方が圧倒的に多いのだ。そのことは誰も知ることは無かったという。
--------------------------------------------
以下作者のコメント
さて、この話を投稿するときはいいね数が994のはずです。もうすぐ1000! イエーイ。この作品の1話は12/5に投稿しています。なので大体70日くらいですね。1日あたり14いいねくらいですか。ありがたいことです。
話を元に戻しますと誰が1000件目のいいねを押したかを知りたいです。知ったところでどうもしませんが。
ただ1000という数字に達成感を得るだけです。とても嬉しいです。
あ、ちなみにこの話は現実逃避中に書いたので文章が雑になってる部分があるかもしれません。それと誤字脱字。あったら是非ご報告お願いします。
それでは現実逃避の続きとしてアニメ見て来ます。さようなら。
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学たちはしっかりと仮眠をとった後四階に挑んだ。四階は二階+三階のギミックが合わさったものだった。
「っと! 危な・・・。」
落とし穴に引っかかりそうになりながらもゴブリンの頭を蹴り飛ばし絶命させた学。
「大丈夫お兄ちゃん?」
心配している結衣はわざと落とし穴のトラップを起動させてそこにゴブリンを落として絶命させていた。
カラカラも結衣が起動させた落とし穴にゴブリンを叩いて入れていた。
「それにしても数が多いですね・・・。」
そうカラカラは言ったが、ゴブリンに対して圧倒的にオーバーキルのステータスを持ってる学たちだが量が多くすでに戦闘が開始されてから2分ほど経っている。
「倒してもキリがないって・・・っと。こういう事を言うんだ、なっ!」
学は喋りながらゴブリンの体に蹴りを入れ、数匹巻き込んで絶命させた。
この戦闘中に学が倒したゴブリンの数はゆうに100を越している。ゴブリンは通常数が多いとそれなりの脅威になるらしい。前に見たゴブリンに殺されてた男がいい例だろう。
「もうぶっ飛ばしていいか?」
学のぶっ飛ばすというのは魔法のことだ。
「駄目。」
「また毒きたら避けれませんよ。」
許可が下りなかった・・・。
そのことに悲しみを覚えながらも学は目の前にいる無数のゴブリンを殲滅させるべくさらにペースを上げるのだった。
そしてさらに十分後
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! うざったらしいんだよ!」
学が馬鹿みたいなステータスで全力の一撃を放ったことで前方にいたゴブリンは消し飛び、その生み出した衝撃波の影響で他のゴブリンも飛ばされ重傷となった。
しかしその1秒後にはゾンビ映画みたいにゴブリンが地面から現れた。
「もうやだ・・・なんなのこの階。精神面が疲れるんだけど・・・。」
「あのお兄ちゃん・・・。」
「悪い。今は黙っててくれ。」
このやり取りもすでに3回目。学は目の前にいるゴブリンを殲滅させようと頑張っているが結衣とカラカラは次の階に進む階段にいた。
戦闘が始まって10分経つとこの階段が現れ結衣はそれを気がついてない学に教えようとしていたが先ほどの事を何度も言うだけでなかなか階段の方を見てくれなかった。
さらに五分経ちようやく階段の方を見た。
「なんであるんだよぉぉぉぉぉぉぉ!」
その後しばらく学はテンションが低いままで敵を倒していた。
五階
「うっ・・・。」
「気持ち悪い・・・。」
「・・・プルプル(息を止めてる)」
今まで一階から四階まで進んできた学たちだがその内死体と会ったのは一回だけだった。それも1人。けれどもここはおびただしいほどの死体があった。中には腐敗し、何処から来たのか蚊が飛んでいた。
ここで多くの冒険者が死ぬことになったのだろう。
そんな冒険者にも2つだけ共通点があった。
ここにいる魔物は首が8つあり、高さも5、6メートルはありそうだった。早い話ヤマタノオロチのような魔物だった。寝ていたが、学たちが来たことで起き出し完全に敵意を向けられていた。
話が逸れてしまったが、改めて冒険者の共通点について話そう。
1つ目の共通点は冒険者の装備が必ず溶けているという事。
2つ目は死んだ冒険者の頭がないということだ。
「カッケェな・・・。」
そう言ってしまった学に2人は抗議した。
「いやいやいや・・・あんなのカッコよくないよ。絶対周りに被害をもたらすしお兄ちゃんの方がかっこいいから。ね?カラカラもそう思うよね?」
「そうですよ。学さんの方がカッコいいですよ。」
 そう呑気に話しているとヤマタノオロチの1つの首は口を開けて液体を学たちに向けて吐き出して来た。学たちはその場を離れ、液体から避けた。
液体が当たった場所は音をたてながら少しだけ溶けていた。
「分かってると思うがあの液体には触れるなよ。」
「うん。分かってる。」
「もちろんです。」
学は返事も聞かずに走り出した。その早いスピードを活かして速攻で勝負をつけようとヤマタノオロチの背後に回った。
殺った!  
そう思った学だったが一瞬速く先ほどとは別の首が学に向かって吐き出して来たので学は攻撃をやめてバックスピンをした。
間一髪で避けることにした学は一度結衣たちのところに戻った。
「大丈夫だったお兄ちゃん?」
「まあなんとか・・・けど頭が邪魔だな。だから3人で、って来るぞ。」
話している最中にまた吐き出して来たので各自動きながら話した。
「3人で動きながら首を一個ずつ無くしていくぞ! 出来るだけ魔法がいい! この相手に接近戦はやめておけ!まずは一番右からだ!」
「分かったよお兄ちゃん!」
「分かりました!」
3人がバラバラになったことでヤマタノオロチは一瞬誰を狙うか迷ったが、一番近くにいた学を狙った。
噛み付こうとして来たのを学はバックステップで避けるとその首の上に飛び乗り一番右の首に火の中級魔法を撃った。ボール状になった火の玉は首にあたることなく消滅した。右から3番目の首が水魔法を使い火を消したからだった。
「・・・じゃあこれなら・・・。」
火の魔法を消されたのを見て結衣は水の上級魔法を放った。これは水流の速さを500〜800m/sにして切断する現代の技術を応用して手から出せるように結衣が工夫したものだ。
不意をつかれたヤマタノオロチは一番右の首を切られた。叫び声をあげた瞬間に学は結衣と同じように水の上級魔法を、カラカラは援護として魔力を多く込めた火の球を撃った。
ヤマタノオロチはその2つを自分の一番左の首1つで受け止めて残った首で全体に液体をばらまいた。
学は急いでカラカラを回収すると結衣のそばまで走った。走った後に液体が学たちに降り注いだが、3人はダメージが通った様子はない。
困惑するヤマタノオロチに学はもう一度水の上級魔法を使った。今回は2ついっぺんに切れたためヤマタノオロチの動きが一気に鈍くなった。
最後の突撃とも言えるような感じでヤマタノオロチは学たちを踏みつぶそうと突っ込んで来た。
「結衣。右側出来るか?」
「・・・うん。さっきより魔力を込めれば。」
「じゃ頼んだぞ。俺は左。」
2人は詠唱を始め、ヤマタノオロチは踏みつぶそうとその巨大な体を飛ばせた。そして落下して来るヤマタノオロチを一瞥し、2人は魔法を唱えた。
〈〈ウォーターカッター〉〉
残りの首を全て切られたヤマタノオロチは重心を支えることができなくなり、学たちの横に落ちた。少し衝撃があったものの2人はそのまま立っておりヤマタノオロチ(元)を見た。
そして学が一言。
「討伐完了。」
戦闘後の静けさにその言葉が響いた。
5/6階
六階に続く階段のところで3人は体を休めていた。
「おっ。レベルが200を超えている。」
「あっ。本当だ。ゴブリンとヤマタノオロチどっちが多いんだろうね?」
「ははは・・・傷口に塩を塗られた気分だ。」
実のところを言うとゴブリンとヤマタノオロチの経験値の比は7:3程度のものでゴブリンの方が圧倒的に多いのだ。そのことは誰も知ることは無かったという。
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以下作者のコメント
さて、この話を投稿するときはいいね数が994のはずです。もうすぐ1000! イエーイ。この作品の1話は12/5に投稿しています。なので大体70日くらいですね。1日あたり14いいねくらいですか。ありがたいことです。
話を元に戻しますと誰が1000件目のいいねを押したかを知りたいです。知ったところでどうもしませんが。
ただ1000という数字に達成感を得るだけです。とても嬉しいです。
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コメント
さらだ
有難う御座います。次は100話か、いいね2000を目指したいです。
たーくん
いいね数1000おめでとうございます。
初投稿からもう70日も経つんですね、なんだか読み始めたのが昨日の事のようです。
これからも頑張って下さい。(リアルの事も)
さらだ
やはりテストは逃げ腰になりますよね...
田中 凪
今回、結構長かったですね。私もテストという名の現実から逃げ腰で立ち向かっているところです。まあ、私はテストが終われば何も考えずに済むんですがね(進路決まってる中3並感)
さらだ
そうですね。僕も見ています。