妹はこの世界でただ一人の味方
魔王
結衣も起こしてカラカラも付いてくるらしくいつもの3人で行くことになった。ちなみにフロはめんどくさいから行かないらしい。相変わらずといったところだな。
「先ほども言いましたが魔王様の機嫌を損ねないようにして下さいね。僕らにとばっちりが来るのでやめて下さい。」
なおさら俺たちには関係ないこと言ってどうするんだよ。態度とか威張っててもあんまり俺たちには手を出さないんじゃないのか?
「ていうか口調というか、威圧というか元に戻ったな。それとも今のは偽ってるのか?」
「僕が一番尊敬している人は魔王様です。当然尊敬している人を侮辱するような言動をしたあなたに怒りを覚えるのは仕方がないことです。そしてこの口調はいつもです。なのであなたの質問に答えるのなら両方僕自身という事ですね。」
まあ少しは共感できるところはあったな。もし誰かが結衣を侮辱するというのなら俺が切れてると思うからな。
「移動手段はどうするんだ?」
イメージだと魔王がいる隠れ家は誰にも知られてはならない。みたいに思ってたんだが・・・。次の言葉で俺のイメージはたやすく打ち砕かれた。
「走るか瞬間移動がありますけどどうしますか?歩くといっても数キロ程度ですけどね。」
魔王そんな近くにいて大丈夫なのかよ。仮にも王だろうが。
「じゃあ瞬間移動の方がいいんじゃないのか? 俺たちが誰かにチクる可能性もあるわけだろ? だったら瞬間移動で、道を分からなくすればいいんじゃないのか?。」
「大丈夫ですよ。仮にあなた達が誰かにアジトのことを教えても返り討ちにするだけなんで。問題はありません。」
俺たちの力だったらドーレともう1人幹部が出てきたら完全に負けるくらいだからな。返り討ちも普通にできる。それが分かってるから強めに出てるんだろうな。
「んじゃ瞬間移動で。結衣も寝起きだしあまりすぐに運動はさせたくないんでね。」
「分かりました。ではテール。よろしくお願いします。」
テールは頷くと収納から杖を出し、1つの緑色をした石を取り出して杖につけた。ブツブツと呟いていると風が吹き始め、石が輝くほど強くなっていた。
「転移魔法テレポート...」
テールがそう唱えると同時に学は思ったことがあった。
瞬間移動じゃねぇのかよ・・・。
「着きましたよ。一応視認偽造の結界を張ってあるので一定距離に入らないと見えないのですが。」
もう瞬間移動かテレポートかどうでも良くなった学が見上げるとそこには一面黄色の高さ30mほどの建物が見えた。
ツッコミどころ満載だろ・・・。まずなんで建物が黄色なんだよ。目立ちすぎだろ。そしてイメージと違いすぎ。センスないな。
「なぁもしかして魔族のセンスって人と違うのか?・・・流石にあの建物はないと思うんだが。」
「いえ僕たちもあの色はないと思うんですが・・・。序列7位のゼゼルさんがあの色に変えてしまったんですよ。魔王様は仕方がないといって放置してますが・・・。」
じゃあ元々はあの色ではなかったのか。
「ちなみに変える前は何色だったんだ?」
「緑色ですよ。」
緑・・・緑かぁ。どっちもどっちだと思うんだけどなぁ。
「お兄ちゃん。気のせいかもしれないけど見られてるような感じがする。」
「俺たちというよりはこいつらを見てるって感じだけどな。」
「申し訳ありません。僕の部下でしていつも見てくれてて頼もしい限りですよ。」
幹部ほどの力なら部下とかいらなそうだけどな。強そうって思ってるんだが。
「では・・・これから魔王様の所に行きますのでついてきてください。」
1分ほどついていくとそこにはエスカレーターがあった。当然学達は不審に思った。
「なぁ・・・ドーレの時も驚いたんだが、魔族には機会が流行ってるのか? ちょっとは人間にあげてもいいんじゃねぇの?」
「ドーレさんの機械も見たんですか。驚きましたね。オークの姿しか見たことないと思ってたんですが。それに昔は機械が人間領にもあったんですよ。それを捨てたのは人間です。・・・それにあなたは他の人間のことなんか興味ないんですよね?」
皮肉で言ったもののそれを笑顔であっさり返され、無言でエスカレーターに乗っていると黄色い魔王城(笑)の麓に着いた。
「お帰りなさいませ! 魔王様が部屋でお待ちしております!」
入り口には4人の警備がいた。幹部と一緒にいるせいか何も言われなかった。もしくは魔王様とやらの力を信じているのかもしれないな。
「今は僕たちと同じなので顔パスで入れますが、普通は違うので思い上がらないでくださいね。それとこの時間にあなた達が来ると連絡しているので一般人もいません。暴れられたら困るので。」
あんたは俺の心を読めるのかよ。気持ち悪いな。
ある階まで登るとテールが口を開いた。
「ここを進むと目立つ扉がある。そこに入って。」
そう言うと2人ともすぐに階段を下りてしまった。
「目立つ扉か・・・うん。どれだよ。」
進んだ先にあった目立つ扉はいくつかあった。
黄色で塗られたドア。ユニークな絵がかけられたドア。ダイイングメッセージらしきものが書かれたドア。切り刻まれたドア。
「俺にはどれが目立ち扉なのか分からないよ。結衣。どうすればいいと思う?」
「え、えーっと・・・絵が描かれたドアなんてどうかな?きっと芸術作品だから飾ってるんだよ。」
そう言ってドアを開けた。
すると絵に描かれていた魔物が飛び出してきた。結衣は間一髪で避けると、学はイヌ型の魔物を捕まえてエアガンで撃った。ビクンと体を震わせた後魔物は息を引き取った。
「びっくりした・・・。」 
「いきなり出て来るとか心臓に悪いからやめて欲しいんだが・・・うーん。ここの部屋にはいなそうだな。」
「すいません。多分黄色い扉だと思いますよ。」
いきなりカラカラがそう言ってきたので次は黄色い扉にすることにした。
扉を開けたが、先ほどとは違い魔物は飛び出しては来なかった。来なかっただけでいたのだが。それがまあなんとも言えないことでカラカラと似てたんだわ。驚いたな。
「えーっと・・・言葉分かるのか?」
カラカラ(偽)は黙っていたが、後ろを向き学達から離れていった。学達はカラカラの言葉を信じ部屋に入ってった。
カラカラ(偽)の後をついていくとある1つの暗い部屋に入ってった。その部屋に入るとカラカラ(偽)はすぐにドアを閉めた。結衣はおどおどしていたが、学は暗闇で慣れてない目で1つの影を見つめていた。
その瞬間ーーー視界が一気に明るくなった。
いきなり眩しくなって学達が目を瞑り、再び目を開けるとそこには髪が長く、身長も高いさらにガタイもそこそこいい男がいて叫んだ。
「ようこそ人間の兄妹よ! 私の名前はリュードン! まずは歓迎会だ!」
それはもうテンションが高いというレベルではなかった。
-------------------------------------------
以下作者のコメント
今日は家族でサイボク◯ムが行ってきます。正直家でゴロゴロしたいです。
もう行かないといけないのでこれで失礼します。多分コメントをして下さっても返信(?)することができません。すいません。
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「先ほども言いましたが魔王様の機嫌を損ねないようにして下さいね。僕らにとばっちりが来るのでやめて下さい。」
なおさら俺たちには関係ないこと言ってどうするんだよ。態度とか威張っててもあんまり俺たちには手を出さないんじゃないのか?
「ていうか口調というか、威圧というか元に戻ったな。それとも今のは偽ってるのか?」
「僕が一番尊敬している人は魔王様です。当然尊敬している人を侮辱するような言動をしたあなたに怒りを覚えるのは仕方がないことです。そしてこの口調はいつもです。なのであなたの質問に答えるのなら両方僕自身という事ですね。」
まあ少しは共感できるところはあったな。もし誰かが結衣を侮辱するというのなら俺が切れてると思うからな。
「移動手段はどうするんだ?」
イメージだと魔王がいる隠れ家は誰にも知られてはならない。みたいに思ってたんだが・・・。次の言葉で俺のイメージはたやすく打ち砕かれた。
「走るか瞬間移動がありますけどどうしますか?歩くといっても数キロ程度ですけどね。」
魔王そんな近くにいて大丈夫なのかよ。仮にも王だろうが。
「じゃあ瞬間移動の方がいいんじゃないのか? 俺たちが誰かにチクる可能性もあるわけだろ? だったら瞬間移動で、道を分からなくすればいいんじゃないのか?。」
「大丈夫ですよ。仮にあなた達が誰かにアジトのことを教えても返り討ちにするだけなんで。問題はありません。」
俺たちの力だったらドーレともう1人幹部が出てきたら完全に負けるくらいだからな。返り討ちも普通にできる。それが分かってるから強めに出てるんだろうな。
「んじゃ瞬間移動で。結衣も寝起きだしあまりすぐに運動はさせたくないんでね。」
「分かりました。ではテール。よろしくお願いします。」
テールは頷くと収納から杖を出し、1つの緑色をした石を取り出して杖につけた。ブツブツと呟いていると風が吹き始め、石が輝くほど強くなっていた。
「転移魔法テレポート...」
テールがそう唱えると同時に学は思ったことがあった。
瞬間移動じゃねぇのかよ・・・。
「着きましたよ。一応視認偽造の結界を張ってあるので一定距離に入らないと見えないのですが。」
もう瞬間移動かテレポートかどうでも良くなった学が見上げるとそこには一面黄色の高さ30mほどの建物が見えた。
ツッコミどころ満載だろ・・・。まずなんで建物が黄色なんだよ。目立ちすぎだろ。そしてイメージと違いすぎ。センスないな。
「なぁもしかして魔族のセンスって人と違うのか?・・・流石にあの建物はないと思うんだが。」
「いえ僕たちもあの色はないと思うんですが・・・。序列7位のゼゼルさんがあの色に変えてしまったんですよ。魔王様は仕方がないといって放置してますが・・・。」
じゃあ元々はあの色ではなかったのか。
「ちなみに変える前は何色だったんだ?」
「緑色ですよ。」
緑・・・緑かぁ。どっちもどっちだと思うんだけどなぁ。
「お兄ちゃん。気のせいかもしれないけど見られてるような感じがする。」
「俺たちというよりはこいつらを見てるって感じだけどな。」
「申し訳ありません。僕の部下でしていつも見てくれてて頼もしい限りですよ。」
幹部ほどの力なら部下とかいらなそうだけどな。強そうって思ってるんだが。
「では・・・これから魔王様の所に行きますのでついてきてください。」
1分ほどついていくとそこにはエスカレーターがあった。当然学達は不審に思った。
「なぁ・・・ドーレの時も驚いたんだが、魔族には機会が流行ってるのか? ちょっとは人間にあげてもいいんじゃねぇの?」
「ドーレさんの機械も見たんですか。驚きましたね。オークの姿しか見たことないと思ってたんですが。それに昔は機械が人間領にもあったんですよ。それを捨てたのは人間です。・・・それにあなたは他の人間のことなんか興味ないんですよね?」
皮肉で言ったもののそれを笑顔であっさり返され、無言でエスカレーターに乗っていると黄色い魔王城(笑)の麓に着いた。
「お帰りなさいませ! 魔王様が部屋でお待ちしております!」
入り口には4人の警備がいた。幹部と一緒にいるせいか何も言われなかった。もしくは魔王様とやらの力を信じているのかもしれないな。
「今は僕たちと同じなので顔パスで入れますが、普通は違うので思い上がらないでくださいね。それとこの時間にあなた達が来ると連絡しているので一般人もいません。暴れられたら困るので。」
あんたは俺の心を読めるのかよ。気持ち悪いな。
ある階まで登るとテールが口を開いた。
「ここを進むと目立つ扉がある。そこに入って。」
そう言うと2人ともすぐに階段を下りてしまった。
「目立つ扉か・・・うん。どれだよ。」
進んだ先にあった目立つ扉はいくつかあった。
黄色で塗られたドア。ユニークな絵がかけられたドア。ダイイングメッセージらしきものが書かれたドア。切り刻まれたドア。
「俺にはどれが目立ち扉なのか分からないよ。結衣。どうすればいいと思う?」
「え、えーっと・・・絵が描かれたドアなんてどうかな?きっと芸術作品だから飾ってるんだよ。」
そう言ってドアを開けた。
すると絵に描かれていた魔物が飛び出してきた。結衣は間一髪で避けると、学はイヌ型の魔物を捕まえてエアガンで撃った。ビクンと体を震わせた後魔物は息を引き取った。
「びっくりした・・・。」 
「いきなり出て来るとか心臓に悪いからやめて欲しいんだが・・・うーん。ここの部屋にはいなそうだな。」
「すいません。多分黄色い扉だと思いますよ。」
いきなりカラカラがそう言ってきたので次は黄色い扉にすることにした。
扉を開けたが、先ほどとは違い魔物は飛び出しては来なかった。来なかっただけでいたのだが。それがまあなんとも言えないことでカラカラと似てたんだわ。驚いたな。
「えーっと・・・言葉分かるのか?」
カラカラ(偽)は黙っていたが、後ろを向き学達から離れていった。学達はカラカラの言葉を信じ部屋に入ってった。
カラカラ(偽)の後をついていくとある1つの暗い部屋に入ってった。その部屋に入るとカラカラ(偽)はすぐにドアを閉めた。結衣はおどおどしていたが、学は暗闇で慣れてない目で1つの影を見つめていた。
その瞬間ーーー視界が一気に明るくなった。
いきなり眩しくなって学達が目を瞑り、再び目を開けるとそこには髪が長く、身長も高いさらにガタイもそこそこいい男がいて叫んだ。
「ようこそ人間の兄妹よ! 私の名前はリュードン! まずは歓迎会だ!」
それはもうテンションが高いというレベルではなかった。
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コメント
さらだ
ご想像にお任せします。(←逃げた)
ちょっと二次元が好きです
魔王ってリゼロのロズワール的な?笑
さらだ
すいません。そう言ってくださると有難いです。これからもよろしくお願いします。
夜桜葵
おケガをなさらぬ様気をつけてくださいm(._.)m
神田礫
いつも返信してますもんね。
出来なくても大丈夫です!
少なくとも私は。