妹はこの世界でただ一人の味方
戦闘
オークは魔族領に近い方の森にいるらしい。ちょうど俺らの屋敷があった山の反対方向だ。せっかくなので馬車で行くことにした。
馬車といってもただ単に馬が荷台を引いているだけの簡単な造りだ。布なども被さってないし、側から見たら雑な馬車だと思われるかもしれないが俺は逆に気に入った。結衣も特に嫌な顔せずに乗っていてくれている。もちろん俺たちは馬術が出来るわけもないのでスキルを作った。そのおかげか、馬も特に暴れずしっかりと従ってくれている。
風が吹くたんびにこの何気ない時間の素晴らしさを感じた。結衣は今荷台で寝ている。
学は一度馬を止めて、あらかじめ買っておいた毛布をかけておく。そして風の魔法を使って毛布が飛ばないようにした。その後、また馬車を走らせたのだった。
ー1時間後ー
目的地とされる場所まで来たのだが、結衣はまだ起きない。疲れてるんだろうな。帰ったらマッサージでもしてやるか。しかし、俺が起こすことはしたくないな。せっかく気持ちよさそうに寝ているんだから、起こすのも可哀想だと思うしな。よし。依頼は俺1人で終わらすか。
だからと言ってここから離れるつもりもない。寝込みの結衣を狙うなど許すわけがない。
などと考えている学に弓が飛んで来た。
「うわっ・・・〈身を守る風よ 吹き荒れろ ゲイルカーテン〉」
学によって弓の軌道を変えたものの、放ったと思われる魔物が目に見えた。それはオークではなく1m程の魔物。ゴブリンである。
ゴブリンは背中にあった剣を抜き、学に構えた。学はモデルガンを使おうとしたが、それだと結衣が起きてしまう可能性があるのでしなかった。代わりに魔法を撃つ準備をしていた。
〈水の精霊よ 小さき弾として 放たれろ〉
「ギギッ!ギィー!」
魔法を打とうとしているのが分かったのか、ゴブリン達は一斉に駆け出し、二手に分裂した。そして学に向かって来た。そして学の魔法が発動する。
〈ウォーターショット〉
学の手から放たれたのは直径5mm程の水の弾。しかし、速さが桁違いであり、心臓に1発でも入ったら出血死をするほどの威力は持っていた。加えて一定距離何も当たらないとただの水に戻るため、細心の注意を払って撃っていた。
学の両手から放たれたため、二箇所に別れたゴブリン達は全て殲滅することは出来た。しかし、森の奥から今回の依頼の対象である、オークが現れた。それも十数体の群れで。
「ブフェェェェェ!!」
いきなり叫んだため、学は結衣の方を見たがまだ眠っているようだった。
「ったく・・・。結衣が起きたらどうするんだよ。」
このまま戦うと最後に叫ぶ可能性もあるな。瞬殺してもいいんだが、万が一仕留め損ねる可能性もあるし。・・・スキルか。
_______________
無音空間
対象が出す音を全てなくすことが出来る。対象が魔法を撃っても、その音は聞こえない。音を出すものであれば対象となり、合計で30まで対象が選べる。効果時間は20分。効果は途中で中断することは出来ない。
_______________
また1つ便利なスキルを作ってしまった。早速オーク達と俺を対象にしてっと。・・・これでいいのか?よく分からないな。とりあえずモデルガンを撃ってみるか。うん。音は出なかったけど、オークは倒せないのか。お腹から血が出るだけで致命打にはならないな。なら・・・。
〈水の精霊よ 凝縮した力で 全てを切り刻め ウォーターカッター〉
学が唱えるとウォーターショットよりも速い速度でオークの体を切った。血飛沫が飛び散る中、生き残った4体のオークは学に攻撃を加えてきた。
一体目の殴ってきた攻撃は避け、2体目は手でガードした。その瞬間、障壁が作動しダメージを防いだ。それを思い出した学は地を蹴り、素早い動作でオークの一体を掴み地面に叩きつけた。着いた瞬間、オークの頭は破裂し脳の中身が学の体や、道端に飛び散った。
それを学は気にした様子もなく次のオークに手をかけようとし、周りを見るといなくなっていた。おそらく逃げたのだろう。自分の命の危機が迫っているというのにわざわざ捨てるバカはいないだろう。
「にしても、ある程度レベルの高い敵だとモデルガンは効かないんだな。これだけでも今日の収穫だな。・・・あ。死体の回収をしておかないと。鮮度が落ちる。」
学が倒したオークを収納していると新しく魔物が一体出てきた。その魔物を見て学は目を大きく開けた。体はオークなのだが、先程までの薄い茶色と違い、全身が黒で所々に緑色の血管のようなものが浮かんでいた。
--------------------------------------------
以下作者のコメント
短いんですが、ここで一旦切らせて頂きます。すいません。ちょっとアイディアが出るのが遅くて遅れてしまいましたが、今は考えてあるので明日か明後日には更新したいと思っています。今日の勉強をしたいので、これで失礼させて頂きます。
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馬車といってもただ単に馬が荷台を引いているだけの簡単な造りだ。布なども被さってないし、側から見たら雑な馬車だと思われるかもしれないが俺は逆に気に入った。結衣も特に嫌な顔せずに乗っていてくれている。もちろん俺たちは馬術が出来るわけもないのでスキルを作った。そのおかげか、馬も特に暴れずしっかりと従ってくれている。
風が吹くたんびにこの何気ない時間の素晴らしさを感じた。結衣は今荷台で寝ている。
学は一度馬を止めて、あらかじめ買っておいた毛布をかけておく。そして風の魔法を使って毛布が飛ばないようにした。その後、また馬車を走らせたのだった。
ー1時間後ー
目的地とされる場所まで来たのだが、結衣はまだ起きない。疲れてるんだろうな。帰ったらマッサージでもしてやるか。しかし、俺が起こすことはしたくないな。せっかく気持ちよさそうに寝ているんだから、起こすのも可哀想だと思うしな。よし。依頼は俺1人で終わらすか。
だからと言ってここから離れるつもりもない。寝込みの結衣を狙うなど許すわけがない。
などと考えている学に弓が飛んで来た。
「うわっ・・・〈身を守る風よ 吹き荒れろ ゲイルカーテン〉」
学によって弓の軌道を変えたものの、放ったと思われる魔物が目に見えた。それはオークではなく1m程の魔物。ゴブリンである。
ゴブリンは背中にあった剣を抜き、学に構えた。学はモデルガンを使おうとしたが、それだと結衣が起きてしまう可能性があるのでしなかった。代わりに魔法を撃つ準備をしていた。
〈水の精霊よ 小さき弾として 放たれろ〉
「ギギッ!ギィー!」
魔法を打とうとしているのが分かったのか、ゴブリン達は一斉に駆け出し、二手に分裂した。そして学に向かって来た。そして学の魔法が発動する。
〈ウォーターショット〉
学の手から放たれたのは直径5mm程の水の弾。しかし、速さが桁違いであり、心臓に1発でも入ったら出血死をするほどの威力は持っていた。加えて一定距離何も当たらないとただの水に戻るため、細心の注意を払って撃っていた。
学の両手から放たれたため、二箇所に別れたゴブリン達は全て殲滅することは出来た。しかし、森の奥から今回の依頼の対象である、オークが現れた。それも十数体の群れで。
「ブフェェェェェ!!」
いきなり叫んだため、学は結衣の方を見たがまだ眠っているようだった。
「ったく・・・。結衣が起きたらどうするんだよ。」
このまま戦うと最後に叫ぶ可能性もあるな。瞬殺してもいいんだが、万が一仕留め損ねる可能性もあるし。・・・スキルか。
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無音空間
対象が出す音を全てなくすことが出来る。対象が魔法を撃っても、その音は聞こえない。音を出すものであれば対象となり、合計で30まで対象が選べる。効果時間は20分。効果は途中で中断することは出来ない。
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また1つ便利なスキルを作ってしまった。早速オーク達と俺を対象にしてっと。・・・これでいいのか?よく分からないな。とりあえずモデルガンを撃ってみるか。うん。音は出なかったけど、オークは倒せないのか。お腹から血が出るだけで致命打にはならないな。なら・・・。
〈水の精霊よ 凝縮した力で 全てを切り刻め ウォーターカッター〉
学が唱えるとウォーターショットよりも速い速度でオークの体を切った。血飛沫が飛び散る中、生き残った4体のオークは学に攻撃を加えてきた。
一体目の殴ってきた攻撃は避け、2体目は手でガードした。その瞬間、障壁が作動しダメージを防いだ。それを思い出した学は地を蹴り、素早い動作でオークの一体を掴み地面に叩きつけた。着いた瞬間、オークの頭は破裂し脳の中身が学の体や、道端に飛び散った。
それを学は気にした様子もなく次のオークに手をかけようとし、周りを見るといなくなっていた。おそらく逃げたのだろう。自分の命の危機が迫っているというのにわざわざ捨てるバカはいないだろう。
「にしても、ある程度レベルの高い敵だとモデルガンは効かないんだな。これだけでも今日の収穫だな。・・・あ。死体の回収をしておかないと。鮮度が落ちる。」
学が倒したオークを収納していると新しく魔物が一体出てきた。その魔物を見て学は目を大きく開けた。体はオークなのだが、先程までの薄い茶色と違い、全身が黒で所々に緑色の血管のようなものが浮かんでいた。
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短いんですが、ここで一旦切らせて頂きます。すいません。ちょっとアイディアが出るのが遅くて遅れてしまいましたが、今は考えてあるので明日か明後日には更新したいと思っています。今日の勉強をしたいので、これで失礼させて頂きます。
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コメント
さらだ
誤字でした。ご報告有難う御座います。
YUKI.N
最新の注意ではなく細心の注意かと...
誤字ですかね?
さらだ
有難う御座います。次回のイメージは固めていて、今は700文字を超えました。多分明日に投稿できるので今暫くお待ちください。
たーくん
最後に出て来た魔物がとても気になります。次回も期待しています。頑張ってください。
さらだ
有難う御座います。早く終わらせて続きを書こうと思います。