妹はこの世界でただ一人の味方
お隣さん
午前9時
私は学校を卒業まで休むと言ってすぐに帰ってきてしまいました。それでも後悔はしていませんし、生きていると分かったら何されるかも分かりません。もし知られても警察が来ないかという不安を抱きながら生活していけばいいのです。元は私のせいですがお兄ちゃんを殺そうとした事。これだけは許せません。
それにそのせいで私は・・・。
そこで結衣は思考をやめて朝捨てたチラシを見た。
自然と涙が出てきました。当然ですよね。お兄ちゃんは知らないと思いますが親戚はいいところでは無いんです。私はコソコソと陰湿ないじめを受けていました。ご飯の味付けがみんなと違ったりして何回も吐き出しそうでした。それでもお兄ちゃんに迷惑がかかると思って最後まで我慢したのに・・・。
「うう・・・お兄ちゃぁぁぁん! 」
これからのことで頭がいっぱいだった。他の事なんて何も考えたく無い。私は本当にお兄ちゃんと一緒に過ごしたいだけなのに・・・。
ピンポーン・・・
あ、誰か来た。
結衣は涙を拭って自分の顔をパシパシと叩いた。
「私は理想の人。丁寧な人。素敵な人。・・・ふー。」
私はこうしないといつもの喋り方が出来ないので少しめんどくさいです。もっとも小さい声でも言えるんですけど。
ドアを開けるとお隣のおばさんがいました。
「あ、お隣の・・・どうかしましたか?」
名前は覚えてなかったので仕方なかったですが、お隣さんは心配してくれたみたいです。
「どうかしたじゃなくて大丈夫なの?泣き声が響いて隣まで聞こえたわよ。」
これは・・・とっても恥ずかしいですね。
「すいません。迷惑でしたね。・・・ちょっと兄と揉め事をしてしまい。」
「あら、あなたのお兄さんは妹さんと喧嘩するような人ではないと思うのだけど。」
「ははは・・・。久しぶりに喧嘩をしてしまいましたね。・・・私が全部悪いんですけど。」
「あなたも早めに謝っておきなさい。あんないいお兄さんを持つ人は早々いないわよ。なんでもね、妹が親戚にいじめられてるのを知っても助けられなかった自分が憎かったらしく、遺産を放棄する代わりに妹と一緒に住ませてもらう条件を提示したらいいわよ。・・・私にもそんな兄がいたらよかったのにね・・・。」
最後はどうでも良かったですがそ問題はれより前のことです。お兄ちゃんは私がいじめられている事を知ってたんですか?それを踏まえて遺産を放棄して一緒に住んでるって何ですか?なら今生活しているお金はどこから出て来てるんですか?
気づいたら私はその人の肩を掴んで迫るように言ってました。
「他に。他に知ってることはないですか!?」
「え、ええ。あるわよ。言うから少し手を離してくれないかしら?ちょっと痛いのよ。」
「あっ!すいません!」
急いで離すとお隣さんは離し始めてくれました。
「私が知ってることはあと2つだけかしら。1つ目は彼が生活費を稼ぐために高校生になるとすぐに学校を辞めた事と、彼がやってる仕事が俳優ということだけよ。」
「え・・・。」
嘘だ。お兄ちゃんは学校に行ってると言ってた。だから俳優なんて仕事が出来るわけがない。そんな事をしたら私が嫌がる事も分かっている・・・と思う。
ならなんで?・・・生活費を稼ぐため。
どうして稼ぐ?・・・遺産を放棄したから。 
どうして遺産を放棄した?・・・救うため。
何から救ってくれた?・・・いじめから救ってくれた。
誰を?・・・私を。
誰のせい?・・・・・・私のせい。
「ちょっと大丈夫!?」
「グスッ・・・はい・・・大丈夫でず・・・ちょっと・・・お暇しますね・・・。」
「ええ。何かあったら頼ってね。」
「ずいばせん・・・ありがどうございまず・・・。」
私はすぐに家に戻って布団を出し、その中にくるまって泣き叫びました。
私のせいで・・・私のせいでお兄ちゃんの人生が・・・。1時間泣いても泣きたりませんでした。2時間後にようやく収まりました。布団は涙と鼻水でベトベトです。まだ鼻をすすりながら布団を洗濯しました。
「お兄ちゃんの馬鹿・・・。」
そう呟かずにはいられませんでした。私は何度お兄ちゃんに助けられたんでしょう?数え切れません。
暴力を振るわれた時も慰めてくれました。
最初頭が良くない私に一から勉強を教えてくれました。
料理を間違った材料で作った時も美味しいと言って食べてくれました。
風邪で寝込んだ時は一睡もしないで看病してくれました。
事故を起こしてしまった時は土下座までして相手に許してもらえるように話をつけてくれました。その時私は病院にいてお兄ちゃんが来なかったことに怒ってしまいました
そして今・・・。高校を辞めてまで私との生活をしてくれています。
そんなの・・・そんなの
「大好き・・・。」
自分でも最低だと思います。私に内緒で仕事をして学校を辞めて。それでもそれが私の事を思ってしてくれると思うと・・・嬉しくて嬉しくて。・・・最低ですね。
でもやっぱり心の底では嬉しくて・・・。
「お兄ちゃん・・・。」
--------------------------------------------
以下作者のコメント
タラタタッタターレベルが上がった!
はい。ふざけました。さてさてノベルバランキング日間2位!ファッ(・Д・)
かといって手を抜くつもりはありません。←当然
これからもよろしくお願いします。
余談
友達も見てるんですけど
友「早く転生させろよ。」
作「うるせぇぇぇぇぇ!。」
はい。あと数話です。我慢してください。ちなみに友人は殴っときました。意味はありませんが。
いいね、コメント、フォローお願いします。
前話の金額をミスってたので変更しました。
1500→6000
500→2000
私は学校を卒業まで休むと言ってすぐに帰ってきてしまいました。それでも後悔はしていませんし、生きていると分かったら何されるかも分かりません。もし知られても警察が来ないかという不安を抱きながら生活していけばいいのです。元は私のせいですがお兄ちゃんを殺そうとした事。これだけは許せません。
それにそのせいで私は・・・。
そこで結衣は思考をやめて朝捨てたチラシを見た。
自然と涙が出てきました。当然ですよね。お兄ちゃんは知らないと思いますが親戚はいいところでは無いんです。私はコソコソと陰湿ないじめを受けていました。ご飯の味付けがみんなと違ったりして何回も吐き出しそうでした。それでもお兄ちゃんに迷惑がかかると思って最後まで我慢したのに・・・。
「うう・・・お兄ちゃぁぁぁん! 」
これからのことで頭がいっぱいだった。他の事なんて何も考えたく無い。私は本当にお兄ちゃんと一緒に過ごしたいだけなのに・・・。
ピンポーン・・・
あ、誰か来た。
結衣は涙を拭って自分の顔をパシパシと叩いた。
「私は理想の人。丁寧な人。素敵な人。・・・ふー。」
私はこうしないといつもの喋り方が出来ないので少しめんどくさいです。もっとも小さい声でも言えるんですけど。
ドアを開けるとお隣のおばさんがいました。
「あ、お隣の・・・どうかしましたか?」
名前は覚えてなかったので仕方なかったですが、お隣さんは心配してくれたみたいです。
「どうかしたじゃなくて大丈夫なの?泣き声が響いて隣まで聞こえたわよ。」
これは・・・とっても恥ずかしいですね。
「すいません。迷惑でしたね。・・・ちょっと兄と揉め事をしてしまい。」
「あら、あなたのお兄さんは妹さんと喧嘩するような人ではないと思うのだけど。」
「ははは・・・。久しぶりに喧嘩をしてしまいましたね。・・・私が全部悪いんですけど。」
「あなたも早めに謝っておきなさい。あんないいお兄さんを持つ人は早々いないわよ。なんでもね、妹が親戚にいじめられてるのを知っても助けられなかった自分が憎かったらしく、遺産を放棄する代わりに妹と一緒に住ませてもらう条件を提示したらいいわよ。・・・私にもそんな兄がいたらよかったのにね・・・。」
最後はどうでも良かったですがそ問題はれより前のことです。お兄ちゃんは私がいじめられている事を知ってたんですか?それを踏まえて遺産を放棄して一緒に住んでるって何ですか?なら今生活しているお金はどこから出て来てるんですか?
気づいたら私はその人の肩を掴んで迫るように言ってました。
「他に。他に知ってることはないですか!?」
「え、ええ。あるわよ。言うから少し手を離してくれないかしら?ちょっと痛いのよ。」
「あっ!すいません!」
急いで離すとお隣さんは離し始めてくれました。
「私が知ってることはあと2つだけかしら。1つ目は彼が生活費を稼ぐために高校生になるとすぐに学校を辞めた事と、彼がやってる仕事が俳優ということだけよ。」
「え・・・。」
嘘だ。お兄ちゃんは学校に行ってると言ってた。だから俳優なんて仕事が出来るわけがない。そんな事をしたら私が嫌がる事も分かっている・・・と思う。
ならなんで?・・・生活費を稼ぐため。
どうして稼ぐ?・・・遺産を放棄したから。 
どうして遺産を放棄した?・・・救うため。
何から救ってくれた?・・・いじめから救ってくれた。
誰を?・・・私を。
誰のせい?・・・・・・私のせい。
「ちょっと大丈夫!?」
「グスッ・・・はい・・・大丈夫でず・・・ちょっと・・・お暇しますね・・・。」
「ええ。何かあったら頼ってね。」
「ずいばせん・・・ありがどうございまず・・・。」
私はすぐに家に戻って布団を出し、その中にくるまって泣き叫びました。
私のせいで・・・私のせいでお兄ちゃんの人生が・・・。1時間泣いても泣きたりませんでした。2時間後にようやく収まりました。布団は涙と鼻水でベトベトです。まだ鼻をすすりながら布団を洗濯しました。
「お兄ちゃんの馬鹿・・・。」
そう呟かずにはいられませんでした。私は何度お兄ちゃんに助けられたんでしょう?数え切れません。
暴力を振るわれた時も慰めてくれました。
最初頭が良くない私に一から勉強を教えてくれました。
料理を間違った材料で作った時も美味しいと言って食べてくれました。
風邪で寝込んだ時は一睡もしないで看病してくれました。
事故を起こしてしまった時は土下座までして相手に許してもらえるように話をつけてくれました。その時私は病院にいてお兄ちゃんが来なかったことに怒ってしまいました
そして今・・・。高校を辞めてまで私との生活をしてくれています。
そんなの・・・そんなの
「大好き・・・。」
自分でも最低だと思います。私に内緒で仕事をして学校を辞めて。それでもそれが私の事を思ってしてくれると思うと・・・嬉しくて嬉しくて。・・・最低ですね。
でもやっぱり心の底では嬉しくて・・・。
「お兄ちゃん・・・。」
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以下作者のコメント
タラタタッタターレベルが上がった!
はい。ふざけました。さてさてノベルバランキング日間2位!ファッ(・Д・)
かといって手を抜くつもりはありません。←当然
これからもよろしくお願いします。
余談
友達も見てるんですけど
友「早く転生させろよ。」
作「うるせぇぇぇぇぇ!。」
はい。あと数話です。我慢してください。ちなみに友人は殴っときました。意味はありませんが。
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前話の金額をミスってたので変更しました。
1500→6000
500→2000
コメント
オタクの端くれ
離し→話し
ミスってね?
あと面白いです!
神無木雷兎
え?なぐっ、え?え?(困惑)