お嬢様は軍師様!
お嬢様 逃げる5
(ちょっと・・・さっきより速くなってませんか??)
アメリアは、走りながらそう思った。
クロームを撒くために、ジグザグに走ったり、わざと遅く走って油断した所を一気に速く走ったりしているのに、ずっと追ってきている。
(このままだと、体力が持たないかも・・)
体力には自信があった。
毎日、山などを駆けずり回ったり、兵士達と追いかけっこをしていたので脚力は誰にも負けないはずだったのに・・・。
(クローム・サジタリア、侮っていたわ・・・でも・・・)
ザッーーーー
アメリアは足を止めた。
それと同時にクロームも足を止める。
「やっと、止まって下さいましたね。」
アメリアはクルリとクロームと向き合った。
二人の距離は約 10メートル位の離れている。
「貴女は軍師様でいらっしゃいますか?」
クロームは改めて問いかけた。
しかし、相手からの返事がない。
じっとクロームを見ている。
「どうか、答えて貰えますか?」
再度、問いかけてみた。
でも返事が返ってこない。
しかし、代わりにニコリと微笑んだ。
「騎士様?」
「令嬢殿・・・。」
「その質問に対しての答えは・・・」
「答えは・・・?」
「これですわ!!」
アメリアは右手をドレスの隠しポケットに入れて、勢いよくクロームに投げつけた。
クロームは咄嗟に腕で庇おうと前に出した為、そのまま腕に当たった。
ボフッッーーーー
(なっっっ!!なんだこれは!!)
投げられた物が当たった瞬間、目の前が真っ白になった。
周りの景色も目の前にいたはずの令嬢も見えない。
(くそっ・・また、やられた。)
「騎士様?わたくし、騎士様達と関わるつもりはありませんの。なので、失礼いたしますわ。」
「まっ・・・待って下さい!」
クロームは、令嬢がいた場所まで走り出した。
視界がまだ真っ白な状態で、目の前まで行かないと何があるかわからなかった。
(無闇に動く訳にもいかない・・・)
今いるのは、林の中。
視界がない状態で走ったりしたら木などにぶつかる可能性がある。
(ここまでか・・・)
しばらくすると段々と視界がはれてきた。
白かった視界が木の一本一本まで見えるようになる。
けど、その場所には誰もいなかった。
(まるで幻だったみたいだ)
「ん?」
光の反射なのか草むらの中からキラッと光るものが目に入った。
(これは??)
手にとって見るとそれは、あの令嬢が持っていた物だとわかった。
クロームはそれをギュッと握りしめる。
(いつか、捕まえてやる)
クロームは再び決意した。
アメリアは、走りながらそう思った。
クロームを撒くために、ジグザグに走ったり、わざと遅く走って油断した所を一気に速く走ったりしているのに、ずっと追ってきている。
(このままだと、体力が持たないかも・・)
体力には自信があった。
毎日、山などを駆けずり回ったり、兵士達と追いかけっこをしていたので脚力は誰にも負けないはずだったのに・・・。
(クローム・サジタリア、侮っていたわ・・・でも・・・)
ザッーーーー
アメリアは足を止めた。
それと同時にクロームも足を止める。
「やっと、止まって下さいましたね。」
アメリアはクルリとクロームと向き合った。
二人の距離は約 10メートル位の離れている。
「貴女は軍師様でいらっしゃいますか?」
クロームは改めて問いかけた。
しかし、相手からの返事がない。
じっとクロームを見ている。
「どうか、答えて貰えますか?」
再度、問いかけてみた。
でも返事が返ってこない。
しかし、代わりにニコリと微笑んだ。
「騎士様?」
「令嬢殿・・・。」
「その質問に対しての答えは・・・」
「答えは・・・?」
「これですわ!!」
アメリアは右手をドレスの隠しポケットに入れて、勢いよくクロームに投げつけた。
クロームは咄嗟に腕で庇おうと前に出した為、そのまま腕に当たった。
ボフッッーーーー
(なっっっ!!なんだこれは!!)
投げられた物が当たった瞬間、目の前が真っ白になった。
周りの景色も目の前にいたはずの令嬢も見えない。
(くそっ・・また、やられた。)
「騎士様?わたくし、騎士様達と関わるつもりはありませんの。なので、失礼いたしますわ。」
「まっ・・・待って下さい!」
クロームは、令嬢がいた場所まで走り出した。
視界がまだ真っ白な状態で、目の前まで行かないと何があるかわからなかった。
(無闇に動く訳にもいかない・・・)
今いるのは、林の中。
視界がない状態で走ったりしたら木などにぶつかる可能性がある。
(ここまでか・・・)
しばらくすると段々と視界がはれてきた。
白かった視界が木の一本一本まで見えるようになる。
けど、その場所には誰もいなかった。
(まるで幻だったみたいだ)
「ん?」
光の反射なのか草むらの中からキラッと光るものが目に入った。
(これは??)
手にとって見るとそれは、あの令嬢が持っていた物だとわかった。
クロームはそれをギュッと握りしめる。
(いつか、捕まえてやる)
クロームは再び決意した。
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