近くて遠い恋の花

はこ。

夜ご飯

慣れって怖いなと思ったりしたが、今は古典を理解する事に集中するとしよう。


零「やーっと…」
零「終わったー!」
背伸びをし、筆記用具や辞書、教科書を片付け始める。
由美「お疲れ様、ちゃんと理解した?」
零「お前の教え方はわかりやすいからなー」
そう言いながらニッと笑いかける。
由美「…ありがと」
ちょっと由美の頬が赤くなったように見えた。
由美「…あ、もうこんな時間じゃない。大丈夫なの?」
零が腕時計を見ると針は7:30を指していた。
零「やっべ、でもまぁ隣だしすぐ帰れるから大丈夫っしょ」
由美「そう、ならいいけど」
片付けが終わり、1階に降りて零を玄関まで見送る。
零「んじゃ、また明日学校でな」
由美「うん」
零はひらひらと手を振り小走りで帰っていった。
さっきの零の顔を思い出してまた顔が赤くなってしまう。
由美が走り去る零をボーッと見ていると、台所から声がした。
姉「ゆーちゃん!ごーはーん!」
由美「あ、はーい!」
姉「ん?どしたの?顔赤いよ、熱ー?」
由美「ううん、なんでもないよ」
頬をぺちっと叩き、大丈夫、とアピールをする。
由美「いただきます」
姉「どーぞ、召し上がれー」
今日の晩ご飯には私の好きなコロッケがあった、姉の作ったコロッケは格別で美味しいのだが、今日は何故かコロッケに集中出来なかった。

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