十二支vs十二星座

ビッグバン

全力のぶつかり合い猿と蟹

猿は全力で必殺技の技名を言いながら蟹が作った蟹の泡の壁に突っ込んだ。

   「晴天火猿落とし」

対する蟹も猿に対抗して技名を叫びながら泡の壁を厚くする

「バブルウォール」

両者はぶつかり合い、蟹が作った壁は猿の突進の前に呆気ないほど無残にバラバラに破壊されてしまった。

その時だった。猿を蟹の斬撃が襲ったのだ。蟹は最初から壁を防御として使っていたのではなく目隠しとして使っていたのだ。蟹の容赦ない斬撃が猿襲う、しかし、猿は自分の傷を顧みる事なく一切の防御や回避をする事なく蟹に突っ込んで行く。読んで字の如く自分の身体の身を切らせながら相手の硬い骨をへし折る為に、

そして、遂に蟹の硬い鎧に猿の必殺技が炸裂した。

蟹の鎧は衝撃には強いが、意外にも熱には弱かったらしく、数億度にも及ぶ槍状の如意棒の先で突かれると呆気なく、鎧は砕け散った。

そして、無防備となった身体を貫きこうと猿は更に槍に力を込めた。更に、銃を取り出して避けられない近距離から銃による乱射を行った。

その時だった。突然、猿の身体に切り傷が走り、猿は倒れ込んだ。猿が破壊したのは実はさっき蟹が投げていたハサミを泡によって見た目変化させたものだったのだ。蟹は泡によって自分の身体を風景と同化させて、気配を殺してこの時を待っていたのだ。猿は最後の抵抗で蟹に向かって銃を乱射したが、蟹の鎧に傷一つつけるのが、やっとだった。蟹は猿にとどめを刺そうと近づいた。しかし、その瞬間、戦闘不能とみなされ猿は会場に転送された。何を思ったのか猿は転送される直前に甘く熟した柿を蟹に投げつけたこう言った。

「強くなったな蟹江。褒美だ。これ食ってくれ。俺が作りあげた。最高傑作の柿だ。お前に食って欲しくて持ってきたんだ。本当は俺が勝って渡したかったけどな。」

蟹はそれを受け取る事なく足でそれを踏みにじった。そして、猿は絶望の表情を浮かべ転送された。
そして、猿は十二支初の失格者となったのだ。





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