faith

無木 祐陽

16

意味無いじゃないか
「くそっ」心で言い、歯噛みをした
もし、もしも
覚醒とか言う面倒なシステムがあるのなら
今は絶対に無理だろう
だからこそ、違うはずだ
世の中そんなに都合の良い事は無い
突然パチンと手を叩く音が聞こえた
融通さんだ
君のtrumpと言う能力は君の何かを特徴としているはずだ
私からして君のtrumpは・強欲のtrump・だと思っている
面倒な手順が存在しているはずだ
私からのアドバイスだ間違えていた時は
すまないと先に謝っておくよ
と言いまた椅子に座り込んでしまった
雨森さんは何故か
嫌そうな顔をしていた
でも少しわかった

「ちょっと早いよ
俺も武器を使ってもいいかい?」

「良いですよいいですとも
どこまで出来るかではなく
どこまでを分かるかだ」

故に、雨森さんは絶対に崩してやる
確かに凄く強い
ただそれだけだったのなら
嘘だろ

雨森はその場にしゃがみこみ
地面をドラムスティックで叩き始めた

あの人の武器もしかしてドラムスティックなのか?

ドンドン雨森さんリズムよく心地好く
テンポを潰すこと無く
音を出している
 響かしている

だがおかしい
ここの地面は足音立てようと響かない
さっきの戦闘でも少しもだ

おかしいおかしすぎる
何が起きている?
分からない
あの人はいったいなんなんだ
全く目で追えない動き
音が起きないはずの場所で音を出し
遠くの音すら聞き逃さない
これが言っていた絶対音感なのか?
言葉通りの能力では無いのか?

ちくしょう分からない
考えるのを止めてはならない
止めれば殺られる
恐怖心とはこんな感じなのか?
分からないが、震えが止まらない
いや、おかしすぎる
震えすぎだ

やっぱり
この人は''音を操り''振動さえ扱っている
強すぎる
ダメだ負ける
これが敗北か

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