充実した異世界ライフを送る......はずだったが

ざん

14話 獣魔法。


   ステータスが上がっている。しかも数字の他に所々変わってる。

「お主、ステータスを見せてみろ」

「どうやって......」

「冒険者カードがあるだろ」

「あ、そっか」

すると、ポケットに入っていた冒険者カードを取り出し、九尾に見せた。

「ふむ、なかなかだな」

どうやら称賛してくれたようだ。

「でも、3ヶ所分からない所があるんだよ」

「鑑定で視てやろうか?」

「え、鑑定魔法持ってるの?てか冒険者カード見れるひつ...「どれ」てちょっ話聞け」

「お主が分からぬのはこの覚醒ってのか?」

「えっう、うん」

「覚醒したのは何回目だ?」

「これが最初」

「では憑依だろう」

憑依。憑依とは、 精霊、死霊などが人間の体内に入ることによって、精神的、肉体的に影響を受ける現象をいう。だが、俺のもつ獣魔法の覚醒ででた憑依は少し違うようだ。九尾によると、この憑依は精霊、死霊が体内に入ることはできなくて心を通じあった人間と獣だけにだせる魔法だそうだ。効果は、人間と獣が合体する感じだ。例えば、俺と九尾が憑依するとしたら、俺に九つの尾と耳等がでたり、ステータスは変わらないがスキル、魔法は合わさるみたいだ。

「なんか強いな」

「それは当たり前だ。我でさえ初めて見る魔法なのだからな」

「そうなのか」

「あとは、『成長速度急激低下』だろう?それはそのまんまの意味だ。最後は『獣に近い人間』は、獣魔法が覚醒してでてきたやつだろう。まぁ憑依で獣人になれるんだ。だからだろう」

「あっ」

すると俺はあることに気がついた。

「レオンさんがヤバい」

(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!何で忘れてた!!)

「あー大丈夫だ。主と出会うときに時間停止を使ったからな」

「本当か?!良かった」

「まぁでも使えるのがこれで最後だし、残り1分だから余裕はないぞ」

「それはやく言えよ!!」

「エンチャント、チーター!九尾!戻るぞ!!」

「しょうがない、ついていってやろう」

(1分、まだ間に合う!)

そして、逃げたきた道を戻っていく。

「いた、レオンさんだ」

「残り5秒だぞ」

俺の後ろをついてくる九尾が言った。チーターのスピードについてこられるなんてさすが幻獣と言っていいだろう。
森をだんだんと抜けていくと視野が広がっていく。

「え」

絶句した。なぜなら、レオンさんが黒龍の爪に引き裂かれる一歩前の状態で時間停止していたからだ。

(ダメだ、間に合わない............っ!)

あと10メートルの差がある。しかも残り1秒。とても助けられる感じではなかった。
すると、俺の横をものすごい速さで通り抜ける何かを見た。
0秒。世界がまた動き始めた。俺は目をつむることしかできなく動きを止めた。
しかし、再び目を開けると黒龍しかいなく、近くにはレオンを背にしている九尾がいた。そう、ものすごい速さの正体は九尾なのだ。そして黒龍からレオンを救った。

「うぅ......」

「ありがとう、九尾」

「礼には及ばん......それで?戦うのか?」

俺は悩んだ。今の俺にならあいつを倒せるんじゃないかと、だがあのレオンさんをやった相手だ、返り討ちにされるんじゃないかと、悩んだ。だが......

「九尾、力を貸してくれ」

黒龍が許せなかった。そして、自分も許せなかった。

「ふっ、いいだろう」

そしてレオンさんを近くの木陰に降ろすと、俺の方にやってきた。

「獣魔法、『憑依』!」

でかい光を放つ。なんだが温かく、強くなった気分だった。

「成功した......」

その瞬間、目の前から黒龍がこちらに向かって爪をたてながら突進してきた。
ドンッ!
この音は黒龍と俺がぶつかった音じゃない。俺がかわそうと地面を思いっきり蹴ってジャンプした音だ。

「ガルルルルルルル!!」

「ガァア!!!」

黒龍が口から黒い炎を出してきた。

『くらったら死ぬぞ!』

すると頭の中から九尾の声が聞こえた。これも憑依による現象なのだろう。

「わかってる!!」

(くそ、一か八か)

『できるのか?』

(やってみなきゃわからん!)

その案とは、9つの尾を上から下へと叩きつけることで空気を押して上へと上がるというものだった。しかしこれには難点がある、それは、尾の操作だ。通常の人間は尻尾が無いため尻尾を動かすための骨が作られてないのだ。だから、9つの尾を操るのは無理だろうと言うことだ。しかし、憑依したのだからそう言う神経や骨が作られているのでは?その考えが翔太を動かした。

「おりゃ!」

ブワッ
成功。上へと上がった俺の真下を黒い炎が通る。これで神経、骨が作られているのが分かった。

「しまったこれからどうすれば」

何も考えずに戦うのは無謀すぎる。

『翔太、先程のエンチャントを使い、フライロードをエンチャントするんだ』

「おーけー!!」

そのフライロードが何だか知らんが九尾の言うことだ、試す価値はある!
さぁ覚悟しろよ、黒龍!!!





----------------------
  今回も見てくださりありがとうございます!てか、更新遅くなり申し訳ございません、言い訳をすると、ゲームや部活などといろいろ大変だったんですよ、1日が24時間じゃなくて30時間とかだったら良かったのにって思っちゃいますよ............ま、そんなことは置いといて、なんと、なんと!フォロー数が15に上がりましたー!!!イエーイ!!!嬉しいです!!こう言う読者様の応援は僕の力になるので、今後とも『充実した異世界ライフを送る......はずだったが』をよろしくお願いします!!

「充実した異世界ライフを送る......はずだったが」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く