充実した異世界ライフを送る......はずだったが

ざん

12話 討伐依頼。


   オーナー。すなわちギルドオーナーは、各国、町、村に1つ置いてある冒険者ギルドの責任者。そして、このサウシャーナのギルドオーナーはレオン  アルバスというSS級冒険者だそうだ。
SS級とは、冒険者の強さをランクに表したものだ。ランクには、したからD.C.B.A.S.SS.SSSという感じで、魔法ランクと同じ数がある。

「君、翔太と言ったかね」

「はい」

「冒険者になった記念として私とモンスター討伐に行くか?」

「え、いいんですか?」

「オーナー、D級冒険者はモンスター討伐ができませんよ」

そう、無謀な挑戦をする冒険者を防ぐために、D級とE級冒険者はモンスター討伐ができないのだ。

「まぁ私がいるんだから大丈夫だろ。それに、彼は強いよ......目で分かる。何かを決意した目だ。そういつやつは簡単にはくたばらないさ」

俺の方を向いてレオンが言う。すると、とてつもない気を感じた。これがSS級の冒険者なのだろう。

「でも......分かりました。本部には内緒にしておきます」

「よろしく頼むよ」

そして、掲示板にある、数多くある依頼状の中から、『ブラックオークの群れの討伐』にする事を決めて、冒険者ギルドを出る。

「あの、俺が行っちゃダメなんじゃ......」

「本当はそうなんだけど、さっきも言ったろ?目で分かるってね」

「でも......」

「翔太、君に私のスキルを教えよう」

「............」

気になる。目で分かるって言ってたのと何か関係があるんじゃないかと、そう思い真剣に話を聞く。

「俺のスキルは『強者センサー』固有スキルだ」

「強者センサー...しかも固有......どういうスキル何ですか?」

「その名の通りだよ。見た人が強い人だったら反応するんだ。どんぐらい強いかは分からないが、少なくともお前は俺と同じぐらい強いはずだ」

「でも俺、弱いですよ......」

「いや、君は強い。自信をもて!俺が言うんだ、間違いない」

おじいさんのこともあり、自信がもてなくなったがレオンさんの言葉に少し自信がついた。

「さぁそろそろだ」

依頼状には、サウシャーナを出たあと西に300メートル先の森にブラックオークが出現したのことだ。

「隠れて」

そう言われ岩の影に隠れると、10メートル先にブラックオークが10体ほどいた。人型で、色は全体的に黒、ゴツい体つきをしていて強そうだ。

(俺があいつを倒せるかな......)

「まだ自信がないみたいだね」

「はい......」

「ブラックオークは強いけど動きに無駄があるんだ、そこを突けば倒せるよ、私が7体相手にするから君は残りの3体、倒せるかい?」

「大丈夫です」

「じゃあ、1、2、3で突撃しようか」

俺は頷く。そして、残り5メートルまで近づいてきたブラックオークを睨む。

「1、2、3!行くぞ!」

「はい!」

俺より先に出たレオンは上手く7体を自分のとこまで誘導した。俺の前には3体のブラックオーク。

「やってやるぜ」

「エンチャント、チーター。バンブルビー!」

縦横無尽に跳ね回るその姿はブラックオークには見えない。これならいけると思い、プラチナソードを右手に持ち、一匹のブラックオークの首をはねた。それを見た他のブラックオークが逃げ出そうとしている。どうやら魔物にも学習能力があるようだ。

「逃がさねぇよ」

そしてそのままもう一匹の首もはねた。すると、最後のブラックオークが口から黒い炎を飛ばしてきた。だが当たらない。そして、最後のブラックオークも殺した。

「ふぅ」

このバンブルビーは早く動くため、短い時間であっても疲れてしまう。

「やるねぇ」

後ろを向くと、さっき魔物を誘導しに行ったレオンが木に寄りかかっていた。

「え、もうやったんですか?」

「うん」

7体のブラックオークを俺より早く倒した。強い。俺より遥かに強い。これなら...........

「レオンさんって四天王を倒せますか?」

「いやいや無理だよ」

そう、キングリザードマンのことだ。おじいさんからもらった紙に書いてあるステータスは俺と同じぐらいだった。こんなに強いレオンさんだったら倒せるんじゃ......と思ったのだ。

「昔、四天王の1人のキングリザードマンのステータスを鑑定魔法で視た人がいてね、あんまり強くなかったらしいんだ。そこで、討伐隊を送ったんだ。全滅だったよ。予想では、そのキングリザードマンは隠蔽スキルを持っていたんだと考えられるんだ」

「そうなんですか」

少しガッカリした。戦闘に慣れれば倒せると思っていた相手がそんなに強いなんて思っていなかったからだ。

「そんなことより、倒した証拠をもって、ギルドに戻ろうか、君の実力も見れたしね」

クスリと笑いそう言う。そして、ギルドへと向かうことにした。





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