天才と秀才と馬鹿の話 (画像はイメージです)
Another Story 妖精と悪魔の狂詩曲 Devils Of The Fire 前編
  世界の核。その中の施設の一部屋で。
【おいアミー、アミー起きろ!】
【にゃむにゃむにゃぁ......まだご飯はいらないの】
【ダメだこりゃ、起きそうにねぇや】
  アイムはどうしたものかと考える。
  小柄な姿で短い髪を逆立たせ、炎の尾をフリフリさせているこの少年は、七十二柱の悪魔の一角、火創子アイムである。
  そして、妖精時間での六百時。タケル達の世界で合わせると、午後四時頃と考えていいだろう。そんな時間に未だにぐーすか寝ているこの少女。
【──ぁ....っ、だ......めぇ──っ】
【.......っっ!!?】
──身体をくねくねさせながら爆睡しているこの少女。
  彼女の名は炎虎アミー。同じく悪魔の一角である。その美しい美貌と、胸やら二の腕やらももやらが見せつけるように露出している、際どい衣服には年頃のアイムには少々刺激が強すぎる。そして炎虎の名の通り、虎のような耳などの部位がちらほら.....。
  更に極めつけは──ロリなのである。このようなキャラクターは作者の大好物であり──その話はまたの機会に──正直に言うとアイムも大好物であった。
【コイツは何の夢を見てるんだ......】
  呆れながらもチラチラと見える見えてはいけない所が、なんというか、暴れているのである。当然アイムの視線は固定され──
【──起こすため、だからな....仕方ないよな、やましい気持ちなんて何も無いんだし、うん】
  理性を保つ糸が「ぷつん」と可愛らしい音を立てて切れると同時に、アイムは「ぷるん」としているそれに手を伸ばしてしまい──
【──つーかまーえたっ】
  ガシィっっ!とその手は儚く掴まれてしまう。
【なっ──アミー!起きてたのかよ!?】
【うん、アイムが私のおっぱいとか、すっごくガン見してた時から】
【い、いやいやいやいや、見てないしっっ!!?】
【──触っても、いいよ....】
  そう言ってアミーは掴んだ手を自分の方向へ引き....
──むにゅん。もにゅん。ぱふー。ぶるん....と。
  自らの胸部をアイムの手で暴れさせた。
【な、ななななななな、なぁ.....?】
──なんだこの感触はっっ!!?
──このまま一生触れていたいッッッ!!!
【──んっ.....やっぱり男の手はいい、気持ちいっ...はぁ.....どしたのアイム、顔赤いよ?】
【え、ええ、ええええええ.....】
【じゃあ今度は......どんどん下に行こっか】
【い、いや、それは流石に──!】
  などと言うのは建前である。本音はというと──
──ひゃっほう!
  そう、これは男の性なのである。ただの生存本能、それに人間も悪魔も天使も変わりはしない。否定しては触れないのだ、肯定しよう。そう、それ故に──!!
【........だめ?】
【いや、いいよ....】
【じゃ、ぁ...ゆっくり......行くね?】
  アミーの手に誘導され、胸からそのまま腹へ.....そして────。
──────ガチャっ。
【【............................................................】】
──────キィっ。
【【...............................................................】】
──────バタン。
────────ガチャッッッ!!!!!!
【待ってくれ違うんだフラウロス!!!これには深いわけがあるんだよっ!!】
【お楽しみのところ失礼であったな本当に邪魔してすまなかったではサラバだ思春期の少年よはっはっはっはっはっ】
【おい待てこのエロオヤジ誰かに誤解を招くようなこと言うなよッッ!!】
【我はただアミーを起こしてほしいと頼んだだけであるのに帰りが遅いと思ったらそんなことになっていたのか素晴らしい少子化とはなんだったのかおっと陰部が膨らんでおるぞ若さとはいいものだこれは特大ニュースだ皆に知らせなくてはなァはっはっはっはっはっはっはっ】
【待て死ねゴラァぁぁぁぁぁぁぁあ──!!!!】
  ドダダダダダダダダ──と走り去っていく足音を聞きながら、アミーは腹を抱えて笑い転げていた。
【あっはははは!!!はぁ、はぁ.....面白かった....平和な一日になりそう 】
  んーっ!と身体を伸ばしてから、二人が来た意味を悟る。
【──あり?今日は十六柱の集会だ....行かなきゃ】
【で、集会に遅れたと......】
【フラウロスが悪い。おまけに言えば俺も悪い】
【アイムが悪いのだ。危うく一線を超えてしまう所を我はギリギリで止めたのだ、しょうがないことであろう、アガレス?】
【アンタはもう喋んなエロオヤジ!!】
【では一つ問おう。何故貴様らよりもアミーの方が早い?】
【【ぇ──?】】
【......おっはろー】
【アミィィィィィィイ!!!】
『──いいよアガレス、他の皆も座りな』
  そこに降りてきたのは十六柱の主。肌黒でほぼ半裸、額に金冠を付け真っ赤な髪を捲り曲げている。背には大きく広がる立派な羽根が、バツを描くように四方向に伸びている。二十歳くらいの青年のような姿をしたこの男こそが──
【【【おかえりなさいませ、我らが主。サラマンダー様】】】
──四大精霊が一人、火妖精サラマンダーである。
『だぁから、そんな堅苦しいのいらねぇって!』
  主の言葉は絶対なので、跪いていた悪魔達は渋々席に座り前を向く。
『ところでバアルの野郎は?』
【申し訳ありません、何処を探しても見当たりませんでした】
  サラマンダーの問いに千里眼を持つアンドロマリウスが答える。彼がそう言うのであれば誰も見つけられないだろう。
『お前が気に病む事じゃない、大丈夫だよ。アイツの放浪癖なんざもう慣れたっての』
  よしっ!とサラマンダーは拳を掲げる。
『んじゃ、今日も世界の管理やりますかっ』
【【【了解っ!!】】】
  同時刻、地上にて。
  一人の男が崖の淵に立っていた。
【──皆、すまない】
  そう呟いて、彼は奈落の底へと落ちていった。
〈遅いですよ、師匠。もう皆さん集まってますよ〉
  白衣を羽織った男が彼を出迎え。
  「わー!バルクアさんだぁ!」
  「ホントだ!遊んで遊んで〜」
  幼い双子の子供達がボールを手にトタタと走ってきて。
『全く、勘弁してくれよ。君はいつもこうだろう?』
  七色の羽根を持つ青年が愚痴を零す。
【あぁ........すまないな】
  紳士服の男は素直に頭を下げる。
【始めよう、裏の実験を】
  その声が渓谷に響いた時には、彼らは闇に溶け込んでいた。
  ここからの話はサラマンダー陣営の悪魔達の物語です。この話が終わりしだい、他の妖精とその悪魔達の物語を書いていきたいと思っておりますので、何卒宜しくお願いしますm(*_ _)m
  サラマンダー陣営は色とりどりの個性が目立ちます。今回のアイムのような変態や、アガレスのような堅物までいますね、とても賑やかな陣営です。
  今後の彼らの活躍を、どうかご期待ください!次のAnother Storyはいつ投稿するやら.....気が向いたら見てやってください!それでは──。
【おいアミー、アミー起きろ!】
【にゃむにゃむにゃぁ......まだご飯はいらないの】
【ダメだこりゃ、起きそうにねぇや】
  アイムはどうしたものかと考える。
  小柄な姿で短い髪を逆立たせ、炎の尾をフリフリさせているこの少年は、七十二柱の悪魔の一角、火創子アイムである。
  そして、妖精時間での六百時。タケル達の世界で合わせると、午後四時頃と考えていいだろう。そんな時間に未だにぐーすか寝ているこの少女。
【──ぁ....っ、だ......めぇ──っ】
【.......っっ!!?】
──身体をくねくねさせながら爆睡しているこの少女。
  彼女の名は炎虎アミー。同じく悪魔の一角である。その美しい美貌と、胸やら二の腕やらももやらが見せつけるように露出している、際どい衣服には年頃のアイムには少々刺激が強すぎる。そして炎虎の名の通り、虎のような耳などの部位がちらほら.....。
  更に極めつけは──ロリなのである。このようなキャラクターは作者の大好物であり──その話はまたの機会に──正直に言うとアイムも大好物であった。
【コイツは何の夢を見てるんだ......】
  呆れながらもチラチラと見える見えてはいけない所が、なんというか、暴れているのである。当然アイムの視線は固定され──
【──起こすため、だからな....仕方ないよな、やましい気持ちなんて何も無いんだし、うん】
  理性を保つ糸が「ぷつん」と可愛らしい音を立てて切れると同時に、アイムは「ぷるん」としているそれに手を伸ばしてしまい──
【──つーかまーえたっ】
  ガシィっっ!とその手は儚く掴まれてしまう。
【なっ──アミー!起きてたのかよ!?】
【うん、アイムが私のおっぱいとか、すっごくガン見してた時から】
【い、いやいやいやいや、見てないしっっ!!?】
【──触っても、いいよ....】
  そう言ってアミーは掴んだ手を自分の方向へ引き....
──むにゅん。もにゅん。ぱふー。ぶるん....と。
  自らの胸部をアイムの手で暴れさせた。
【な、ななななななな、なぁ.....?】
──なんだこの感触はっっ!!?
──このまま一生触れていたいッッッ!!!
【──んっ.....やっぱり男の手はいい、気持ちいっ...はぁ.....どしたのアイム、顔赤いよ?】
【え、ええ、ええええええ.....】
【じゃあ今度は......どんどん下に行こっか】
【い、いや、それは流石に──!】
  などと言うのは建前である。本音はというと──
──ひゃっほう!
  そう、これは男の性なのである。ただの生存本能、それに人間も悪魔も天使も変わりはしない。否定しては触れないのだ、肯定しよう。そう、それ故に──!!
【........だめ?】
【いや、いいよ....】
【じゃ、ぁ...ゆっくり......行くね?】
  アミーの手に誘導され、胸からそのまま腹へ.....そして────。
──────ガチャっ。
【【............................................................】】
──────キィっ。
【【...............................................................】】
──────バタン。
────────ガチャッッッ!!!!!!
【待ってくれ違うんだフラウロス!!!これには深いわけがあるんだよっ!!】
【お楽しみのところ失礼であったな本当に邪魔してすまなかったではサラバだ思春期の少年よはっはっはっはっはっ】
【おい待てこのエロオヤジ誰かに誤解を招くようなこと言うなよッッ!!】
【我はただアミーを起こしてほしいと頼んだだけであるのに帰りが遅いと思ったらそんなことになっていたのか素晴らしい少子化とはなんだったのかおっと陰部が膨らんでおるぞ若さとはいいものだこれは特大ニュースだ皆に知らせなくてはなァはっはっはっはっはっはっはっ】
【待て死ねゴラァぁぁぁぁぁぁぁあ──!!!!】
  ドダダダダダダダダ──と走り去っていく足音を聞きながら、アミーは腹を抱えて笑い転げていた。
【あっはははは!!!はぁ、はぁ.....面白かった....平和な一日になりそう 】
  んーっ!と身体を伸ばしてから、二人が来た意味を悟る。
【──あり?今日は十六柱の集会だ....行かなきゃ】
【で、集会に遅れたと......】
【フラウロスが悪い。おまけに言えば俺も悪い】
【アイムが悪いのだ。危うく一線を超えてしまう所を我はギリギリで止めたのだ、しょうがないことであろう、アガレス?】
【アンタはもう喋んなエロオヤジ!!】
【では一つ問おう。何故貴様らよりもアミーの方が早い?】
【【ぇ──?】】
【......おっはろー】
【アミィィィィィィイ!!!】
『──いいよアガレス、他の皆も座りな』
  そこに降りてきたのは十六柱の主。肌黒でほぼ半裸、額に金冠を付け真っ赤な髪を捲り曲げている。背には大きく広がる立派な羽根が、バツを描くように四方向に伸びている。二十歳くらいの青年のような姿をしたこの男こそが──
【【【おかえりなさいませ、我らが主。サラマンダー様】】】
──四大精霊が一人、火妖精サラマンダーである。
『だぁから、そんな堅苦しいのいらねぇって!』
  主の言葉は絶対なので、跪いていた悪魔達は渋々席に座り前を向く。
『ところでバアルの野郎は?』
【申し訳ありません、何処を探しても見当たりませんでした】
  サラマンダーの問いに千里眼を持つアンドロマリウスが答える。彼がそう言うのであれば誰も見つけられないだろう。
『お前が気に病む事じゃない、大丈夫だよ。アイツの放浪癖なんざもう慣れたっての』
  よしっ!とサラマンダーは拳を掲げる。
『んじゃ、今日も世界の管理やりますかっ』
【【【了解っ!!】】】
  同時刻、地上にて。
  一人の男が崖の淵に立っていた。
【──皆、すまない】
  そう呟いて、彼は奈落の底へと落ちていった。
〈遅いですよ、師匠。もう皆さん集まってますよ〉
  白衣を羽織った男が彼を出迎え。
  「わー!バルクアさんだぁ!」
  「ホントだ!遊んで遊んで〜」
  幼い双子の子供達がボールを手にトタタと走ってきて。
『全く、勘弁してくれよ。君はいつもこうだろう?』
  七色の羽根を持つ青年が愚痴を零す。
【あぁ........すまないな】
  紳士服の男は素直に頭を下げる。
【始めよう、裏の実験を】
  その声が渓谷に響いた時には、彼らは闇に溶け込んでいた。
  ここからの話はサラマンダー陣営の悪魔達の物語です。この話が終わりしだい、他の妖精とその悪魔達の物語を書いていきたいと思っておりますので、何卒宜しくお願いしますm(*_ _)m
  サラマンダー陣営は色とりどりの個性が目立ちます。今回のアイムのような変態や、アガレスのような堅物までいますね、とても賑やかな陣営です。
  今後の彼らの活躍を、どうかご期待ください!次のAnother Storyはいつ投稿するやら.....気が向いたら見てやってください!それでは──。
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