天才と秀才と馬鹿の話 (画像はイメージです)
Another Story 追憶の魔女 第2話 はじまり
魔女の女王、アリサは国を抜け、森を抜け
一人歩いていた。
「業務×2うるさいなぁ...
私は国を楽しくしたいのに!」
そのための業務だろうとツッコむ者もおらず
「たまには息抜きしないとねっ」
たまにというレベルではない頻度で
外を出歩く彼女は、これでも女王である。
「さっき集落見つけたんだけどな〜、
仲間がふえるかな??」
呑気に歩いていくその先には
人間の集落があったとさ...
「ヒトシ〜、ご飯よ〜」
「母さん!体弱いんだから無理して呼びにこなくても...」
「あなたのためよ...✧」
「母さん...✧」
手遅れだと思うがこの親バカとマザコンの二人は
この集落に住む人間である。
「「いただきマース!!」」
この村は人口五百人の小さな村だ。
地位も何もあったもんじゃなく、村人は皆
平和な毎日を送っている。
母の名はアキ。何故か村の皆から[母さん]と呼ばれる。
息子の名はヒトシ。畑仕事で鍛えられた筋肉と
その美貌から女子に人気の男である。
「そーそー聞いた?ついさっき見回りの人達が
双眼鏡で周辺を見てたんだけど、人影があったって」
「へー、この村の他に集落なんてないはずなのにね」
「まあそんなことは母さんが作ってくれたこの
きのこシチューで吹き飛んじゃうけどっ☆」
「そうでしょう?そうでしょう?」
そんないつも通りの毎日が送られるはずだった。
「やっと着いたぁぁぁ!!」
アリサは疲労回復の魔法をかけつつ叫んだ
「住民はいるのかしら?あっ!おーい!」
早速村人Aを見つけたアリサは声をかけたが...
Aは何やら怯えるような顔をして逃げ出した。
「あら?なぜかしら?」
その珍妙な格好からである
紫のローブ、黒のとんがりぼうし帽子、
その他諸々一言に[魔女]と表せるような服装をしていた。
もちろん、それは我々が考えることであり
この村の住民は魔女を知らない
故に[変な格好した変な奴が突然現れた]と
捉えられるのは必然である。
だが
「どちら様かな?」
昼食を食べ終え、木の実を取りに行こうとしていた
ヒトシは、全く恐れなかった
その美貌と
優しさと
初めて見る男に
アリサの体に電流が走る
(この感じは何!?魔法!?使った素振りは
見せなかったはず!!)
そんな訳なかろう。だが無理もないだろう。
魔女には男という概念が存在しないのだから。
鼓動が早まる
「あなた...何者!?」
「え!?聞き方怖っ!」
「え?」
「いや、どちら様かな?の返答が「何者っ!?」て...
ちょっと傷ついたよ今!?」
「え、ちょ、」
「...何か言うことは?」
「えと、ごめんなさい...
じゃなくて!あなた今魔法使ったでしょ!?」
「...?何もしてないけど?」
「嘘おっしゃい!!体温は上がるわ鼓動は早まるわ!
絶対なにかしたでしょう!?」
「この村の女の子は僕に会ったら毎回
そんなことを言うけど...なんだろうね、それ」
(こいつ...無意識の内に魔法を使った!?
かなりの手練か...それとも才能か...)
そんなこんなで出会った二人は
後にこう呼ばれる。
[元凶]と
一人歩いていた。
「業務×2うるさいなぁ...
私は国を楽しくしたいのに!」
そのための業務だろうとツッコむ者もおらず
「たまには息抜きしないとねっ」
たまにというレベルではない頻度で
外を出歩く彼女は、これでも女王である。
「さっき集落見つけたんだけどな〜、
仲間がふえるかな??」
呑気に歩いていくその先には
人間の集落があったとさ...
「ヒトシ〜、ご飯よ〜」
「母さん!体弱いんだから無理して呼びにこなくても...」
「あなたのためよ...✧」
「母さん...✧」
手遅れだと思うがこの親バカとマザコンの二人は
この集落に住む人間である。
「「いただきマース!!」」
この村は人口五百人の小さな村だ。
地位も何もあったもんじゃなく、村人は皆
平和な毎日を送っている。
母の名はアキ。何故か村の皆から[母さん]と呼ばれる。
息子の名はヒトシ。畑仕事で鍛えられた筋肉と
その美貌から女子に人気の男である。
「そーそー聞いた?ついさっき見回りの人達が
双眼鏡で周辺を見てたんだけど、人影があったって」
「へー、この村の他に集落なんてないはずなのにね」
「まあそんなことは母さんが作ってくれたこの
きのこシチューで吹き飛んじゃうけどっ☆」
「そうでしょう?そうでしょう?」
そんないつも通りの毎日が送られるはずだった。
「やっと着いたぁぁぁ!!」
アリサは疲労回復の魔法をかけつつ叫んだ
「住民はいるのかしら?あっ!おーい!」
早速村人Aを見つけたアリサは声をかけたが...
Aは何やら怯えるような顔をして逃げ出した。
「あら?なぜかしら?」
その珍妙な格好からである
紫のローブ、黒のとんがりぼうし帽子、
その他諸々一言に[魔女]と表せるような服装をしていた。
もちろん、それは我々が考えることであり
この村の住民は魔女を知らない
故に[変な格好した変な奴が突然現れた]と
捉えられるのは必然である。
だが
「どちら様かな?」
昼食を食べ終え、木の実を取りに行こうとしていた
ヒトシは、全く恐れなかった
その美貌と
優しさと
初めて見る男に
アリサの体に電流が走る
(この感じは何!?魔法!?使った素振りは
見せなかったはず!!)
そんな訳なかろう。だが無理もないだろう。
魔女には男という概念が存在しないのだから。
鼓動が早まる
「あなた...何者!?」
「え!?聞き方怖っ!」
「え?」
「いや、どちら様かな?の返答が「何者っ!?」て...
ちょっと傷ついたよ今!?」
「え、ちょ、」
「...何か言うことは?」
「えと、ごめんなさい...
じゃなくて!あなた今魔法使ったでしょ!?」
「...?何もしてないけど?」
「嘘おっしゃい!!体温は上がるわ鼓動は早まるわ!
絶対なにかしたでしょう!?」
「この村の女の子は僕に会ったら毎回
そんなことを言うけど...なんだろうね、それ」
(こいつ...無意識の内に魔法を使った!?
かなりの手練か...それとも才能か...)
そんなこんなで出会った二人は
後にこう呼ばれる。
[元凶]と
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