多重人格者(自称)が異世界いったら人格の数だけステがあった。

田中ももんが

第五話 ~再会~ 前編

「そうですか、ありがとうございます。」

「ごめんねぇ。力になれなくて。」

ギルドハウスを出たあと、俺は街の人にある女の子を見なかったかを聞いて回っていた。

これで10人目だが、どの人も、
「そんな子は見なかった」と言っていた。

どこにいるんだ霧島は‥‥

次の人に聞こうと思った瞬間、俺を呼ぶ声が聞こえた。

「おーい隆介!」

俺たちは二手に別れて聞き込みをしていた。
そのうちのもう一方が帰ってきたようだ。

「おうアレン。何か情報はあったか?」

「直接霧島さんに関わる情報は0だった。だが、こんな話を聞いたんだ。向こうにある通りで、つい一時間ぐらいに、女の子と白衣の男がもめてたって。結局男が女の子を連れていっちゃったみたいだが、まさかそれが霧島さんなわけないよな?」

「その話は本当か!?こうしちゃいられない!俺をその通りに連れってってくれ!」

白衣の男なんてあいつしかいないだろ!
霧島は大丈夫だろうか‥‥
そんなことを考えながら、俺はアレンについていった。

ここか‥‥
別に特になんでもない通りだ。
人は普通に通っていた。
待てよ、奴はこんな目立つところで霧島をつれていったのか?だが、確かに見た人はいるらしい。
さっきから何人かに聞き込みをしているが、皆ここで揉めており、女が急に倒れたと思ったら、男の後ろから人型ロボットが出てきて、消えていったと言っている。

だが何故霧島を連れていく必要があるんだ?
そもそもこっちの世界に来たときも、君が必要だとか言われて来たんだったっけな。あの男の目的はなんだ?
わからない‥‥俺はこの世界にきてなにをやってるんだ。
アリスやアレンに助けてもらってばっかりだ。
なにやってんだか‥‥

パチン!

「隆介!なにボーっとしてんのよ!あんたが探すって言ったんでしょ!私たちはあんたのために頑張ってんだからね!しっかりしなさい!」

痛って~。まさかあのアリスに怒られるとはな‥‥
だがおかげで目が覚めた。
「痛てえよ!けどサンキューな。おかげで目、覚めたわ。よっしゃ~霧島絶対にみつけるぞ!」

アリスが誇らしげな顔をしているのはすごくしゃくだったが、今回は助かったので見逃そうw

「おい隆介!こっち来てみろよ!」
急にアレンが呼んできた。
言われた通り行ってみると、なにやら魔法陣のようなものが書いてあった。

「なんだこれ、魔法陣?アレンは知ってるのか?」

「あぁこれは確かに魔法陣だ。だが、これは上級魔法で、かけた相手を追跡できる魔法だ。けどこの魔法はかなり上級の魔法なはずだ。霧島さんがつかったとは思えない。いったい誰がこんなこと‥‥」

「そんなことは今はいいわよ!結局その魔法から霧島のいる場所がわかるの?」

「あぁ。今調べる。」

アレンが魔法陣に触れたとたん、地図のようなものが浮かび出された。

「これは、どこだ?」

俺はこの世界にきてまだ日が浅いからなのかまったく見たことのない地形だ。

「アリスわかるか?」

「ここは‥‥」

ん?いきなりアリスがぶるぶると震え始めた。

「おいアリス、どうしたんだ?」

アリスは震える口でこう言った。

「ここは‥‥ヘルズタウンよ‥‥」

「ヘルズタウン?それってどんなとこなんだ?」

「そうね。簡単にいえば地獄みたいなところかしら。ゴースト系のモンスターがおおいらしいわ。私も噂でしか聞いたことないけど、あそこに行った人は二度と帰ってこないと言われてるわ。」

「そんなところに霧島がいんのか‥‥
よし!急いで霧島を助けにいくぞ!アリス!道案内よろしく!」

と言うと、アリスは知らん顔でこう言った。

「そうね~。地図を見ながら行けばすぐつくわよ!私は急用を思い出したから、王都に残るわ!じゃあ頑張って~!」

するとアリスが飛んでいこうとするので、俺は躊躇なくアリスの羽をつかんだ。

「おいおいちょっと待ってくれよ~wまさかだと思うが、あのアリスさんがお化けが怖いって言うのか?wそんなわけないよな~!」

「そそそそんなわけないじゃない!けど、急用が‥w」

「ふーん。そうかそうか。よし、アレン拘束魔法は使えるか?」

「あぁ。強力ではないが使えるぞ。」

「よし、じゃあこの妖精を拘束してやってくれ。」

「お前が言うなら‥」

「ちょ、ちょっと待って‥‥まさか隆介‥‥」

ガチャン!

「うわーん!離して離して!ごめんなさい急用は嘘でした~!お化けは大嫌いなのよ~!」

「やっと言いやがったか!よしアレンこのままいくぞ!早くしないと霧島が危ない。」

「おうわかった!アリスちゃんごめんな笑」

そんなわけで俺たちは霧島がいると思われるヘルズタウンに向かうのであった。
だが俺たちは気づいていなかった。


「あいつが田淵か‥‥仕掛けてみて正解だったな。」
俺たちのことを影から見ていた謎の男を‥‥





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