多重人格者(自称)が異世界いったら人格の数だけステがあった。

田中ももんが

第四話 ~明かされる真実~ 前編

「あの~一旦離れてもらえませんかね?」

「もうすこしだけ~!」

このやり取りも何回目だろう。
状況を説明すると、美人が俺の腕にくっついている。

おっと、説明が足りなかったw
正しくは美人の霧島美空が俺の腕にくっついている。
あんま変わんないがw
それ事態は嬉しいことなのだろうが、俺には気になることが二つ。

一つはあれ。俺の目線の先には、すごく不機嫌そうな妖精さんがおられた。
なんでアリスがあんなに不機嫌そうなのかは、わからない。だからこそ怖いw
たまにアリスにしゃべりかけても、

「ふん!」

の一点張りである。まさか嫉妬!
んなわけないかwまぁじきによくなるだろう。

二つ目は俺の正面にいる、俺。
おっと。これも説明が足りなかったなw
正しくは俺の正面にいる、俺にそっくりの俺のなかの人格だ。
どうしよ。
ちょっと自分でもなにいってるかわからないw
ずっと、気まずそうな顔でこちらを見ている。
そりゃそうかw目の前には、女の子にくっつかれてる自分と同じ顔の人がいて、隣には不機嫌そうな妖精がいるんだもんな。俺だったら無理!アレンごめんw


霧島がくっつき始めたのが、確か1時間前ぐらいだったか。この世界に来て、寂しかったから、すこしだけくっついてもいい?と聞かれ、軽くいいよと言ってしまったのが、今こうなっている原因だろう。
とにかくこのままじゃ、話が進まない。俺はアレンに聞きたいことがたくさんある。

「霧島。悪いが、本当に離れてくれないか?俺はアレンと話がしたいんだ。頼む。」

「う~ん。わかった。ごめんね。」

しょんぼりとした姿も可愛い!
名残惜しいが霧島はようやく俺から離れてくれた。

「すまないアレン。早速だが聞きたいことがいくつかある。いいか?」

「いいぞ。お前は俺の兄弟みたいなもんだからな。知っている限りは、話そう。」

あれだけ待たせたのに、アレンはいつも通り話してくれた。まだ会って、一日もたってないけどw
アリスもなんとか落ち着いたみたいだ。
怒り疲れたのか、うとうとしている。

「ありがとう。じゃあ一つ目だ。お前の正体。そして、俺の人格について知っていることを話してくれ。」

「そうだな。まず、お前が知っているかは、わからないが、俺を含め、お前の人格は8つある。」

「ちょ、ちょっと待て!俺の人格が8つ!?」

嘘だろ。一発目から重すぎだな。正直あっても2つか3つだろうと思っていたが、まさか8つか。

「そうだ。俺たちはお前、田淵隆介という人格をメインとしてその体に居続けていた。だが、時々、何の前触れもなく、俺たちの人格が、お前と入れ変わることがある。
俺達はそれを、

PCT(パーソナリティチェンジタイム)

と呼んでいた。
その時は、それぞれお前の体を使って、自由に行動していた。いつも俺達は、お前の中から、外の世界を見ているだけだったからな。楽しかったんだよ!自分の意思で動く体がさ!
だが、そのせいでメインである、お前に迷惑をかけたのは本当に悪かった。すまん。」

そうか。そんな秘密があったんだな。

「アレン。正直に言う。俺はお前ら。俺の他の人格が嫌いだった。いつ変わるかわからない。何が起こるかわからない。いつ戻るかもわからない。その恐怖が俺のなかにはずっとあった。だが、お前と話していて、少なくともお前は悪いやつじゃないってことがわかった。今後、俺の人格がどうなるかはわからないが、今はこの世界でどうやって生き抜くか、そして元の世界に戻れるかを優先しよう。他の人格についても、知ってることがあったら、教えてくれ。頼む。」


「わかってくれてありがとう。よし!俺に出来ることはなんでもしよう!これからよろしくな隆介!」

もっと知りたいことはあった。だが、この数分間で俺の精神的ダメージは少なからずあった。アレンは俺、田淵隆介について知っている秘密がまだまだあるだろう。だが、今聞いてしまうと、俺が俺でいられなくなる気がした。俺が優先すべきことは一つだからな。

話が一段落ついたところで、俺は異変に気づいた。

「あれ。霧島は?」






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次回予告
消えた霧島。彼女はどこへ行ったのか‥‥
そしてついにあの男が動きだす。
次回 ~明かされる真実~ 後編
お楽しみに!

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