クラス全員で異世界転移!?~厨二病が率いる異世界ライフ~

Akisan

理由

「龍の民…それが僕だって言うんですか?」

「正確にはそれは違うわ
あなたが使っているその力は
この話に出てきた女性と凄く良く似てる
右腕に使われた龍の涙は何百年もの時をかけて
やっと小瓶一本出来るほどのものなの
怪我を治すだけではなくその女性の右腕には
龍の強い力が宿ってしまったの」

「龍の民の力は色々あるが
全て祖先の龍に起因する、しかし、お前の力は
それに当てはまらない、どの龍なのかもわからない
だから、どうやって手に入れたのか聞いたんだ」

「他に方法があるってことですか?」

「有るにはあるが基本的には無理だな
龍の心臓を喰うしか無いが、龍が居ないし
何より、龍に勝てる奴なんて居ないに等しい」

「それで、僕にこの話をしてどうしようと?」

「それは、今話すわけには行かないわ
ただ、いずれ必要なときが来るの」
────忘れないでね

そう言ってこの場は解散になった

暮れる夕焼けに照らされている街を歩く

「あ、サイトー見つけた!良かった!
無事だったんだ!」
そう言って駆けよって来るのは原だ
「良かった!原ちゃんも無事だったんだね!」

二人して抱き合って喜んでいると

「ちょうど良い、二人ともこっちへ来い」
剣聖に捕まった

「どうしたんですか?」
原が聞くと

「お前らに稽古をつけてやる」
と、答えた

「稽古?ですか?」
原が聞き返す

「そうだ、帝国との戦いへ向けて修業だ
今のお前らじゃ戦力としては足りない
そこで残りの4日間でお前らを鍛え上げる
強制はしないがどうする?」

「「やります」」
食い気味に返事をすると

「わかった、今から行くぞ」
と、口許に笑みを浮かべ歩き出し
それに原と秋も続く

「ちょっと面白いことになってたぜ」
ニヤリと笑いながらそう言った

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