クラス全員で異世界転移!?~厨二病が率いる異世界ライフ~

Akisan

1.5章─意識の片隅で─

「ここは、どこだろう」
橋辺りには霧が立ち込めていて何も見えない
「さて、この場合はどうするのが正解だ?」


───声が響いた───

「何を望む」
とても、厳かな女性の声だ
美しくそして儚い、とにかく綺麗な声だ

「俺が望むものか?」
真っ先に頭に浮かんだのは、あのカミサマだった
「カミサマを倒せるほどの力が欲しい
そして、もとの世界に帰りたい」
すると、霧が渦を巻く
そこに白い美しい女性が立っていた
「神に仇成すだと?笑わせるな人間
人が神に勝てるわけが──」
「だけど、勝ってもとの世界に戻った人はいる」
僕は、何故か否定したくなった。
何だか、とても、気にくわない
「アイツは強かった、今のお前以上に」
誰かを思い悩むかのように言った
「今の僕以上?当たり前だよ
僕はこの世界に来たばっかりだぶっちゃけ
まだ、どうしたら良いのかわからないし」
「だが─────」

「あぁ、もう、めんどくせぇ!
力を貸すのか貸さねぇのかはっきりしろ!」
と、怒鳴ってやった
少し驚いたのか、間をおいてから
また声がした
「妾に向かって何て口の聞き方だ!
礼節をわきまえろ、人間風情が!」
その声は怒気を孕んでいた
「あなたが何者かは知らないし
知ったところでどうだって良い
僕はもとの世界に帰る
誰一人欠けさせはしない
んでもって、あのカミサマを倒す」
「だから!それは無理だと言っておろうが
力をあげたところで神には勝てぬ
勝てぬのだ………」
まるで、過去に何かがあったかのように
語る、その目は深い悲しみに染まっていた
「なぁ、願いを聞かせろよ」
「妾に願いなど無い」
「嘘つくなよ、バレバレだ」
「何を…」
「だってお前──────」




予告では次から二章と言っていたのに
すいませんやりたいことが出来てしまいました
楽しんで頂けたら幸いです

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