邪神使徒転生のススメ
23.二日目の諸々
 「それにしてもシェイ強過ぎないか?レベルも高いし」
 さっきも思ったが強過ぎると思う。他の人のステータスを見たことがないから正確なところは分からないが俺のステータスと比べてレベルの違いも勿論あるが大分強いと思う。
 「…それはまあ、邪神使徒だし。私が強過ぎるのは別におかしいことじゃないよ」
 「アレより強いやつなんて他にいるのか?」
 「…そうだね、多分いないんじゃないかな。もし女神使徒がいたら話は別だけどいないとしたら多分私が一番強いと思うよ」
 「………少し聞きたいんだけどさ、シェイの次に強い人のステータスとかって分かるか?」
 「…確か《勇者》の《仕事》を持った人だったと思う。世間では勇者って呼ばれてるよ。ステータスはその人が自分で自分の強さを証明するために見せてたから知ってる。確か……力が50000、物理耐久が30000、敏捷が20000、魔力が60000、魔力耐久が20000ぐらい…だったかな。スキルは説明するの面倒くさいから省くね。大体しか覚えてないから正確じゃないかもしれないけど」
 シェイの半分じゃないですかー。俺からしたらその勇者さんもすごいとは思うけどさっきのシェイのステータスを見たらなー……。
 「…邪神使徒だから仕方ない。でも多分マヤが私ぐらいのレベルになったら私よりも強くなると思うよ」
シェイが俺の考えを読んだように答える。
 「何でそんなことが分かるんだ?」
 「…マヤは生まれた時から邪神使徒だよね?」
 「…まあそうだな」
 正確には転生して来たから生まれた時からではなく転生して来た時から、ってことになるけどな。
 「…私は昔邪神使徒じゃなくて他の《仕事》だったの」
 「そうだったのか」
 まあシェイが違う《仕事》だったってことはシンラから聞いてたから知ってたけどな。でも前の《仕事》が何かは教えてもらえなかったな。自分で聞け、とのことらしいし。
 「…つまり私は生粋の邪神使徒じゃないの。途中で《仕事》が変わったから変わる前までは前の《仕事》の成長量で上がってたの。前の《仕事》は普通の《仕事》に比べたら成長量は多かった方だけど邪神使徒には遠く及ばない。私は途中から邪神使徒の成長量になったからマヤの方が成長量は多いはず。今のステータスを見るとレベル100ぐらいまでいけば今の私には追いつけると思うよ」
 「ほうほう、なるほどな。とはいってもレベル100とか随分先だろ?」
 「…まあそれなりに時間は掛かるとは思うよ。あと三年ぐらいは掛かるんじゃないかな。」
 「それは…遅いのか?早いのか?」
 「…早い方だとは思うよ。…まあ真面目に魔獣退治とかをして鍛錬してたら、の話だけどね。」
 継続は力なり、ってことだな。俺は自分があんまり継続が出来るとは思っていないけど、出来ないなりに頑張ってみるのも有りだな。
 「…二人とものステータスを見たところで、早くご飯食べに行こう?お腹すいた」
 「そうだな、俺もお腹空いた」
 二人ともステータスを確認し終えたところで下に降りることにした。
 メヤさんのご飯を食べに行くのだ。晩御飯は何が出てくるのか…。
 「二人とも〜、ご飯出来てるわよ〜。今日は久しぶりにお客さんに振る舞う晩御飯だから腕によりをかけて作ったのよ〜。さあ、召し上がれ〜」
 腕によりをかけて作った料理をメヤさんがテーブルに並べた。これは………。
 「……肉じゃが…。何て家庭的な……。好きだけども」
 「…肉じゃが……?また聞いたことない料理だ…」
 「あらあら〜、本当にマヤくんは料理に詳しいわね〜。材料は牛の肉とジャロとかと野菜を一緒に煮たものよ〜。私の一番の得意料理なのよ〜」
 ジャロってのはジャガイモのことか。詳しいのは和食だけです…。この世界の料理は全然知りません…。
 「…おいしい。初めて食べたけどこの白米とよく合うね」
 メヤさん自身が得意料理と言うようにものすごく美味しかった。地球ではあんまり肉じゃがを食べてなかったから食べるのは数年ぶりになる。材料は少し違うから味も違うはずなのに何故か懐かしいと感じる。
 「メヤさん、すごく美味しいです」
 「ふふっ、そう言ってくれると私も嬉しいわ〜」
 メヤさんは嬉しそうに頬を緩ませた。メヤさんの料理にはこれからも病みつきになりそうだ。
 「そう言えば二人ともステータス確認したのよね?強くなってた?」
 「ぼちぼちですかね。前見てからそんなに時間が経ってなかったのであまり期待はしていませんでしたからね」
 「シェイちゃんは?」
 「…私は前に見た時から随分経ってたので大分変わってました。まあそれなりに強くなりました」
 ステータスの詳細を訊くのはこの世界ではあまり良い事とされていない、らしい。メヤさんは上手いことに詳細を避けて世間話程度の感じで『強くなったか』だけを訊いていた。話すのが上手い…いわゆる、コミュ力が高い。まあ俺は別にメヤさんなら多分ステータスを言っても大丈夫だとは思うけどな。
 「良かったわね〜、強くなってて〜。二人は《金龍祭》には行かないの〜?あの大会腕試しとかには丁度いいし、王都までの道中もいい訓練になるんじゃない?」
 確かにそうだな。でもシェイは目立つの嫌がってたし出るなら俺だけかな。というか《金龍祭》か、どんななのかな。
 「…私は出なくてもいいです。マヤは対人戦の訓練にもなるし参加するのもいいと思うよ」
 「うーん、そうだなぁ。参加するしないに関わらず一回見てみたいかな」
 こういう催しはちょっと気になるしな。王都にも行ってみたいし。
 「…じゃあ一週間後にここ出ようか。王都までは大体八日は掛かるから」
 「ん、分かった。じゃあここに宿泊するのはあと七日ってことだな」
 「二人とも頑張ってね〜、応援してるから〜」
 《金龍祭》かー、どんな人が出てるのか楽しみだな。
 さっきも思ったが強過ぎると思う。他の人のステータスを見たことがないから正確なところは分からないが俺のステータスと比べてレベルの違いも勿論あるが大分強いと思う。
 「…それはまあ、邪神使徒だし。私が強過ぎるのは別におかしいことじゃないよ」
 「アレより強いやつなんて他にいるのか?」
 「…そうだね、多分いないんじゃないかな。もし女神使徒がいたら話は別だけどいないとしたら多分私が一番強いと思うよ」
 「………少し聞きたいんだけどさ、シェイの次に強い人のステータスとかって分かるか?」
 「…確か《勇者》の《仕事》を持った人だったと思う。世間では勇者って呼ばれてるよ。ステータスはその人が自分で自分の強さを証明するために見せてたから知ってる。確か……力が50000、物理耐久が30000、敏捷が20000、魔力が60000、魔力耐久が20000ぐらい…だったかな。スキルは説明するの面倒くさいから省くね。大体しか覚えてないから正確じゃないかもしれないけど」
 シェイの半分じゃないですかー。俺からしたらその勇者さんもすごいとは思うけどさっきのシェイのステータスを見たらなー……。
 「…邪神使徒だから仕方ない。でも多分マヤが私ぐらいのレベルになったら私よりも強くなると思うよ」
シェイが俺の考えを読んだように答える。
 「何でそんなことが分かるんだ?」
 「…マヤは生まれた時から邪神使徒だよね?」
 「…まあそうだな」
 正確には転生して来たから生まれた時からではなく転生して来た時から、ってことになるけどな。
 「…私は昔邪神使徒じゃなくて他の《仕事》だったの」
 「そうだったのか」
 まあシェイが違う《仕事》だったってことはシンラから聞いてたから知ってたけどな。でも前の《仕事》が何かは教えてもらえなかったな。自分で聞け、とのことらしいし。
 「…つまり私は生粋の邪神使徒じゃないの。途中で《仕事》が変わったから変わる前までは前の《仕事》の成長量で上がってたの。前の《仕事》は普通の《仕事》に比べたら成長量は多かった方だけど邪神使徒には遠く及ばない。私は途中から邪神使徒の成長量になったからマヤの方が成長量は多いはず。今のステータスを見るとレベル100ぐらいまでいけば今の私には追いつけると思うよ」
 「ほうほう、なるほどな。とはいってもレベル100とか随分先だろ?」
 「…まあそれなりに時間は掛かるとは思うよ。あと三年ぐらいは掛かるんじゃないかな。」
 「それは…遅いのか?早いのか?」
 「…早い方だとは思うよ。…まあ真面目に魔獣退治とかをして鍛錬してたら、の話だけどね。」
 継続は力なり、ってことだな。俺は自分があんまり継続が出来るとは思っていないけど、出来ないなりに頑張ってみるのも有りだな。
 「…二人とものステータスを見たところで、早くご飯食べに行こう?お腹すいた」
 「そうだな、俺もお腹空いた」
 二人ともステータスを確認し終えたところで下に降りることにした。
 メヤさんのご飯を食べに行くのだ。晩御飯は何が出てくるのか…。
 「二人とも〜、ご飯出来てるわよ〜。今日は久しぶりにお客さんに振る舞う晩御飯だから腕によりをかけて作ったのよ〜。さあ、召し上がれ〜」
 腕によりをかけて作った料理をメヤさんがテーブルに並べた。これは………。
 「……肉じゃが…。何て家庭的な……。好きだけども」
 「…肉じゃが……?また聞いたことない料理だ…」
 「あらあら〜、本当にマヤくんは料理に詳しいわね〜。材料は牛の肉とジャロとかと野菜を一緒に煮たものよ〜。私の一番の得意料理なのよ〜」
 ジャロってのはジャガイモのことか。詳しいのは和食だけです…。この世界の料理は全然知りません…。
 「…おいしい。初めて食べたけどこの白米とよく合うね」
 メヤさん自身が得意料理と言うようにものすごく美味しかった。地球ではあんまり肉じゃがを食べてなかったから食べるのは数年ぶりになる。材料は少し違うから味も違うはずなのに何故か懐かしいと感じる。
 「メヤさん、すごく美味しいです」
 「ふふっ、そう言ってくれると私も嬉しいわ〜」
 メヤさんは嬉しそうに頬を緩ませた。メヤさんの料理にはこれからも病みつきになりそうだ。
 「そう言えば二人ともステータス確認したのよね?強くなってた?」
 「ぼちぼちですかね。前見てからそんなに時間が経ってなかったのであまり期待はしていませんでしたからね」
 「シェイちゃんは?」
 「…私は前に見た時から随分経ってたので大分変わってました。まあそれなりに強くなりました」
 ステータスの詳細を訊くのはこの世界ではあまり良い事とされていない、らしい。メヤさんは上手いことに詳細を避けて世間話程度の感じで『強くなったか』だけを訊いていた。話すのが上手い…いわゆる、コミュ力が高い。まあ俺は別にメヤさんなら多分ステータスを言っても大丈夫だとは思うけどな。
 「良かったわね〜、強くなってて〜。二人は《金龍祭》には行かないの〜?あの大会腕試しとかには丁度いいし、王都までの道中もいい訓練になるんじゃない?」
 確かにそうだな。でもシェイは目立つの嫌がってたし出るなら俺だけかな。というか《金龍祭》か、どんななのかな。
 「…私は出なくてもいいです。マヤは対人戦の訓練にもなるし参加するのもいいと思うよ」
 「うーん、そうだなぁ。参加するしないに関わらず一回見てみたいかな」
 こういう催しはちょっと気になるしな。王都にも行ってみたいし。
 「…じゃあ一週間後にここ出ようか。王都までは大体八日は掛かるから」
 「ん、分かった。じゃあここに宿泊するのはあと七日ってことだな」
 「二人とも頑張ってね〜、応援してるから〜」
 《金龍祭》かー、どんな人が出てるのか楽しみだな。
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