いじめられっ子は、異世界で幸せに

藤色

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「エリーはもともと可愛い子だし、就職には困らないだろうけど、せめて基本的な素養だけでもと思っていただけなんだけど……。これは、本格的にルクレシア学園への入学も考えておいた方がいいわね。ふふっ…いいわ。やってやろうじゃないの!」
「??」
「ルクレシア学園の入学試験は来月よ!それまでに礼儀作法に座学、魔法においてもこのわたくし、エミリー・クロックハートが完璧に仕込んで差し上げますわ!おーっほっほっほ!!……おっとつい癖が。」

(エミリーさんの旧姓、クロックハートっていうんだ……。)


「と・に・か・く〜!明日から猛特訓よ!覚悟しておきなさい!」
「…は、はぁ……。分かり、ました……?」

 少し混乱して疑問形になってしまったのは言うまでもない。

(よくわからないけど……。一生懸命頑張ろう!)

 そうしてわたしは、エミリーさんに予想問題集をたくさんさせられたり、魔力調整の練習を頑張ったのだった。特に、礼儀作法が大変だった。コツはほとんどなく、練習あるのみだった。

(わたしなんかがおこがましいかもしれないけれど、せっかくだからルクレシア学園、入学できるといいな……!)






 そのころのスノウさんとエミリーさん。

「ただいまー。」
「おかえりなさい、スノウ。あのね、エリーが…天才…だったの。」
「それは、本当かい?」
「ええ!もう私嬉しくって!」
「そうだね。僕も嬉しいよ。」
「じゃあ、ルクレシア学園へ入試にいくお金、どうしようかしら?」
「「うーん、僕(私)のへそくりから出してやるか……。」」
「…………。」




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