いじめられっ子は、異世界で幸せに

藤色

1 プロローグ

 


 神様は残酷だ。



 そう思ったのがいけなかったのか。



 どうやら、わたしはまた、生を与えられてしまった。










 わたしは小さな頃からずっといじめられていた。

 学校でも、家でも。

 唯一の救いは、お姉ちゃん。

 でも……お姉ちゃんは、交通事故で……。





 一体、私の何がいけなかったのか。


 顔がものすごく不細工だったから?


 わたしが見ていられないほど、痩せ細っていたから?




 だけど、顔は変えられないし、変えるほどのお金もない。

 食事は、お姉ちゃんのことを考えると、喉を通らない。



 諦めて、救いを求めようとしても、

 勉強は、お姉ちゃんのことが頭をよぎり、筆が進まない。

 運動は、エネルギーが足りないのか、歩くだけでも疲れてしまう。


 趣味を見つけようとしても、探すお金がない。

 テレビは、親が占領している。

 少しでも気に触るようなことをすれば、叩かれて……。

 怖くて、何も出来なかった。




 学校でも、机に落書き、上靴を隠されたりなんていいところだ。

 持ち物は全て、ビリビリに破かれ。

 制服にはところどころ血がついている。

 そしてわたしは、山奥で、証拠が残らないように殺された。


 そんなわたしにまた私に生を与えるなんて…。


 もし、神様がいるのだとしたら。


 本当に神様は残酷だ。
 



「いじめられっ子は、異世界で幸せに」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く