２６:そんなの知らなかった

森の一部が聖域化してるとの情報が入ってきた。

場所はゴブリンの集落がたくさんあるコリンの森出そうだ。

コリンの森？あれ？なんか最近聞いたような…

「そういえば、レイトさんたちが先程の依頼でコリンの森行かれましたよね？何か変わったこととか気づいたこととかありませんでしたか？」

そっか、僕たちがゴブリン狩りしたところだ。

「特にこれといって普通の森だったと思うのですが…。」

「そこの報告してくれた子、取り敢えず詳しく説明してくれないかしらん？」

「俺は依頼でコリンの森のちょっと遠くにいたんだが、ゴブリンの鳴き声がうるさかったところまではまだいいんだけどよ、とんでもないスピードでその鳴き声の数が少なくなっていったから、何か凶暴なモンスターでもいるのかと思ってそっちの方を見た瞬間、空が光ってな、本格的に何かおかしいと思っておそるおそる調査してみたらそこが聖域化してたんだよ。」

んん？ゴブリンの鳴き声……空の光……
おかしいなぁ、、僕もなんか見た気がするぞぉ。

「レイトの聖魔法とっても綺麗だったの！」

「「「え？」」」

「レイト、ゴブリン狩りをした時に自然をたくさん破壊しちゃったから魔法で直したの！」

エル〜言わないでよぉ。

「魔法で治す？それってまさか人が使えないと言われている聖魔法ですか？」

ちょ、ちょっと待て、聖魔法ってそんなに珍しいの？

「そうなの！レイトはなんでもできるの！」

「人間が使えるのは治癒魔法までで、聖魔法は魔力の消費が激しいため、神か天使しか使えないとされているんですよ。そんそれを森一体にって……どんな魔力量してるんですか。ほんとレイトさんって何者なんでしょうね。」

「お兄ちゃんはお兄ちゃんなの！」

「さすが私が認めた子ねん♡じゃあこれは可愛い子ちゃんの仕業ってことでいいのねん？」

「そうみたいですね、はい。」

しかし、こんな大ごとになるとは……まぁ、知らなかったことは仕方がないか。
次の依頼からは気をつけよう。
あとは聖魔法は余程のことがない限り、禁止にしようかな…。