あらすじ

毎晩、眠りについてあの人に会う。
その人とは夢の中でしか会えなくて2人で恋人みたいなデートするの。
20歳の私には想像もつかないくらい大人なデートよ。
とても幸せな時間。目覚めてすぐはまた彼に会いたくなる。
でも夢は決まって目覚めてしまったら次第に記憶が薄れていってしまうもの。
あまりにもリアルでしばらくは覚えているもののしばらくしたら忘れてしまう。

しばらくして彼の夢は見なくなった。
見なくなったからか、夢のことはすっかり忘れていた。

25歳になった私は、夢の彼と出会った。
夢の彼のことはすっかり忘れていたけど彼とのデートを重ねるたび
なんだかデジャブな気になる。

彼もまたそうだ。
彼は23歳の時続けてある女の夢を見ていた。
彼女に恋をし、想いを届けようときつくハグをする。
朝起きて夢から覚めると胸にときめきが残っていた。
彼も彼女と同様に夢を見なくなってからは夢のことも彼女のことも忘れていた。
しかし、クライアントとして訪れた会社にいた彼女を見た瞬間、
あの夢で味わったときめきをふと思い出す。

私、なんだかあなたをずっと前から知っている気がするの。
うん、僕もずっと君のことを待っていた気がする。
さぁ、夢の続きをはじめよう。

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