妹を助けようとしたら死にそうなんだが
脱出
俺たちは今3人で人形を取り囲む形で尋問をしていた。
「で、あの俺の妹みたいなのは結局なんなんだ?」
「妹? なんじゃ、あれお前さんの妹だったのか」
「どういう事だ?」
「わしのコレクション名は『墓荒らし』この世にさまよう魂を捕まえて実体を創り出すことが出来るんじゃよ」
何でもありかよ。そう俺が思っていると先輩が口を開いた。
「先ほどから気になっていたのだが『コレクション』とは一体なんなのだ?」
「あぁ、そういえば知らんかったんじゃのう」
「悪かったな」
そう言って先輩はふてくされた。
ふてくされてる先輩もかわいいな。
すると夕が俺の肩に手を置いてきて、『だろ』と親指を上げてきた。
心読むなよ。
「そいじゃ、教えてやろうかの。『コレクション』は『迷宮』に眠っているいる財宝のことじゃよ」
「なるほど」
ここで俺は今回の一番の目的の事を切り出した。
「俺の妹は結局どうなっちまうんだ?」
「安心せい。わしはもうあんたらの所有物じゃあの娘を正気に戻して維持しておけと命令されれば従うぞい」
「じゃあ、今すぐやってくれ!」
「承ったぞい」
『墓荒らし』が手を壁にもたれ掛かっている里香に向けて突き出す。
「はぁ!」
そして里香が一瞬青白い光に包まれたかと思うと、目を覚ました。
「里香! 俺だ、お兄ちゃんだ。分かるか?」
「うぅん、お兄ちゃん?」
「里香!」
「えっ?! お兄ちゃん?! なんで?!」
どうやらまだ混乱しているようだ。
「どうして?! 私確か爆発して死んで、そのあとお人形さんに暗闇の中で手を引かれて、えっと」
「いいんだよそんな事! お前が戻って来てくれてよかった」
「うーん、なんか分かんないけどどうせお兄ちゃんが頑張ってくれたんだよね」
俺たちは顔を見合わせる。
「ただいま、お兄ちゃん!」
「おかえり、里香」
こうして俺は無事に里香を取り戻せた--
「あ、言い忘れてたけど『迷宮』から『コレクション』が誰かの手に渡れば、『迷宮』崩壊し始めるから、逃げた方が良いぞ」
「「「…………」」」
それを先に言えよぉぉぉ!!!!
「まずい、早く脱出しなければ」
「あ、そこの奥に転送魔法用意しとるから。」
こいつおちょくってんのか?それより今は脱出だ。
俺は里香を抱え、魔方陣の中に飛び込む。先輩と夕も続く。
魔方陣を抜けるとそこは入口の前だった。
「た、助かったー」
「よし全員いるな! これにて無事『迷宮』攻略達成だ!」
よかったー。途中何度死にそうになったか。当分『迷宮』はお預けでいいな。
「おっと、こいつはいけねぇ。帰るまでが遠足だって教わんなかったか?」
突然男の声が響いた。
「誰だ!」
「はっ。折角一人で『迷宮』攻略しようと思ったのによ、先に獲られちまったぜ」
男は黒いローブのような者を羽織っていた。
敵か? くそまた戦うのかよ。先輩はまだ戦えんのか?
そんな事を考えていると
「かっ。だけどよ俺も他人が攻略した後に待ち伏せて獲ろうなんて、狡いまねはしねーから安心しな」
どうやら相手に戦うつもりはないらしい
「それによ、そっちの女は噂の『バーサーカー』だろ?俺一人には荷が重いぜ。つぅ訳で報告だけはしとくか」
そう言って男はどこかに言ってしまった。報告?誰にだ?
俺たちはなにかすっきりしないまま各自家に帰宅した。
ところで里香がどうなったかというと
「なんで、お前がここにいるんだよ!?」
「あっ、四宮先輩おはよーございまーす! 今日から一年に転校してきました。篠崎里香でーす」
篠崎?まさか
「そう私が彼女を迎えた! 死んだはずの妹の戸籍を作っては怪しまれると思ってな」
やっぱり先輩の仕業か……
「ちなみに彼女もうすでに『超常現象究明部』の部員だ。これからは四人でがんばっていくぞ!」
「おー!」
「おーう」
「はっはっはっ。何だか賑やかになりましたね。」
「どっから湧いた変態クソ野郎」
「そりゃ僕はエロい先輩とかわいい後輩のいるところだったらどこにでもいますよ」
一番の超常現象はお前だよ。
こうして俺の新しい高校生活がはじまった。
「で、あの俺の妹みたいなのは結局なんなんだ?」
「妹? なんじゃ、あれお前さんの妹だったのか」
「どういう事だ?」
「わしのコレクション名は『墓荒らし』この世にさまよう魂を捕まえて実体を創り出すことが出来るんじゃよ」
何でもありかよ。そう俺が思っていると先輩が口を開いた。
「先ほどから気になっていたのだが『コレクション』とは一体なんなのだ?」
「あぁ、そういえば知らんかったんじゃのう」
「悪かったな」
そう言って先輩はふてくされた。
ふてくされてる先輩もかわいいな。
すると夕が俺の肩に手を置いてきて、『だろ』と親指を上げてきた。
心読むなよ。
「そいじゃ、教えてやろうかの。『コレクション』は『迷宮』に眠っているいる財宝のことじゃよ」
「なるほど」
ここで俺は今回の一番の目的の事を切り出した。
「俺の妹は結局どうなっちまうんだ?」
「安心せい。わしはもうあんたらの所有物じゃあの娘を正気に戻して維持しておけと命令されれば従うぞい」
「じゃあ、今すぐやってくれ!」
「承ったぞい」
『墓荒らし』が手を壁にもたれ掛かっている里香に向けて突き出す。
「はぁ!」
そして里香が一瞬青白い光に包まれたかと思うと、目を覚ました。
「里香! 俺だ、お兄ちゃんだ。分かるか?」
「うぅん、お兄ちゃん?」
「里香!」
「えっ?! お兄ちゃん?! なんで?!」
どうやらまだ混乱しているようだ。
「どうして?! 私確か爆発して死んで、そのあとお人形さんに暗闇の中で手を引かれて、えっと」
「いいんだよそんな事! お前が戻って来てくれてよかった」
「うーん、なんか分かんないけどどうせお兄ちゃんが頑張ってくれたんだよね」
俺たちは顔を見合わせる。
「ただいま、お兄ちゃん!」
「おかえり、里香」
こうして俺は無事に里香を取り戻せた--
「あ、言い忘れてたけど『迷宮』から『コレクション』が誰かの手に渡れば、『迷宮』崩壊し始めるから、逃げた方が良いぞ」
「「「…………」」」
それを先に言えよぉぉぉ!!!!
「まずい、早く脱出しなければ」
「あ、そこの奥に転送魔法用意しとるから。」
こいつおちょくってんのか?それより今は脱出だ。
俺は里香を抱え、魔方陣の中に飛び込む。先輩と夕も続く。
魔方陣を抜けるとそこは入口の前だった。
「た、助かったー」
「よし全員いるな! これにて無事『迷宮』攻略達成だ!」
よかったー。途中何度死にそうになったか。当分『迷宮』はお預けでいいな。
「おっと、こいつはいけねぇ。帰るまでが遠足だって教わんなかったか?」
突然男の声が響いた。
「誰だ!」
「はっ。折角一人で『迷宮』攻略しようと思ったのによ、先に獲られちまったぜ」
男は黒いローブのような者を羽織っていた。
敵か? くそまた戦うのかよ。先輩はまだ戦えんのか?
そんな事を考えていると
「かっ。だけどよ俺も他人が攻略した後に待ち伏せて獲ろうなんて、狡いまねはしねーから安心しな」
どうやら相手に戦うつもりはないらしい
「それによ、そっちの女は噂の『バーサーカー』だろ?俺一人には荷が重いぜ。つぅ訳で報告だけはしとくか」
そう言って男はどこかに言ってしまった。報告?誰にだ?
俺たちはなにかすっきりしないまま各自家に帰宅した。
ところで里香がどうなったかというと
「なんで、お前がここにいるんだよ!?」
「あっ、四宮先輩おはよーございまーす! 今日から一年に転校してきました。篠崎里香でーす」
篠崎?まさか
「そう私が彼女を迎えた! 死んだはずの妹の戸籍を作っては怪しまれると思ってな」
やっぱり先輩の仕業か……
「ちなみに彼女もうすでに『超常現象究明部』の部員だ。これからは四人でがんばっていくぞ!」
「おー!」
「おーう」
「はっはっはっ。何だか賑やかになりましたね。」
「どっから湧いた変態クソ野郎」
「そりゃ僕はエロい先輩とかわいい後輩のいるところだったらどこにでもいますよ」
一番の超常現象はお前だよ。
こうして俺の新しい高校生活がはじまった。
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