背後の記憶

青春はカタガキ


私には青春する年はなかったと思う。
中学から先生という正しいと書いて嘘の大人とは仲良くできなかった。
成績はいつも2か3でいつまでたっても勉強のできない私は知らぬ間に俗に言う"問題児"というものになっていた。
修学旅行中にバスが遅れて遅刻したと言うことを先生に伝えたらそれは遅刻したに変わりがないから説教すると言われ中学の時の私はそれが理不尽なことだと感じこう叫んだ。
「この学校本当に最悪だな!!」
反抗期だ。
私だけではない遅刻したみんな、20人ほどいる友達の前で。
反抗期だった私は積もりに積もった先生という大人への苛立ちに耐えきれず旅行先で叫んでしまった。
「なんだとてめぇ!ならこの学校最悪だと思うやつ手を上げろ!」
私はみんな友達唯一信用できる人たちだと思いっていた私はみんな手を上げてくれるとおもっていた。

誰も手を上げなかった。

そりゃそうだ。あんな怖い先生の前で素直に手をあげるやつがいると思ったのか。
みんなとのこの学校最悪だよなという友達との会話だけで信じ込んでしまった私は非常に素直だったと思う。
とてもショックだった。幼い頃の私はそれを間に受けてしまった。
あの時のみんなとの意見は嘘だったんだ。私だけ。私だけが思っていたのだ。
被害妄想が続く私はこう思った。
友達との距離を感じる。

そこから信用というものは薄れてしまった。

それからというものの友達との仲は崩れてしまい自分1人なんだと感じるようになってしまった。

勉強のできない私はバカ高に入った。
とても生きにくい世の中だと知るいいきっかけになった。
私の夢見ていた高校生活も一瞬の水の泡
まだ子供だった私の脳みそは文化祭実行委員というものに誰も手を上げなかったから入ってしまった。
丁度集まりがある日は用事があったから同じ委員の人に伝えて帰ろうとした時

「あんた文化祭実行委員でしょ。何帰ろうとしてんだよ」

クラスのトップの子が話しかけてきた。
最高な高校生活と夢見た私の妄想を一瞬に崩した瞬間だった。
それからは友達もいなく信用なんかも出来ず唯一の安らぎは家へ帰って深夜アニメを見ることだった。
一つの光だった。
高校での私の印象は"根暗"と化してしまった。

いっそのこと胃に穴が開いてくれないかと激しく思う毎日だった。

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